「王のワインにして、ワインの王」と称されるバローロに対し、そのエレガントな香りや味わいから「ワインの女王」とも称されるバルバレスコ。 先日お祝い事があり、奮発してそんなバルバレスコを買いました。 バローロ、バルバレスコについてもう少し ともに、北イタリア ピエモンテ州で造られる高級ワイン。長期熟成タイプのブドウ品種ネッビオーロから造られます。 バローロは、力強いタンニンとスパイシーさのある男性的印象。 バルバレスコは、しっかりとしたタンニンはありながらも、ネッビオーロの繊細さやエレガントさがある女性的印象、と言われています。 ネッビオーロについての過去の記事はこちらcocorinowine.hatenablog.com プロドゥットーリ・デル・バルバレスコとは ピエモンテを拠点とし、50以上の生産者が所属しているワイン生産者協同組合。現在、バルバレスコの4割はこの協同組合が生産しているそう

ナポリの西、数万年前の噴火によって造られたカルデラ盆地にあるブドウ生産地、カンピフレグライ。ここで造られたワインをご紹介します。 カンピ フレグレイ ファランギーナ、 紀元前からこの地に根付いたブドウ、ファランギーナから作られる白ワイン。火山由来のミネラルに富んだ、グレープフルーツのようなほんのりとした苦味を感じるワインです。 カンパーニア州について少し カンパーニアは古代遺跡やアマルフィ、カプリ島など美しい風景が広がるイタリア南西部の州です。また、州都:ナポリのヴェズヴィオ火山をはじめ、いくつか大きな火山があるのも特徴。 「火山は噴火すると被害は甚大ですが、その後は溶岩や火山灰などが土壌に豊富なミネラルを与え、野菜やブドウなど、いろんな農作物が育ちやすくなる」のだそうです。 だからこそこの地は、「古代ローマ時代にはすでに"Campania Felix (幸運なるカンパーニア)"と讃えられ

親しみやすい泡、ランブルスコ。 バルや居酒屋でもよく目にする微発泡の赤です。 ランブルスコについてもう少し エミリア･ロマーニャ州で造られる(主に)赤のスパークリングワイン。ランブルスコ種という黒ブドウから造られていることより、この名前がついています。 フルーティな味わいと低アルコール、さらに手頃な価格でもあり、気軽に楽しめるのがうれしいポイント。 その飲みやすさから、40～50年ほど前、アメリカでも大流行したそうです。「イタリアンコーク」などと呼ばれ、ハンバーガーやピザと一緒に飲まれたようです。 フラテッロソーレ ランブルスコ･ディ･モデナ Fratello Sole Lambrusco di Modena 商品情報 生産国　イタリア / エミリア･ロマーニャ州 生産者　CIV&CIV ブドウ品種　ランブルスコ･サラミーノ100% タイプ　赤/微発泡/やや辛口 アルコール度数　10.5％

フランスのスパークリングワイン、クレマン･ド･サヴォワを開けました。 クレマンとは フランス国内(シャンパーニュ地方以外)で、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインのこと。 過去の記事はこちらcocorinowine.hatenablog.com 8つのクレマン フランスでクレマンを名乗れる産地は8つあります。 クレマン･ダルザス (アルザス地方) クレマン･ド･ブルゴーニュ(ブルゴーニュ地方) クレマン･ド･ロワール (ロワール地方) クレマン･ド･ボルドー (ボルドー地方) クレマン･デュ･ジュラ (ジュラ地方) クレマン･ド･ディー (ローヌ地方) クレマン･ド･リムー (ラングドック地方) そして最新に認定されたサヴォワ地方のクレマン･ド･サヴォワです。 サヴォワ地方とは フランス東部、スイスと隣接する小さな産地です。アルプス山脈の麓で標高が高いのですが、湖や川

今が食べ頃の洋梨、ル レクチェを買ってきました。 ル レクチェとは 西洋なしの一種。香り高く甘味もしっかり。酸味が少なめで、なめらかな口あたり 日本ではおもに新潟県で生産されていますが、まだまだ出荷量が少ないので、「幻の洋なし」とも言われているようです。 そのまま食べてしまいたいところですが、今回はブッラータと合わせてワインのつまみに 洋なしとブッラータをお皿に盛ったら、エキストラバージンオイルとブラックペッパーで軽く味付けを 合わせたワイン 甘美な香りに合わせたのは、ペコリーノ。 トロピカルフルーツのような甘い香りを持つ白ブドウです。 DI CAMILLO PECORINO ディ カミッロ ペコリーノ 商品情報 生産地　イタリア アブルッツォ州 ブドウ品種　ペコリーノ タイプ　白/辛口 販売価格　2,500円 (税込)※ネット調べ 白桃や洋なしの香りと味わいに、白胡椒や白い花の香りも。ふ

