第四回 『「選挙で勝ったら何でも自由にできる」というのは民主主義ではない』はこちらをご覧ください。 [取材・文:松本創] マスメディアを席巻する橋下徹・大阪府知事の主張とは一線を画す、平松邦夫・大阪市長の考え方や改革の手法が明らかになってきたところで、2人の対立の火種となった「大阪都構想」について、あらためて問うてみたい。構想とその狙いをどう見ているのか。反対する理由はどこにあるのか。 「都構想」の端緒となる考えを橋下が口にしたのは、ちょうど1年前。「大阪市を解体し、府と市を一体化して国際的競争力を持つ都市圏を形成しなければならない」という主張だった。その後、「都」の名称の是非や特別区の区割りと位置付け、分市案など、さまざまな言葉がメディア上に踊ったが、それ以上の具体的な中身はほとんど明らかになっていない。 橋下率いる「大阪維新の会」のホームページには、構想の二本柱として、(1)広域行政を
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