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ブックマーク / watashinim.exblog.jp (15)

  • 「まずは知ること」なる言説の犯罪性 | 私にも話させて

    外国人学校の中で朝鮮学校のみが4月からの高校実質無償化対象から外されたこと、朝鮮学校のみが「第三者機関」の審議対象となることは、改めて言うまでもないことである。問題点は山のようにあるが、これが、日国家による朝鮮学校への差別の公認であること、そしてこの措置が朝鮮学校や在日朝鮮人への社会的な差別や排外主義を後押しする効果を持つことも、明らかである。 なぜわざわざこんな当たり前のことを書くかというと、世の中には私たちの想像の限界を超える発想を行う人間がいることを改めて痛感し、そしてそのような発想に基づいた発言が公的な雑誌に掲載される以上、それを切り捨てることなく少なくとも一定の妥当性を持つと考え、頒布したいと考える人間も存在するということであるがゆえに、そのような悪質な発言の社会的効果もあながち馬鹿にできないかもしれないと危惧するからである。 『金曜日』最新号(2010年4月2日号)において、

    「まずは知ること」なる言説の犯罪性 | 私にも話させて
  • 在日朝鮮人の歴史的経緯に基づいた権利を(も)強調すべき――朝鮮学校排除問題 | 私にも話させて

    朝鮮総連の高校無償化排除への日での反対論を見るにつけて、それらに一定の敬意は払いながらも憂慮せざるを得ないのは、有力な反対論のほとんどが、在日朝鮮人社会の形成の歴史的経緯・必然性に触れていない点である。反対論の主な論拠は、外国人の教育権の擁護、差別禁止といった、一般的な権利論であり、それら自体はもちろん重要な論点であるにしても、植民地主義の問題はほぼ全くといっていいほど触れられていない。日の任意の反対声明を、韓国の「真実と未来,国恥100年事業共同推進委員会声明」と比べてみれば、そのことは明らかであろう。 念のために言っておくが、私は、植民地主義の問題が触れられていないから駄目だ、と言っているのではない。私は、反対声明の表明等の行為については一定の敬意を払っているし、この問題を、外国人の一般的権利の侵害として捉えること自体は、もちろん間違っているわけではない。 だが、以下に述べるとおり

    在日朝鮮人の歴史的経緯に基づいた権利を(も)強調すべき――朝鮮学校排除問題 | 私にも話させて
  • 朝鮮学校排除問題をほぼ黙殺する『世界』と『金曜日』 | 私にも話させて

    在特会の桜井誠へのインタビュー(しかも桜井に批判的ですらない)掲載など、もうまともに取り上げる気すら起こさせない『金曜日』だが(15年前くらいの、終刊間際の『新雑誌21』に誌面の雰囲気が似てきている)、最近の特徴として一点指摘しておくと、朝鮮学校排除問題をほとんど取り上げていないことが挙げられる。前々号(2月26日売)では皆無、前号(3月5日売)では編集後記で編集部員の一人が若干触れたのみ、今号でようやく取り上げられたが、「金曜アンテナ」の欄でごく短く触れるのみで、それも、「彼ら彼女らの声(注・朝鮮学校生徒)を政府関係者は聞くべきだ。「もっと朝鮮高校のことを知ってほしい。大歓迎します」と笑顔を見せるのだから。 」という末尾からもわかるような、微温的なものである。「人権」の擁護を謳う雑誌が、この問題を取り上げないで一体何を取り上げるというのだろうか。 これは、『金曜日』に限らない、『世界』の

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  • どの口が言えるのか?――佐藤優の朝鮮学校に対する「寛容」論 | 私にも話させて

    1. 久しぶりに爆笑させてもらった。以下の文章である。 「【佐藤優の眼光紙背】外国人地方参政権と高校無償化問題」 http://news.livedoor.com/article/detail/4624878/ 佐藤はここで、外国人地方参政権への反対、朝鮮学校を高校実質無償化の対象にすることへの賛成を述べている。「右」と「左」の主張を同時に打ち出し、ハッタリ的に一般論を述べることで正当化し、それを教養俗物が好きそうな用語や引用で補強するという手法自体は、いつものワンパターンだが、今回の「高校の実質的無償化に関しては、朝鮮高校を含めるべき」という主張は、よく言うよ、と呆れさせられたのだが、大変興味深いものである。 これが興味深いのは、もちろん、主張それ自体ではない。そうではなくて、かつてはこれと180度異なる主張を精力的に訴えていた佐藤が、なぜこのような主張をするに至ったかが興味深いのである

