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ブックマーク / cruel.org (26)

  • 今月の喝! 募金の経費が理解できない人たち。 | Yamagata Dojo in CYZO 2006/09

    要約: 募金のお金が、募金募集団体の各種経費に使われることを指して「ピンハネ」などと難癖をつけるバカがいるけれど、金集めには経費がかかるくらい常識ではないか。自分の金がすべて被災者に行くと思う発想がそもそも変。黒柳徹子に渡したところで、事情は何も変わらない。 ぼくは公徳心に富んだ親切な人間なので、でかい災害や戦災があればそこそこの金額を募金することが多い。募金先は、日赤十字とか、日ユニセフ協会とか、国境なき医師団とか、そのときの気分とその災害の性質によってあれこれ変わるけれど。しばらく前に仕事ででくわした国連系の某機関のやつがろくでもなかったので、国連系はいまぼくの中で非常に優先順位が低い。その程度のえり好みはある。 さて、このぼくといえど、世界中のあらゆる災害だの戦災だのを常に把握しているわけじゃないのだ。だからときどき各種の機関がダイレクトメールを送ってきて、ダルフールがまた変なこ

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    otsune 2013/11/20
  • 山形浩生「フォロワー数で変わるツイッターのメディア性」 - アルコムワールド コラム 2011/05

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 64 回 フォロワー数で変わるツイッターのメディア性 月刊『アルコムワールド』 2011/07号 要約:ツイッターの持つメディアの特性は、フォロワー数によってだんだん変わる。それに自覚的でない人の多くは、自分のおかれた環境にまったく鈍感なために愚かしい醜態をさらすことが多い。が、求める水準のメディアにとどめるための作業もむずかしい。 ある人の書くものでも、あるいはツイッターのツイートでもいいけれど、長いこと見ていると、ときどきその人がだんだん——または突然——おかしくなって、ぎょっとすることがある。今回の震災と原発事故では特に、ツイッターでそんな光景が見られた。それまで普通あるいは高めの見識を持つと思っていた人が、いきなりわけのわからないことを言い、デマに踊らされ、それをたしなめられると逆ギレして相手を罵り、過去の発言との矛盾を指摘されると変な言い

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    otsune 2012/07/19
  • GQ コラム 2010/09

    『高度一万メートルからの眺め』 連載 15 回?? ことばを知っていると安心できる? 月刊『GQ』 2010/09月号 要約:実物を知らなくても、それを表す言葉を知っていると安心してしまうのはなぜだろう。なお、この話はフィクションで、ぼくは鱧くらいずっと昔から書ける。オズ安二郎の映画に出てきましたもの。 いつぞや京都にでかけたとき、レストランのカウンター席でご飯をべていたら、隣に、アメリカ人の観光客カップルがすわった。そこは結構よい店で、コースで料理が出てくる。かれらも喜んでデジカメで写真など撮りつつべていたのだが、途中で出てきたのが、ハモの料理だった。 それを見てかれら、ちょっと怪訝な顔をして、店の人に英語で「これはなんですか」と尋ねたのだった。 さてそう言われて、何と答えればいいだろう。ぼくはその場で、自分なら何と答えるだろうと思ってかなり考えこんでしまったのだった。店の人も、同じ

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    otsune 2012/05/30
  • GQ コラム 2011/01

    『高度一万メートルからの眺め』 連載 15 回?? えるものえないもの 月刊『GQ』 2011/01月号 要約:何がえて何がえないかは、かなり恣意的に決まるので、なんともいえません。 マニラでタコキムチをっているときに、いっしょにいた同僚と話をしていたのが、なぜ世界中でみんなイカは平気で喰うのに、タコは喰わないところか毛嫌いされるのか、ということだった。 しばらく前に見た、ディスカバリーチャンネルだったかナショナルジオグラフィックだったかのテレビ番組で世界のグロいべ物トップ10というのをやっていたのだけれど、フィリピンやベトナムのバルート/ホビロン(孵化しかけたアヒルの卵を蒸したもの)やニューギニアの芋虫蒸し焼きとか、ヨーロッパのウジムシまみれのチーズとか、だれがどう見ても不気味な物がひとしきり並んだ後で、栄光のトップの座に輝いたのは、なんと韓国のタコ丸呑み。小さめのタコを丸

