タグ

ブックマーク / blog.goo.ne.jp/ikedanobuo (15)

  • すべてがビットになる - 池田信夫 blog

    タイトルは「あらゆる情報がデジタルに分解されて流通・蓄積される」というほどの意味だ。中心はもちろんインターネットだが、技術的な説明はあまりなく、それが社会に及ぼすプラス・マイナス両方の影響を、いろいろな具体例をあげて解説している。たとえばRIAAが5年間に26000人を著作権侵害で訴え、10億ドル以上の賠償金を取ったという話などをみると、JASRACなんてまだかわいいほうだ。 もう一つの重要な話題はプライバシーだが、「プライバシーはすでに失われている」と私の昔のコラムみたいなタイトルがついている。グーグルで私の名前を検索したら130万件も出てくる時代に、住基ネットとかストリートビューに騒ぐのはアナクロニズムである。書も引用している"Tranparent Society"のいうように、来の意味でのプライバシーというのは個人の隠している秘密だから、その侵害を防ぐには、むしろ誰がどんな情報

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/08/26
    コスト:メリット と言った時に, 『誰』のコスト(=デメリット)と『誰』のメリットかを問うことを忘れてはいけませんね.
  • AndroidはSTBの夢を見るか - 池田信夫 blog

    インターネットの父にしてGoogleの伝道師、Vint Cerfが、IPアドレスを冷蔵庫から宇宙まで、あらゆるものにつける構想を語っている。"Everything on IP"は彼の持論だが、このIPをAndroidと置き換えると、TechCrunchもいうように、Androidが単なる携帯OSではなくなるかもしれない。 冷蔵庫や人工衛星につけても大した意味はないが、重要なのはテレビのセットトップ・ボックス(STB)だ。この業界では、世界中で何十もの規格が乱立して、どこも標準になれない。MSTVもAppleTVも失敗に終わった。どの規格もproprietaryで相互運用性がないため、「囚人のジレンマ」になっているのだ。Googleが、Androidを携帯からテレビまで共通のオープン・プラットフォームにしてYouTubeを流せば、このビジネスを「協調ゲーム」に変えて見果てぬ夢が実現するかも

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/08/18
    ビジョンとしては坂村先生も良い線行っていたと思うけれど, タイミングとポジションが重要ってことですかね
  • 殺人犯を聖人に祭り上げる人々 - 池田信夫 blog

    読売新聞によれば、秋葉原の大量殺人事件以降、無差別殺傷事件が3週間に7件も相次いでいるという(きのうも1件あった)。こういう現象は自殺と同じで、メディアが騒ぐと続発することは、犯罪心理学でよく知られている。まずメディアが自重し、特に同じ事件を繰り返し続報で扱わないことが重要だ。 もう一つは、こうした事件に意味をもたせないことだ。「格差社会」や「勝ち組・負け組」といったありがちな図式で、殺人犯を「時代の象徴」に祭り上げることは、病人を増長させ、模倣犯を呼ぶ。この種の「ありがち評論」の典型が、事件の実態もわからない3日後に「容疑者が職場への怒りや世間からの疎外感を長期的に募らせた」とか「社会全体に対する空恐ろしいまでの絶望と怒り」などという見事なステレオタイプで、秋葉原の事件をテロと呼んだ東浩紀のエッセイだ。 仲正昌樹氏は、『諸君!』9月号で、東のサヨク的議論を「ポストモダンの堕落」と批判

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/08/01
    同意半分. でも「あいつはバカだからマスコミで取り上げるな」という言論封殺じみた主張より, バカに扇動される大衆を啓蒙するのがよろしいかと. いぇ大抵はそうされてましたね.
  • ホワイトスペース:電波の90%以上は空いている - 池田信夫 blog

    表の空白の部分が、放送局に割り当てられながら使われていないホワイトスペースである。携帯電話業者が見たら目まいのするような超低利用率で、全40チャンネル(13〜52)×10エリアの1割も使われていない。上瀬氏の「真っ赤に埋まっている」とかいう話は、真っ赤な嘘である。たとえば水戸をみればわかるように、そもそも7チャンネルしかテレビ局がないのだから、今後どんなに中継局を増やしても、40チャンネルを真っ赤に埋められるはずがない。 このように(独立系U局を含めても)全国で40チャンネルのうち、たかだか10チャンネルしか使っていないのだから、テレビの電波は任意の地点で30チャンネル以上(ほぼ200MHz)空いているのである。これは非常に大きな帯域で、今のすべての携帯電話業者がほとんどすっぽり収容でき、オークションにかければ2兆円以上の価値がある。このホワイトスペースをWiMAXなどの無線ブロードバン