    どの口が言えるのか?――佐藤優の朝鮮学校に対する「寛容」論 | 私にも話させて
    peacemedia
    peacemedia 2010/03/04
    佐藤優現象の可視化=高校無償化除外。
  • 朝鮮学校排除問題と<佐藤優現象> | 私にも話させて

    1. 民主党政権内で、4月からの「就学支援金」支給対象から朝鮮学校を外そうという動きが活発化している。第一報を聞いたのが、「イデオロギーの終焉(上)」で、安倍政権と鳩山政権の連続性を指摘した直後だっただけに、その符合に驚いた。 今回の差別措置案については、kscykscy氏がブログ「日朝国交「正常化」と植民地支配責任」で明快かつ明晰に論じておられるので、未読の方はそちらを是非ご参照いただきたい。 「「公的確認」の論理と教育「内容」の問題――朝鮮学校と高校「無償化」問題②」 http://kscykscy.exblog.jp/12886916/ それにしても、下の産経の社説を読むと、その余りのご都合主義とむき出しの排外主義ぶりにうんざりさせられる。 「【主張】朝鮮学校 無償化除外へ知恵を絞れ」 http://sankei.jp.msn.com/life/education/100223/ed

    朝鮮学校排除問題と<佐藤優現象> | 私にも話させて
    peacemedia
    peacemedia 2010/02/25
    「…朝鮮学校排除案の成立阻止が最優先であることはもちろんであるが、それとともに、朝鮮学校排除案を成り立たせているような土壌―その象徴が<佐藤優現象>である―自体が問われな
  • 陰謀論的ジャーナリズムの形成(1) | 私にも話させて

    小沢一郎関連の政治資金規制法違反事件に関する言説を見ていて改めて驚かされるのは、検察の捜査を「国策捜査」「司法による政治介入」として、陰謀論的に非難する言説が一定の勢力を形成していることである。これは、昨年前半の西松事件の際にも見られた傾向であるが、今回はより格化しているようだ。 だが、司法の活動により政党や政権が結果的に打撃を受けるということは、三権分立による権力の相互抑制ということなのであって、一般的には何ら問題ではない。今回の件について言えば、小沢やその周辺が「シロ」であることが明白であれば「国策捜査」といった批判もわからないでもないが、恐らく批判者たちも含めて誰もそうは思っていないのだから、上記のような検察批判は滑稽としか言いようがない。「検察リーク」論も、他の被疑者の場合には民主党がここまで問題にしたことはないのだから、説得力を欠いているし、小沢自身が違法性を認めている以上、そ

    陰謀論的ジャーナリズムの形成(1) | 私にも話させて
    peacemedia
    peacemedia 2010/01/21
    「…だいたい記者クラブを残しておいて、今回に限って特定の新聞社と検察との癒着を批判するのも奇妙である。」小沢云々に関わりなく、公約どおり、記者クラブ廃止や取調可視化すべき。
  • 佐藤優のいない<佐藤優現象>(上) | 私にも話させて

    1. 最近、以下の記事を知って、唖然としてしまった。朝日新聞2009年12月17日付の記事である。 ---------------------------------------- 運動の論理貫き30年 理論・情報誌「インパクション」 死刑廃止や反基地、反天皇など、大手メディアが伝えない運動を紹介し続けてきた理論・情報誌「インパクション」(隔月刊)が創刊30年を迎えた。 (中略) 創刊時、すでに学生運動のピークは過ぎ、左翼系総合誌の休刊も始まっていた。代わって登場したのが、ウーマンリブや自然保護など、シングルイシューを掲げた雑誌。創刊以来編集長を務める深田卓さん(61)は「それぞれの運動がタコツボに入り、『専門化』しかけていた。各運動をつなぐ総合的なメディアが必要だと考えた」という。 ほぼ一人で編集実務を担い続けてきた深田さんは、86年に独立し、「(株)インパクト出版会」の社長になった。現

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  • 『世界』2010年1月号と<佐藤優現象> | 私にも話させて

