【ニューヨーク時事】米ニューヨーク州のクオモ司法長官は21日、2008年に経営破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズによる損失隠しを目的とした不正会計に加担したとして、大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)を相手取り、民事訴訟を州裁判所に起こしたと発表した。リーマン破綻に関して大手会計事務所が訴えられるのは初めて。 訴状によるとE&Yは、主要顧客だったリーマンが帳簿上のリスクを低く見せるために行った「レポ105」と呼ばれる短期取引について、不正と知りながら承認し、投資家らを欺いた。クオモ長官は、01年から08年の破綻までにリーマンから支払われた1億5000万ドル(約125億円)以上に及ぶ監査料の返還と、投資家に対する損害賠償・救済をE&Yに求めている。 【関連記事】 【Movie Star】キャピタリズム マネーは踊る リーマンからバークレイズへの資産移転、違法も=