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/07/29
    電波利権の守備に加担しているのは誰で, そこに開放にむけた圧力をかけるにはどうすればよいか? または開放に向かう人・組織を支援する方法があるか? といった辺りの情報が欲しいです
  • 若者はもう「泥のように」働かない - 池田信夫 blog

    きのうの朝日新聞で、ホリプロの堀義貴社長がおもしろいことを言っている。制作プロダクションが花形職場だったのは昔の話で、かつて年間600〜700人いた志望者が、今はその1割以下に減っているそうだ。ITと同じように、見た目はかっこいいが、実際には「10年は泥のように働け」という経営者にボロ雑巾のように使い捨てられるという実態が知られてきたのだろう。 堀氏も指摘するように、今や若者にとってテレビはマイナーなメディアの一つにすぎないので、同じ欄で増田総務相のいう「全世帯デジタル化」という目標はナンセンスだ。鬼木甫氏も推定するように、2011年7月の段階で6000万台近いアナログTVが残るが、その半分以上は古い小型テレビを子供部屋に置いたりしているものだから、地デジに変換なんかしないで捨てられるだろう。つまり3000万台ぐらいがゴミになり、今ほぼ100%あるテレビの世帯普及率は(購買力の高い若年層

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/07/23
    そして年収2000万円のTVプロデューサ1人+年収200万円の AD 9人に代わって, 年収300万円の「クリエイター」が10人生まれました… イノベーション&独占構造の破壊は歓迎だけど, パイも広げないと.
  • 岸博幸氏の間違いだらけの経済学 - 池田信夫 blog

    今週の週刊ダイヤモンドに、岸博幸氏の「ダビング10で市場縮小の恐れ」という「寄稿論文」が掲載されている。あまりにも間違いが多いので、ダイヤモンドに投稿しようかと思ったが、よく考えたら15万部の週刊ダイヤモンドより毎週35万PVの当ブログのほうが読者が多いので、こっちで反論することにした。少しテクニカルなので、興味のない読者は無視してください。 岸氏の主張は、上の図に要約される。彼によると、市場における財の価値は、価格という指標を通じて伝達される。ところが、デジタル技術の向上とインターネットの普及という環境変化によって、経済学でいうところの「外部経済効果」が働き、コンテンツの価値をゼロに近い水準に引き下げてしまった。この「外部経済効果」(そんな経済学用語はないが)を阻止するためにダビング10などのコピー制御が必要だといいたいらしいが、この文章はナンセンスである。岸氏によれば、青い曲線で決ま

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/07/14
    重箱の隅をつつくのもなんですが 「毎週35万PVの当ブログのほうが読者が多い」 について良く考えるべきこと 1)サイト全体のPV と記事単体のPVの関係 2)PVとUUの違い 3)雑誌の回覧可能性 4)リーチできる読者層の違い
  • 資本主義という奇蹟 - 池田信夫 blog

    また磯崎さんからのTBをネタにして恐縮だが、「個が確立していない社会で市場経済をやるというのは、結構キツいんじゃないか?」という問題を、私もいま講義でテーマにしている。特に重要なのは、人類の所得が産業革命以後、わずか200年で1万倍以上になったのはなぜか、という謎だ。ちょうどその講義ノートを書いていたので流用すると、これには古来、多くの答があるが、私はこの資主義という奇蹟は、17〜8世紀のイギリスに一度だけ起こり、他の経済的に成功した国は、それを輸入したのだと思う。その要因として有名なのは資蓄積(Marx) 近代的個人の成立(Weber) 財産権の確立(North-Thomas) 法の支配(Hayek) 科学と技術の融合(Mokyr)こうした要因がすべてそろったことが近代西欧の成功の要因だったが、このうちどれを重視するかは人によって違う。かつて重視された1は、現在ではあまり問題

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/07/11
    産業革命と資本主義が分離できないものと言い切れるのか疑問. 中国・イスラム・日本等は社会形態として進化の袋小路にはまって資本主義には到達しなかったけれど, 欧米の侵略がなければ産業革命に到達したのでは?
  • 地球は温暖化しているのだろうか - 池田信夫 blog