    1. 『世界』2010年1月号(特集・韓国併合100年――現代への問い)が発売された。単に掲載記事に異論があるというだけならば、雑誌それ自体まで取り上げる気も起きないのだが、今号はそのレベルにとどまらない特徴を持っていると思うので、いくつかの特徴を簡単に指摘しておく。 これは、言い換えれば、今号の『世界』は<佐藤優現象>との関連から論じるべき特徴が、如実に表れている、ということでもある。とはいえ、今号では佐藤優は登場していないので、よく事情がわからない読者は、「『世界』も佐藤優と手を切って、朝鮮植民地支配や戦後補償を扱うなど、真っ当なジャーナリズムに戻ろうとしているようだ」などと勘違いするだろう。以下、<佐藤優現象>との関連で論じるべき諸特徴を指摘する。 2. まず指摘しておきたいのは、今号の『世界』は、佐藤優起用についての編集部の状況認識と佐藤との共犯関係が、よく表れている号であろう、と

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  • 上田耕一郎の慧眼と誤算――共産党の「社会帝国主義」政党化? | 私にも話させて

    1. 故・上田耕一郎は、「<佐藤優現象>批判」でも名前を挙げたように、山口二郎や和田春樹らによる「平和基法」への最も初期の批判者であるが、上田の『現代世界と社会主義』(大月書店、1982年)を読んでいたら、以下のような一節があった(強調は引用者、以下同じ)。 「 日が「西側諸国」――つまり帝国主義陣営のことです――の一員として、資主義世界の、東西問題と南北問題とがからまりあって生みだされる国際的な政治・経済危機に対処するために、いま、海外における軍事力の発動能力を含む「柔軟な行動能力」を求められているのです。こうして、国際的には、日にたいして、安保条約の双務化改定と、そのために必要な集団的自衛権をもてるようにする憲法改悪というきびしい要求が、すでに日程にのぼされています。 このように今日、日は、資主義世界の経済危機、政治危機に対処するための、「柔軟な、行動能力を待つ」主要五カ国

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  • 佐藤優の危機感? | 私にも話させて

    1. 『金曜日』の最新号(2009年10月23日号)に、月1回連載「佐藤優の歴史人物対談」の第10回目が掲載されていた。この連載は、佐藤が、「歴史人物」に架空のインタビューを行なう、という形式で書かれているものである。 そして、今号の「歴史人物」は、和田洋一(1903年―1993年。ドイツ文学者)だった。これは、この連載のこれまでの登場人物からすれば、かなり異例である。これまでの登場人物を並べてみよう。 第1回:マルクス 第2回:エンゲルス 第3回:マルクス 第4回:ムッソリーニ 第5回:ラッサール 第6回:ルクセンブルク 第7回:ベルンシュタイン 第8回:マサリク 第9回:ニーバー そして第10回が和田洋一である。ネームバリューの点でも、唯一の日人という点でも、唐突感は免れないだろう。普通の読者ならば、なぜ和田なのか、と思うはずである。 一応、今回のこの「対談」には、編集部によるものか

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  • 近隣友好即排外主義 | 私にも話させて

    mdebugger 氏が、このたび国家公安委員長・拉致問題担当大臣に就任した、中井洽の発言を取り上げている。詳しくはそちらを見ていただきたいが、ここで挙がっている中井の発言を読む限り、中井は、朝鮮籍の在日朝鮮人に対し、少なくとも北朝鮮への渡航禁止措置の厳密適用と、朝鮮総連そのものか朝鮮総連系と見なす団体の資産凍結を意図している、と見てよいだろう。 私はかつて、「朝鮮総連の資産凍結について」で、麻生政権による「朝鮮総連の財産の凍結処分」案を取り上げた際に、当時の民主党の北朝鮮制裁案をも取り上げ、「麻生政権が倒れ、民主党(主導の)政権への「政権交代」が実現しても、こうした在日朝鮮人への迫害はなくならないどころか、むしろより一層激しくなる恐れすらある」と書いたが、どうやらその予想は的中しそうである。 民主党は、日韓の「和解」路線、日朝国交正常化、「二島返還」による北方領土問題の解決、「戦略的互恵

    近隣友好即排外主義 | 私にも話させて
  • 論評:佐高信「佐藤優という思想」③ ブラック・ジャーナリズム化する左派メディア | 私にも話させて

    論評:佐高信「佐藤優という思想」 ①――佐藤優を使うことの社会的悪影響という観点の欠落 論評:佐高信「佐藤優という思想」 ②――文批判(付記:佐藤優と小林よしのりと「パチンコ問題」) 1. この連載「論評:佐高信「佐藤優という思想」」は、②まで書いたが未完で、『金曜日』から何らかのリアクションがあれば、結論部分として③を書くつもりであった。直接的なものではないが、興味深いいくつかの文章があったので、これを機会に書いておこう。 もう先週号になってしまったが、『金曜日』2009年7月31日号の編集後記(「金曜日から」)において、株式会社金曜日のある社員は、以下のように書いている。 「「金曜日はニセモノだけれど、ほかよりはずっとマシ」との評価をある人から受けた。なにを!とは思わない。むしろ同感であり、好評であると思う。 ニセモノは不純で、不足し、ブレている。しかしそれは何と比較してか? 前提さ

