求肥のたふたふ感が素敵 盛岡の老舗・大丸屋菓子舗さま。中央にあるショーケースには心が籠った素敵な和菓子がキラキラ輝いています。ひと際輝いて目に飛び込んで来たのが春の菓子『花びら餅』です。袋から取り出し手のひらに載せると、しっとりした求肥の感覚が伝わって来ます。牛蒡の密煮と味噌あんが包まれ、求肥生地から淡い桃色が薄っすら透けて見えます。そっと口に入れると優しく唇に伝わるふわふわ感が何とも言えません。ささげ豆の美味しさを引き立てる味噌使いが最高の味噌餡、全体と調和した牛蒡の存在感…。食べ終わったあとは何とも言えないスッキリした爽やかな気持ちになります。 ☝白い求肥の内側に桃色に染められた求肥生地が淡く透けて見えます。 なぜ…新春に花びら餅‥?ゴボウはなんで… 毎年新年の始まりに花びら餅を何気なく食べていました。何の疑問も無く『正月だから…』という事なのですが、600年前の平安時代宮中正月行事で