    これはWMOの発表した、世界の主要な5観測機関の計測による先月まで約30年間の世界の平均気温を重ねた図である。各機関で計測方法に若干の違いがあるが、トレンドはほぼ一致している。1988年にIPCCが設立されたとき、最初のピークが記録されており、1990年(第1次報告書)および92年(第2次)に発表された彼らの黙示録的な予測は、これに影響されている。しかし、その後、平均気温は−1℃近く下がった。 1998年に最大のピークがあり、これがIPCCの第3次報告書(2001)で強調されたが、これは特異年で、その後10年で−1℃近く下がった。またIPCCの第4次報告書(2007)で強調された「1990年代以降の顕著な気温上昇トレンド」も、彼らの計測した2005年ごろから反転し、その後は下降している。結果として、今年なかばの平均気温は、1979年とほぼ同じである。この程度の変化は、長い地球の歴史の中で

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/07/09
    グラフの元ページの下のほうに1850からのより長期なグラフ(ただし一部推定)が載っていて,それを見ると明らかに上昇傾向なことにはノータッチ?
  • プライバシーを取引する - 池田信夫 blog

    きのうの記事でふれたLinkedInが、5300万ドルの追加出資を受けたというニュースが、NYタイムズなどで話題になっている。これでLinkedInの評価額は10億ドルになり、YouTubeやFacebookには及ばないが、MySpaceの買収額を上回る。 LinkedInの特徴は、ただアクセスを集めるだけの「Web2.0」企業と違って、それを金に換えるビジネスモデルをもっていることだ。彼らの主要な収入源は広告ではなく、会員の求人・求職を仲介するビジネスである。したがって実名で登録することが前提で、その経歴も詳細に出ている(私も4年前から登録している)。その一部を非公開にして、特定の求人企業だけに有料で見せることも可能だ。普通のヘッドハンターより、はるかに効率的で安い。会員は最近、急速に伸びて2000万人に達し、すでに黒字になった。 ここで収益を生み出す資産は、会員のプライバシーである

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/06/20
    会員プライバシーの切り売りで日本で先行しているのはポイントバック型の広告メール配信業者かな?
  • 「食糧自給率」の向上は食糧危機を悪化させる - 池田信夫 blog

    自民党の「米粉加工品を普及推進する議員連盟」が発足し、福田首相が糧危機に関連して「こういう内外情勢になると、糧自給率を上げることは国家戦略上の課題だ」とあいさつしたという。この点は民主党も同じで、「自給率100%をめざす」などと言っている。 しかし、この政策は論理的に間違っている。いま起こっている糧危機は、穀物価格の上昇である。以前の記事でも書いたように、高騰した小麦の国際価格でさえ、国内価格の約半分。米は1/3だ。自給率を高めるというのは、割高な国内穀物を増産することだから、価格高騰の対策にはならない。むしろ自給率(国内農家)を守るための補助金が、穀物の価格をさらに高くしているのだ。 では、供給の絶対的不足は起こるだろうか。1993年、米の凶作で260万トンの緊急輸入が行なわれたことがある。その原因は、減反政策で半分近い水田が休耕田になっていたためだ。普通に生産していれば、凶

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/06/17
    効率の悪い国内農業支援ではなく対外農業開発援助活動に力を入れて,世界規模で日本向けの食糧生産の効率的増加をはかれと言うはなし. 日本発の緑の革命を
  • 市場リスク 暴落は必然か - 池田信夫 blog

    書の原著は昨年、サブプライムローン問題が表面化する直前に出版されたが、ある意味でそれを予告し、従来のリスク管理の手法が通用しないことを警告している点で、"Black Swan"に似ている。著者もMITからウォール街に転じた「ロケット・サイエンティスト」だ。 従来は証券化によってリスクは分散されると考えられていたが、逆にレバレッジを通じて金融機関の密結合が生じ、複雑性が大きくなっている。普通の株式のリスクは株式市場を見ていればわかるが、オプションのリスクは原資産の価格を見てもわからない。地球の裏側で、何らかの事情で投資銀行が資金繰りに詰まってオプションを清算すると、そのオプション価格が暴落し、それがさらに他の銀行の清算をまねく・・・といった連鎖反応で、大きな損失がグローバルに生じることがある。 こうした問題は、経済学でもO-Ring理論として知られており、システムを疎結合=モジュール化

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/05/30
     でもどこへ逃げればよいのですか?
  • バカで無責任な北畑隆生次官 - 池田信夫 blog

