小売りの店頭では、新商品の投入に際し、既存商品と食い合うことはないのかが懸念される。昨年(2013年)、入れたてコーヒーの「セブンカフェ」を大ヒットさせたセブン&アイ・ホールディングスは、今年前半に投入したPB(プライベートブランド)の缶コーヒーもいきなりヒットさせている。実はこの新商品を投入するのに先駆け、電子マネー「nanaco(ナナコ)」の購買データを使って、セブンカフェと缶コーヒーが共存できるかどうかを検証。魅力的な商品さえ作ることができれば、セブンカフェと食い合わず、新たな顧客層を開拓できると判断していた。