福島県南相馬市小高地区にある、同慶(どうけい)寺。鎌倉時代(1185~1333)から続いた領主、相馬家の菩提寺(ぼだいじ)、曹洞宗の古刹(こさつ)だ。同行するのは、インド、ミャンマー、スリランカ、韓国、タイ、バングラデシュ、米国から来た仏教者の面々、2015年4月にNPOのJNEB(The Japan Network of Engaged Buddhists)が主催したスタディーツアー、" 「持続可能な「少欲知足」社会へ:福島から学び、エコ寺院地域社会を開発」での一コマだ。 田中徳雲住職より、説明を聞いた。同慶寺は福島第一原発から17キロ、2011年3月11日の大震災後に原発の放射能で汚染され、周辺が立ち入り禁止になったこと、家族と福井県へ避難したこと。今は日中だけ入れるようになったこと。田中さんは、福島県いわき市から毎日通い、檀家(だんか)の人々の協力を得ながら片付けや掃除をしている。ち