    きょうの朝日新聞(朝刊10面)によれば、経産省の北畑事務次官が、1月25日の講演会で次のように発言したそうだ:株主は能力がないという意味ではバカ。すぐに売れるということで浮気者。無責任、有限責任で、配当を要求する強欲な方。[・・・]デイトレーダーには無議決権株でいい。最も堕落した株主の典型だから、議決権を与える必要はない。買収防衛策の一助にもなる。問題は、この発言よりも、これまで当ブログで紹介してきた、彼の一貫して反資主義的な姿勢にある。彼が官房長だったときは、経済産業研究所に言論弾圧を行なって青木昌彦所長を辞任に追い込んだ。経済産業政策局長になると、新産業創造戦略なるターゲティング政策を打ち出し、「日の丸検索エンジン」などのもとになった。ダイエー騒動のときは、産業再生機構で整理するという官邸や財務省の方針に抵抗し、経産省が「再建」すると称して、霞ヶ関を3ヶ月間も混乱に陥れた。 事務次

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/02/14
    コメント欄「それが資本主義のルール。そんなことも知らない人が、会社法の所管官庁のトップだと思うと、ぞっとしますね。」… 知っていて, そのルールを変えようと言ってる→www.yuichiro-itakura.com/2008/02/itakurastyle_103.html
  • マイクロソフトの高い買い物 - 池田信夫 blog

    きのうヤフーとグーグルの(間接的な)関係者と話したら、当然のことながら、今度の買収の話題が出たが、みんな一様に否定的だった。クビになったテリー・セメルのおかげでぐちゃぐちゃになったヤフーを、また62%ものプレミアムで(借金までして)買おうって、ビル・ゲイツはどうかしたんじゃないの? 古川享氏もいっているように、孫正義氏がヤフーのスタートアップの際、ゲイツに相談したとき買っていれば、数百万ドルですんだのに・・・ NYタイムズの社説まで、「この買収はどうせ失敗するから、規制当局はほっておけ」と冷たい。経済学的に考えると、MSの戦略は一時代古い。製造業なら、物的資産の所有権によって被買収企業をコントロールできるが、ネット企業の不可欠資産は物的な工場ではないからだ。たとえば、かつて世界最大級の広告代理店だったサーチ&サーチが1995年に創立者のサーチ兄弟を追い出したとき、彼らが仲間を引き連れて新し

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/02/07
    マイクロソフトが欲しいのが検索サービスに始まるユーザベース, ひいてはYahoo! ブランドそのものだとしたら企業文化云々は大きな問題でないかも? 価格的にどうなのかはわからないけど…
  • BaiduがGoogleを抜く方法 - 池田信夫 blog

    きょう世界第3位の検索エンジン、Baidu(百度)の日語サイトの運用が始まり、それに合わせて中国社のCEO、Robin Li氏が来日した。そのミーティングにまねかれたので行ってみたら、記者会見ではなく、佐々木俊尚氏やDan氏など、おなじみのブロガーばかり10人ほど。ブログから1次情報の出る日が来たのかもしれない。 気の毒な大手メディアのために、とりあえず第一報を提供しておくと、Li氏は39歳。NY州立大学で修士号をとった、絵に描いたようにハンサムな中国の新世代エリートだ。Baiduの中国内シェアは70%、世界市場シェアは5%で、GoogleYahoo!に次ぐ。日での戦略は、Yahoo!などに対抗するのではなく、「セカンド・サーチエンジン」をねらうという。特徴は「遊ぶ」検索サービスで、動画検索や画像検索に力を入れる。漢字文化圏どうしの強みを生かして、検索精度も上げる。 ただし「キ

    pantingclimber
    pantingclimber 2008/01/25
    MP3検索は goo がやってるんですけどね. http://bsearch.goo.ne.jp/audio.php?CC=3&MT=
  • 過剰と破壊の経済学― 「ムーアの法則」で何が変わるのか? - 池田信夫 blog

    私の今年2冊目のが、アスキー新書から来週出る。序文をそのまま引用しておく: 現代では、だれもコンピュータなしで暮らすことはできない――というと、「私はコンピュータなんかさわったこともない」という人もいるだろう。しかし日の携帯電話(PHSを含む)の契約数は1億台を突破し、ほぼ1人に1台がもっている。その中には通信などの機能をつかさどるシステムLSI(大規模集積回路)が入っており、これは数センチ角の小さな半導体だが、CPU(中央演算装置)やメモリをそなえた、立派なコンピュータである。 この携帯電話用LSIに集積されているトランジスタの数は、最新機種では8800万個にのぼる。これは、1955年にIBMがトランジスタを使って最初に開発した大型コンピュータに使われたトランジスタ数、2200個の4万倍である。かつてはコンピュータ・センターを占拠していた巨大なコンピュータの4万倍の機能が、あなた

    pantingclimber
    pantingclimber 2007/12/06
    ムーアの法則を前提に未来を予測. 情報を処理することで実現可能なサービスなら近いうちに全て実現する? 直近ではメディアの自由化とライフログとレコメンデーションかな?
  • 1