待ちに待った特別なジュース 入荷日を酒屋さんに確認して、数日前買ってきました。 2023 ポール･ジロー スパークリング･グレープジュース、 コニャック造りの老舗生産者 ポール･ジローが、年に一回ブドウ収穫の時期にだけ造るこのジュース。 昨年は11月末に購入できたので、今年分は発売日が遅くなったようです。 昨年の記事はこちらcocorinowine.hatenablog.com PAUL GIRAUD JUS DE RAISIN 2023 ポール･ジロー スパークリング･グレープジュース 商品情報 生産地　フランス コニャック地方 グランシャンパーニュ地区 生産者　ポール･ジロー ブドウ品種　ユニ･ブラン キャップタイプ　コルク アルコール度数　0 % 販売価格　2,354円 (税込) 輝きのある淡いイエロー。 ユニブラン種特有の自然な甘みと酸味のバランスがよく、香りが素晴らしく広がります

赤ワインが美味しい季節ですね。 先日、キアンティクラッシコを開けました。 キアンティクラッシコとは キアンティはトスカーナ州で古くからワインを作っている歴史のある産地です。 やがて、その人気により新規参入者も増え、彼らはもともとの生産地から外れたところでブドウを育て、安価なワインを造るようになっていきました。「キアンティ」を名乗る産地が拡大していったのです。 そこに危機感を覚えた古くからの生産者たちは、伝統的な地域で造られるキアンティを「キアンティクラッシコ」として区別するようになったそうです。 キアンティは、手頃で飲みやすいワイン、 キアンティクラッシコは、高品質なワインが多いのが特徴です。 キヤンティクラシッコのシンボル、 ガッロ ネロ(黒い雄鶏)のマーク Chianti Classico ORMANNI キアンティクラシコ オルマンニ '20 商品情報 生産国　イタリア / トスカー

前回の投稿に加えまして 今夏、印象的だったワインをもう一本。 前回の投稿はこちらcocorinowine.hatenablog.com ヴィアリア イル・モルテッリート、 シチリア島、海岸より２kmのブドウ畑で造られる白ワインです。 Viaria Il Mortellito '22 ヴィアリア イル・モルテッリート 商品情報 生産国　イタリア /シチリア州 生産者　イル・モルテッリート ブドウ品種　モスカート・ビアンコ・ディ・ノート タイプ　白/辛口 アルコール度数　13.5％ 販売参考価格　3,000円 (税込) ※ネット調べ 「海が近いため、５m下には水脈が通っていて その水脈には海水も混ざり合っています。そのため、乾燥した環境下でも葡萄は生き抜くことができ、豊かなミネラルを吸い上げるのだそう。（ネットより抜粋）」 モスカートらしい甘くて華やかな香りと、ハーブやスパイスのニュアンス。フ

暑かったこの夏、みずみずしいワインを見つけました。 ヴァッレイサルコ ソーヴィニヨン・ブラン、 北イタリア、ソーヴィニヨン・ブランで造られる白ワインです。 ソーヴィニヨン・ブランとは？ フランス ロワール地方やボルドー地方を中心に、世界各地で栽培されているブドウ品種です。 フランス北部などの冷涼な地域では、 ハーブやレモン、青りんごなど爽快な香りとキレが持ち味です。 ニューワールドなど温暖な地域では、 熟したパッションフルーツなどトロピカルフルーツの香りも加わり、より柔らかな飲み心地へと変化します。 Valle Isarco Sauvignon Blanc ヴァッレイサルコ ソーヴィニヨン・ブラン 商品情報 生産国　イタリア /トレンティーノ‐アルト・アディジェ州 生産者　カンティーナ ヴァッレイサルコ ブドウ品種　ソーヴィニヨン・ブラン タイプ　白/辛口 アルコール度数　13.5％ 販売

