在特会の桜井誠へのインタビュー(しかも桜井に批判的ですらない)掲載など、もうまともに取り上げる気すら起こさせない『金曜日』だが(15年前くらいの、終刊間際の『新雑誌21』に誌面の雰囲気が似てきている)、最近の特徴として一点指摘しておくと、朝鮮学校排除問題をほとんど取り上げていないことが挙げられる。前々号(2月26日売)では皆無、前号(3月5日売)では編集後記で編集部員の一人が若干触れたのみ、今号でようやく取り上げられたが、「金曜アンテナ」の欄でごく短く触れるのみで、それも、「彼ら彼女らの声(注・朝鮮学校生徒)を政府関係者は聞くべきだ。「もっと朝鮮高校のことを知ってほしい。大歓迎します」と笑顔を見せるのだから。 」という末尾からもわかるような、微温的なものである。「人権」の擁護を謳う雑誌が、この問題を取り上げないで一体何を取り上げるというのだろうか。 これは、『金曜日』に限らない、『世界』の