    論評:佐高信「佐藤優という思想」③ ブラック・ジャーナリズム化する左派メディア | 私にも話させて
  • 外務省時代の佐藤優に関する民主党当選議員の証言 | 私にも話させて

    前回、鈴木宗男の衆議院外務委員長について述べたが、民主党と言えば、このたび衆議院議員に初当選した、元外務官僚である緒方林太郎議員のブログ(なかなか興味深い)に、面白い記述がある。 ここで緒方は、佐藤の著作や能力を評価しつつも、佐藤について、以下のように証言している。もちろんここでの「某国会議員」とは鈴木宗男のことである(以下、強調は引用者)。 「同氏は非常に巧みなやり方で外務省批判をしています。ポイントは2つです。 ● 自分に都合の悪いことは隠す。 ● 日外交において来秘密に当たるような部分を自分に都合の良いかたちで公開している。 非常に上手く世論誘導をやっているなと思います。同氏は「日外交の秘密に当たる部分に触れても絶対に役所が反論してくることはない」とタカを括っているわけです。それは読みとしては正しいのです。同氏があれこれと秘密を暴いていることに反論すると同じ土俵に乗って議論しな

    外務省時代の佐藤優に関する民主党当選議員の証言 | 私にも話させて
  • 鈴木宗男の衆院外務委員長就任と「東アジア共同体」 | 私にも話させて

    electric heel氏が、鈴木宗男衆議院議員の衆議院外務委員長就任について触れている。 「”疑惑の総合商社”鈴木宗男リターンズ」 http://electric-heel.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-3d0a.html electric heel氏が挙げているように、民主党が、かつて批判対象にした、また当然反対が予想される鈴木をあえて持ってきたということは、民主党とロシアの間で、北方領土の「二島返還」で手打ちが済んでいる、ということを意味していると考えるのが自然だろう。 日露の「和解」は、「東アジア共同体」(東北アジア共同体)の実現にとって不可欠である。東アジア共同体論の代表的論者である和田春樹が、<佐藤優現象>を推進するのも、以前挙げた理由のほか、この辺がからんでいるのだろう。和田の東アジア共同体(「東北アジア共同の家」)論でも姜のそれで

    鈴木宗男の衆院外務委員長就任と「東アジア共同体」 | 私にも話させて
    peacemedia
    peacemedia 2009/09/20
    『・・・いまだに「東アジア共同体」が平和主義的な何かだと勘違いしている人を見かけるが、東アジア共同体とは、アメリカの軍事負担を肩代わりする、「対テロ戦争」を円滑に遂行する軍事同盟である。』
  • 『金曜日』主催イベントに城内実が登場 | 私にも話させて

    城内実が登場。 城内については、kojitaken氏が精力的に取り上げておられる。例えば、下の記事を参照のこと。 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090907 なお、佐藤優は、以前『ZAITEN』の連載で、城内とは城内の外務官僚時代から付き合いがあったことを明かした上で、城内を賞賛する旨の一文を書いていた。 『金曜日』の現在と将来(予想)については、「論評:佐高信「佐藤優という思想」③ ブラック・ジャーナリズム化する左派メディア」で論じたので繰り返さないが、佐藤のための『金曜日』読者向けのアリバイ用対談(田中優子との)も今号は載っているし、もう完全に「ブラック・ジャーナリズム」化してしまったようである。 城内の『金曜日』イベントの登場は、『金曜日』の<佐藤優現象>の論理的帰結である。いや、帰結どころではなくてその次もあるだろう。城内以上のタマって誰だ?

    『金曜日』主催イベントに城内実が登場 | 私にも話させて
    peacemedia
    peacemedia 2009/09/19
    週刊金曜日が初めて政権獲得なう。『・・・城内の『金曜日』イベントの登場は、『金曜日』の<佐藤優現象>の論理的帰結である。いや、帰結どころではなくてその次もあるだろう。城内以上のタマって誰だ?』
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