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    otsune 2012/05/30
  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章 ジャレド・ダイアモンド著、山形浩生訳 目次 日人とは何者だろう? 2003年版エピローグ 訳者コメント 概要 日人の起原については、議論がわかれる。遺伝的な証拠と言語学的な証拠が一致しないのが大きな難点だし、また縄文の狩猟採集社会がちょっと特殊で、やたらに長く続いたことも理由。だが、その展開もおそらく『銃、病原菌、鉄』の環境要因重視でかなり説明ができそうだ。日人の特殊性は、日があまりに地理・気候的に恵まれすぎていたこと。定住した狩猟採集社会でかなりの豊かさを実現できてしまい、初期のヘナチョコ農業などとても太刀打ちできなかった。それが BC400 あたり、中国や朝鮮半島で農業が格的な優位性を獲得した時点で、朝鮮半島から人が稲作などの技術とともに渡来した。その人々やその子孫が縄文人(後のアイヌ)を駆逐して弥生文化をつくり、古墳文化へと

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    otsune 2012/03/28
  • Aging Internet

    インターネットの中年化 (スタジオボイス 1996年、だったかな?) 山形浩生 いずれこんな日がくるのはみんな知っていた。「だが、これほど早くくるとは予想していなかった」と続くのが常套句ではあるけれど、そういう感じもしなかった。すでに永瀬唯『疾走するメトロポリス』を読んでいたから、初期のパンクな浪費がいつかメインストリームに取り込まれ、バロック化して衰退してゆくプロセスは熟知しているつもりだった。車も、自転車も、無線/ラジオもそうなった。インターネットだけがそれを逃れられるはずもない。しかし、実際にその様子を目の当たりにしたのは初めてだった。すべてが終わりかけた頃になって、われわれは突然悟ったのだった。インターネットは、かつての荒々しい青春時代を終えてしまったのだ、と。あとは安定した肥大化をとげて、落ちついた中年期を迎えつつ今世紀を終える。中国アフリカや等、これからの地域は別として、少な

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    otsune 2010/10/14
  • Yamagata Dojo in CYZO 2006/07

    要約: グーグルがすべてを支配して知のあり方もグーグル検索ですべてすむようになると思っている人たちは、グーグルがどうやって検索結果を出すのか忘れている。あれは少数の人が既存の知的体系に基づいてページやリンクを作成するからこそ、それを参考に正しい検索結果が出る。したがって、それが完全に置き換わることはあり得ない。全員がグーグルに頼るようになったとき、グーグルはまったく役にたたなくなる。 梅田望夫『ウェブ進化論』なんかが話題になったりして、ずいぶんとグーグルが持ち上げられている。瀬名秀明によれば、グーグルは神でその検索結果はご託宣だという人までいるとか。東浩紀はこれを「検索と共有のエピステーメー」という。「彼らの夢は、人間社会が生み出すあらゆる情報をネットワークを介して連結し、検索可能にする巨大な『情報発電所』の建設にある」んだって(*2, p.134)。人の人生すべてを記録するライフログと結

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    otsune 2010/05/03
  • 「今日、Voice の最新号が届いた。毎号見るたびに、Voiceは変わったなあ、と思う。ぼくが連載を始めた頃は~」-Irresponsible Rumors 2010

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2010/06 飛行機の中では、イーキン・チェン&アーロン・クォックの「Storm Warriors 2」(だったっけ)を見て、これは千葉真一が悪役で出ていた最初のやつがよいできだったので期待していたのだけれど、指輪物語の影響受けすぎな感じで、あと脚が脈絡なさすぎでどうしようかという感じ。アーロン・クォックはもう髪を青く染めてないし。あと、ちょい役で出てくる女の子二人が高校生みたいで、ヒーロー二人とつりあわなすぎ。そういえば、ジジ・リョンあたりから香港アイドルはチェックしてないなあ(ってもともとチェックしていたわけじゃないが、ウォン・カーワイやシャウシンチーの映画を観てると、前はいやでもそのときの旬の子が出てきた

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    otsune 2010/03/26
  • 法に抗っての進歩:アメリカにおける日本アニメの爆発的成長とファン流通、著作権

    Progress Against the Law: Fan Distribution, Copyright, and the Explosive Growth of Japanese Animation ショーン・レナード, Massachusetts Institute of Technology <http://web.mit.edu/seantek/www/> 翻訳:山形浩生 <https://cruel.org> 原著2004年4月29日、翻訳期間2004年8月10-29日- Ver.1.1 © 2003, 2004 by Sean Leonard and 山形浩生 作品はクリエイティブコモンズ の Attribution-NonCommercial-ShareAlike ライセンスを採用している。 pdf 版は https://cruel.org/other/animeprog

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    otsune 2010/03/19
  • diatxt. 連載 #8 人類の限界と到達点を体現するアートと宗教。

