テレビではよく「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化」と報道されていますが、何をもって「重症」なのかというのはあまり知られていません。「酸素を吸っている人は重症だと思う」とよく理解されていますが、実はこれは重症ではなく中等症です。 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第5.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000801626.pdf)によると、重症とは「ICUに入室あるいは人工呼吸器が必要」な状態のことを指します。 ニュースでも、「人工呼吸器」という言葉が連呼されていますが、実は一般の人に、その管理の実態はあまり知られていません。 想像したくないと思いますが、たとえばみなさんがCOVID-19にかかってしまって、自宅療養中に酸素飽和度(指に挟むパルスオキシメーターの測定値)が低くなってきたとしましょう。これは体の中
英国株への置き換わりが進む日本 2021年5月1日現在、流行が上昇傾向にあるほとんどの地で、感染性や重症化率が高いと言われるイギリス由来の「英国株」が「従来株」を置き換えて拡大しつつあります。 大阪・兵庫では、酸素投与をしたい患者さんがいるのに家で待機を余儀なくされていることも多く、相当に良くない状況です。大阪を支援している行政の友人は「これまでの流行が、まるで単なる練習試合だったのか」と話していました。誤解を恐れず言うと、それほどまでに思わせてしまう状況なのです。 そして、大阪と兵庫で連日亡くなる方が出ているのは、対策が遅れたことだけでなく、対応する現行の医療システムにも原因の一端があるかと思います。いまこそ、従来株によるこれまでの流行と、英国株に置き換わりつつあるこの「第4波」とでは何が変わったのかを科学的に整理して理解することが必要です。
2021年5月1日現在、流行が上昇傾向にあるほとんどの地で、感染性や重症化率が高いと言われるイギリス由来の「英国株」が「従来株」を置き換えて拡大しつつあります。 【写真】マスコミが伝えない「集団免疫」の“本当の意味”… 大阪・兵庫では、酸素投与をしたい患者さんがいるのに家で待機を余儀なくされていることも多く、相当に良くない状況です。大阪を支援している行政の友人は「これまでの流行が、まるで単なる練習試合だったのか」と話していました。誤解を恐れず言うと、それほどまでに思わせてしまう状況なのです。 そして、大阪と兵庫で連日亡くなる方が出ているのは、対策が遅れたことだけでなく、対応する現行の医療システムにも原因の一端があるかと思います。いまこそ、従来株によるこれまでの流行と、英国株に置き換わりつつあるこの「第4波」とでは何が変わったのかを科学的に整理して理解することが必要です。 今回は、人口全体の
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、東京や大阪などに発表された緊急事態宣言。「夜の街」に変化は出ているのでしょうか。 【映像】どうして飲みに行く?取材に応じてくれた人たちの答えは…
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