イタリアの高級ワイン、バローロやバルバレスコを生み出すブドウ品種ネッビオーロ。そんな高貴なブドウから造られるお値打ちワインを見つけました。 ロエロロッソ ネッビオーロ、 ピエモンテ州で造られるきれいな印象の赤ワインです。 ネッビオーロとは？ イタリアで、サンジョヴェーゼと並んで最も重要なブドウ品種です。主に北イタリア、ピエモンテ州(州都:トリノ)で栽培されています。 若い時はタンニンと酸が強いですが、年月の経過とともにタンニンは溶け込んで滑らかになり、魅惑的なワインに仕上がっていきます。 長期熟成タイプのブドウですが、近年では早くからまろやかに飲めるモダンなネッビオーロも人気になっているようです。 Roero Rosso Nebbiolo ロエロロッソ ネッビオーロ 『ロエロのネッビオーロは若い内から開いていて、バローロのように酸やタンニンが攻撃的ではない。ブルゴーニュ・ルージュのようにリ

先週末、カルディでオーガニックブドウのスプマンテを買ってきました。 ボッター･カルロ スプマンテ オーガニック、 カルディで人気ランキング第２位のスパークリングワイン。 コルクを抜くと、まずフレッシュな青リンゴの香り。果実味の味わいに少し苦味も加わります。フレッシュで控えめな酸、スイスイ飲めるようなスパークリングワイン。 ナチュラルでおいしかったです。 有機栽培でブドウを造るということは、環境には優しいですが、病虫害によって収穫量が激減するリスクを抱えること。 それを覚悟してブドウを造り上げる生産者の思いも感じながら、ワインを空けたいと思います。 ボッター･カルロ スプマンテ オーガニック エクストラ･ドライ Spumante Extra Dry Botter vino biologico 商品情報 生産地　イタリア アブルッツォ州 生産者　ボッター カルロ ブドウ品種　シャルドネ、ピノグ

駒形どぜう　江戸･東京･浅草に200年続くどじょう料理店 先日、浅草に行ったついでにかっぱ橋まで足を伸ばしてきました。 かっぱ橋は "食"に関する専門店が集まる問屋街。 包丁店🔪 刷毛とブラシのお店 食品サンプルのお店 等々、見ていて楽しいです。 私が訪ねたのは、Baise(バイスー) 白い食器や雑貨を国内外から集めたお店です。 バルに使われているようなお皿、食器類も揃います。 そこで、小さなワイングラスを買いました。 スタッキングワイングラス 1脚 340円(税込) 以前、おばんざいのお店で和定食を食べた時、小ぶりなグラスで赤ワインが供されました。それがかわいくて、それからこんなグラスで昼ごはんを食べたいと思ってました。 丈夫そうだし、 アイス入れたり、色々活躍しそうです。 今回はわずか数時間のかっぱ橋散歩でしたが、次回行くときは一日がかりで行きたいと思います。なかなか興味深い界隈です

ラベルが目を引く赤ワイン。 エノテカ店頭に並んでいたので買ってみました。 エノテカ･オンラインで高評価のワインのようです。 ル･プティ･クルセル･レ･コパン、 テーブルワインではありますが、あのロバート・パーカー氏(ワイン評論家)からも「探し出して飲むべきワイン」と称賛された逸品。 ラズベリー、チェリー、イチゴなどの赤系果実の香り。適度な酸味とタンニンで、トマト料理などに合わせたいワインです。 食卓も明るくなる絵柄で、楽しく美味しい食卓を演出してくれそうです。 ル･プティ･クルセル･レ･コパン Le Petit Courselle Les Copins 商品情報 生産地　フランス ボルドー地方 生産者　マリー･エ･シルヴィー･クルセル ブドウ品種　メルロー、カベルネ･フラン、シラー タイプ　赤 アルコール度数　13.0 ％ 購入時の金額　1,980円 (税込)

大晦日の晩、冷やしておいたフランチャコルタを開けました。 前回の記事はこちら cocorinowine.hatenablog.com 飲み頃なのか そそいだ瞬間から 美味しそうな香りが漂いました。 マルケジーネ フランチャコルタ ブリュット、 ブドウは手摘みでの収穫、 瓶内二次発酵は最低24ヶ月以上、 丁寧に時間をかけて造られたスパークリングワイン。 グレープフルーツなどの柑橘系、リンゴ、白桃の香りに糖蜜やバニラのような甘みもほんのり感じます。後から香ばしいパンの香りも。 泡は細やかで、ふくよかにまとまりのあるスパークリングワインでした。 期待通りの泡で、美味しかったです。 昨年8月よりブログを始めさせて頂き、6ヶ月目となりました。 今年も手頃で美味しいワインに出会うべく、色々試していきたいと思います。 さらに、"ナチュラルワイン"も紹介できたらと思います。 つたないブログですが、お立ち寄

