一時は納車まで7か月とも言われた大ヒット作のスズキ『ハスラー』。少しは落ち着いたものの、それでもボディカラーによっては依然として2~3か月待ちだという。その人気の秘密に迫ってみた。 人気の分析は色々なところで行っている。曰く、クロスオーバーSUVという新ジャンルが当たったとか、派手目でカラフルな色彩が良いとか、価格設定がうまかった等々。それらはすべて正しいと思う。しかし、現車を目のあたりにして感じた最大の理由は、そのスタイルにあると思うのである。 このクルマ、昨年の東京モーターショーでまずはコンセプトカーとして登場した。その時、ブースの中央を飾ったのは、市販型とは異なるハスラークーペなるモデル。そして実際の市販型もまだコンセプトとして展示されていたのだが、それはフロアに平置き。だから大勢の人に取り囲まれ、そう簡単には近づけないほどの人気ぶりであった。つまりクーペは高嶺の花だが、セダンなら…