――森口さんはキャリアの中で本当に多くの仕事をされていますが、ご自身としては何の肩書きが一番しっくり来ますか? 森口 どれが欠けても森口博子ではありませんが、4歳の時から「歌手になる」と決めて幼稚園の卒園文集に将来の夢として書いたんです。17歳で夢が叶って歌手デビューさせていただきました。原点は音楽なのでやっぱり歌手ですね。 48年……あっという間でしたけどね(笑) ――4歳は早熟ですね。誰か憧れの歌手がいたりしたんですか? 森口 幼稚園の時に地元テレビ局ののど自慢番組で麻丘めぐみさんの「芽ばえ」を歌いました。その後、5歳で初めて全国放送の「ちびっこものまね紅白歌合戦」に出場したんです。そこから毎年の如くアグネス・チャンさんや岩崎宏美さん、太田裕美さん、石野真子さんの歌をそのステージで歌って「アイドルになりたい」「歌手になりたい」って母に宣言していました。 5歳の頃の森口さん 事務所提供