    人類の限界と到達点を体現するアートと宗教。 diatxt. 16 連載: アート・カウンターパンチ #8 山形浩生 さてこれで最後だ。最後だから、もう一つぼくの好きなアートの一つの形態について語っておこう。それはなんというか、衒学アートとでも言うべきものだ。 たとえば……そうだな、あなたは世界最速のサイコロ、というのをご存じだろうか。ロケットやF1に使われるチタン削りだし技術を使って作った、チタン製のただのサイコロだ。が、それは「ただの」サイコロじゃない。まずそれは、すさまじい精度で分子レベルまで計算されたものであり、その表面の平らさはそこらのサイコロなんかの比じゃない。表面のひずみは投げたときに乱流を生じ、空力特性が悪くなる。それがないこのサイコロは、そういう乱流による速度低下が生じないから最速なのだ。さらにサイコロは、各面に目が刻んであるでしょう。一の面には一つ、六の面には六つ、くぼみ

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    otsune 2009/10/30
  • My Open Reply to the Open Letter of Mr. Ikeda 池田信夫の公開質問状に対する公開お答え状 山形浩生

    池田信夫の公開質問状に対する公開お答え状 山形浩生 レッシグ『コモンズ』の訳者あとがきで、ぼくはレッシグの見解を我田引水に濫用している例として、池田信夫がプライバシーを否定している、という話を挙げました。すると、池田信夫から公開質問状なるものがきました。 私が「プライバシーはまちがっている」と発言した証拠、および「プライバシーを否定した」証拠を具体的に挙げよ。 とのこと。 1. 証拠を出せとおっしゃるならば…… (sigh) では証拠です。あのあとがきでも触れている hotWired のコラムをごらんください。題名は……(ジャーン!) 池田信夫の「ドット・コミュニズム」第12回 「プライバシーという幻想:あなたのプライバシーは、あらかじめ失われている」 ……I rest my case. まんまです。題名からしてプライバシーは幻想だと言い切っています。プライバシーはあらかじめ失われているの

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    otsune 2009/10/09
  • CUT 97.06 茂木健一郎 Do Your Homework!――思いつきの仮説だけでは、脳も心もわからない。

    「脳とクオリア:なぜ脳に心が生まれるか」(茂木健一郎、日経サイエンス社)。魅力的なタイトルだ。人になぜ意識があり、心があり知能があるのかは、未だ謎である。人工知能的なアプローチは先が長そうだし、脳自体の研究の成果もまだ断片的で、認識や記憶の仕組みすらよくわからない。核心に迫るには当分かかりそうだ。そこへいきなり丸の「心」についての理論! 「なぜ脳に心が生まれるか」! それが \3,200! 徳間じゃなくて日経サイエンス社から出てるんなら、そこそこまともなだろうし…… が、まるっきり期待はずれなんだ、これが。「なぜ心が生まれるのか」は結局説明されないばかりか、その見通し仮説すらろくに出しやがんねぇ。JARO に言いつけるぞ! 「クオリア」というのは、人間がいつも感じている、ことばじゃ表現しきれない生々しいアナログな感覚のこと。それを「『神経細胞の活動から説明することが、心と脳の問題の核心

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    otsune 2008/12/14
  • ネットワークのオプション価値(Option Value of the Internet )

    1. オプション価値とは ファイナンスで知るべきことってのは、実はそんなに多くはない。式としては 3 つあれば、理論としての用はだいたい足りる(それを実際に使うとなると、また話は別だけれど)。一つは CAPM、一つは M&M、そしてもう一つは、ブラック・ショールズの式、というやつだ。 CAPM というのは、リスクが高いと、それなりの見返り(リターン)が見込めなければ人はお金を出さないよ、というのをきちんとモデル化したものだと思えばいい。M&M というのは、企業の価値を決めるのはその企業がどういう事業をするかで、そのためのお金をどうやって集めようと関係ないよ、というのを式にしたものだ。 ここまではまあ、わかりやすいといえばわかりやすい。が、最後のブラック・ショールズの式というのは、ちょっとたちがちがう。これはオプションというものの値段を理論化したものだ。そしてオプションというのは、いわば、な

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    otsune 2008/07/03
  • Magazine ALC コラム 2006/04

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 1 回 「ホテル・ルワンダ」が教えてくれるもの 月刊『マガジン・アルク』 2006/04号 要約:映画『ホテル・ルワンダ』には、虐殺用の山刀を中国から輸入する場面がある。なぜ労働の安いアフリカで、その程度のものを自前で作れないのか? なぜ輸送費分のハンデがあっても中国に負けてしまうのか? それがかれらの課題だ。かれらは搾取されているから貧困なのではなく、搾取される程度の技術水準もないために貧困なのだ。 いま「ホテル・ルワンダ」という映画が公開されている。数年前にあった、ルワンダの大虐殺をテーマにした映画だ。虐殺が進む中で、あるホテルの一支配人が難民たちをホテルにかくまい、最後まで守り抜いたお話だ。地味な映画で、最初は公開が見送られようとしていたのを、ネット上の署名運動によって一転して公開が決まり、単館とはいえロードショーで、しかも連日立ち見の満員御