今年最後から２番目の泡は、 ムタール クレマン･ド･ブルゴーニュ、 シャンパーニュメゾンが作る本気のスパークリングワインです。 クレマンとは フランス国内(シャンパーニュ地方以外)で、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られるスパークリングワイン。 ワイン法で品種や熟成方法･期間、生産可能地域等も厳しく制定されています。 高品質なのに、シャンパンよりもお手頃に購入できる、ハイコスパなワインです。 フランスの、きれいな感じのスパークリングワインをお探しなら、クレマン(特にクレマン･ド･ブルゴーニュ)はおすすめです。 瓶内二次発酵(トラディショナル方式)とは 一次発酵が終わった白ワインを瓶詰めし、糖分と酵母を加えて瓶内で再発酵する手法。スパークリングワインを作る中で最も手間やコストのかかる方法です。 ムタール クレマン･ド･ブルゴーニュ レ ヴィニョール シャルドネ Moutard Cremant

辛口ワインブームがきたと聞いてからひさしく 補糖を全く行わずに造られるドザージュ･ゼロのプロセッコ(伊ヴェネト州のスパークリングワイン)を買いました。 ドザージュとは スパークリングワインの出荷前に、目減りしたワインの補充および甘味の調節のためにリキュール(ワイン＋糖分)を足すこと。 このリキュールを 門出のリキュール「Liqueur d’Expédition」といいます。おしゃれな言い回しをするもんだと思います。 "ゼロ"の文字がひかります。 以前飲んだプロセッコについてはこちらも cocorinowine.hatenablog.com ヴァルドッビアデーネ プロセッコ スペリオーレ Valdobbiadene Prosecco Superiore 商品情報 生産地　イタリア ヴェネト州 生産者　プロジェッティディヴィーニ ブドウ品種　グレーラ タイプ　白/発泡/辛口 アルコール度数　1

年末に向けて準備は進んでいますか？ 今、酒屋の棚は、一年の内で一番ワインの在庫が充実している気がします。 モエ・エ・シャンドン、 ヴーヴ・クリコ ‥ ずうっと欠品が続いていた有名シャンパンも、「おひとりさま一本限り」の但し書きをつけてお店に並んでいました。 さて、 私は年越しに向けて、フランチャコルタを買いました。 レ マルケジーネ フランチャコルタ ブリュット フランチャコルタはロンバルディア州で造られ、果実味豊かなふくらみのある味わいが魅力のスパークリングワイン。 その中でも、3,000円台で買えてビックリするほど美味しいマルケジーネ。 今年３本目の購入です。 レ マルケジーネについてはこちらも cocorinowine.hatenablog.com ラベルも変わり、味わいも少し変わったようですが、今から開ける日が楽しみです。 レ マルケジーネ フランチャコルタ ブリュット “ニテンス

先日飲んだメルロー主体のワイン(価格6,000円相当)が美味しかったので、もっと手軽に買えて美味しいメルローを探してみました。 前回の記事はこちらcocorinowine.hatenablog.com 見つけたのは、 シャトー･ウルトゥ 2016。 ボルドー地方で造られ、しかも熟成期間が6年もあるのに、1,000円台(本体価格)で買えるハイコスパなワイン。 さて、肝心のお味は、 シャトー･ウルトゥ 2016 Chateau Hourtou 商品情報 生産地　ボルドー地方 生産者　シャトー･ウルトゥ ブドウ品種　メルロ80%、カベルネ･ソーヴィニヨン、カベルネ･フラン タイプ　赤/フルボディ アルコール度数　13.5% 購入価格　2,068円 (税込) 生き生きとして力強い香り。口に含むとふくよかでリッチな味わいが広がります。果実味が凝縮され、大変味わい深く仕上がっています。 黒系果実の香り

先日、ワインをもらいました。 レキシントン･メルロー･ギスト･ランチ･サンタクルーズマウンテン 2014、 オーク樽で熟成されたメルロー主体の赤ワイン！ 普段1,000～2,000円台の若いワインを多く飲んでいるので、熟成が進んだワインを飲むのはホント久しぶりです。 メルローとは ワイン銘醸地 ボルドー地方を主要産地として、世界中で栽培されているブドウ品種です。渋みもやわらかく、なめらかな味わいが特徴。 手頃なワインから、シャトー･ペトリュスのようなハイクオリティワインも、世界各国で生み出されています。 レキシントン･メルロー･ギスト･ランチ･サンタクルーズマウンテン Lexington Merlot Gist Ranch Estate Santa Cruz Mountains 商品情報 生産地　カリフォルニア州 サンタクルーズマウンテン地区 生産者　トーマス･フォガティ ブドウ品種　メル