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    otsune 2008/05/30
  • アイアンマウンテン報告

    『アイアンマウンテン報告』(ダイヤモンド社、1997年4月) 訳者解説 山形浩生 書誌 書は Report from Iron Mountain: On the Possibility & Desirability of Peace (New York: Dial Press, 1967) の全訳である。翻訳の底としては、一九九六年にフリー・プレスより刊行された新装版を使用し、これに収録されている新たな序文や書評なども加え、さらに日からの材料も加えたものとしている。 翻訳に当たっては、DEC HinoteUltra + Windows95 + ATOK8 +MS Word95を主要環境とし、松田徳一郎監修『リーダーズ英和辞典』(研究社)を主辞書として使用している。 書のなりたち 世界は完全な平和を迎えられるのか。そしてそのためにはどのようなステップが必要なのか。それを現実的かつ具体

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    otsune 2008/05/23
  • 日本ではだれも気にしていないようだけれど、ケニアはもうとんでもない状態のようだ。 - Irresponsible Rumors 2008

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2008年後半以降 2008/6 今日知った衝撃の映像。風車って、こんな爆発するみたいなすごい壊れ方するのか! その他 YouTubeの関連映像を見ると、どっかがこすれて黒煙をあげて止まってるのとか、結構すごい光景があちこちであるらしい。単純におとなしく止まるだけかと思っていたら、そうじゃないんだなあ。あと、ポールごとぶったおれるというのがあちことで起こってる。 (2008/6/25, id) 安藤忠雄の渋谷の地下駅ってそんなにいいですか? 「これだけ?」感漂いまくってるんですけど。安藤忠雄は東大にも新しい建物を造ったんだが、郷通り沿いにドーンとコンクリうちっぱなしの壁が迫っていて、れんがの塀との対比で監獄めいた

  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

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    otsune 2007/05/19
  • スターバックス VS エチオピア

    (The Economist Vol 381, No. 8506 (2006/12/02), "Storm in a Coffee Cuo" pp. 72-3) Photo by ShelbieMyLove 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) スターバックスは、エチオピアのコーヒー豆商標をめぐって交戦中なのだ。 コーヒー好きの人々は、しだいに朝のグランデ・スキニー・ラテを苦い社会的不正の追加ショットなしで飲みたいと思うようになっている。大成功をおさめている「フェアトレード」ブランドは、コーヒー中毒者たちに良心の呵責なくコーヒーを飲めるようにしてくれる。このコーヒーを作る中で、収奪された農民はいないのだと思えるからだ。コーヒーは、倫理的消費者かどうかを計る試験場となっている。世界的コーヒーチェーンのスターバックスとしても、社会的責任ある企業を誇る以上、開発慈善団体オッ

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    otsune 2006/12/11
  • Evaluation of "iWoz: Wozniac autobio"

    Steve Wozniak, Gina Smith, iWoz: Computer Geek to Cult Icon: How I Invented the Personal Computer, Co-founded Apple, and Had Fun Doing It読書 (W W Norton ; 2006) 2006/11/24 山形浩生 Executive Summary スティーブ・ジョブスとともにアップル社を創設し、その設計開発面を一手に引き受けていたスティーブ・ウォズニアック自伝。 伝説の天才エンジニアとして名高いウォズニアックの伝記ということで期待は大きかった。しかし実際にふたを開けてみると、ウォズニアックは基的にはひたすら部屋にこもって設計をしているのが好きな生粋のエンジニアであり、伝記として読んで楽しめるようなエピソードがあまりない。当であれば、かれのエンジ

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    otsune 2006/12/05
  • Yamagata Dojo in CYZO 2001/08

    進化や遺伝学っていうのは、なかなかに面倒な分野だ。特にそれが、性差とか人種の差についてのものである時には。人種間に差はない、男女の間に差はない、ヒトはすべて遺伝的に平等である、とするのが今の「正しい」立場ではある。でも、それがホントじゃないのはそもそも進化っていうのは生物が遺伝的に平等でない、ということを前提にして成立しているんだから。ただその個体レベルでのちがいを、人種とか男女というくくりでどこまでまとめていいのか、というのが問題ではあるわけだ。 で。マット・リドレー『赤の女王』(翔泳社)は性について進化遺伝学の立場からいろいろまとめた。男と女(雄と雌)には遺伝上のちがいがあるし、それが行動にももちろん影響する、という。そしてかれは、ちがいはあるんし、性差はすべては後天的なすり込み、というドグマは有害無益、と述べる。 ぼくはこれに賛成なんだけれど、ここはまあ議論の分かれるところだ。が

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    otsune 2006/11/28
    >ゾッとしない? 自分の価値観にそぐわない事実は隠してもいい、と彼女は言っているわけだ