日本では、以前は40歳以上の人の30人に1人が罹患しているといわれていたが (1988年、1989年)、2000年の疫学調査からは40歳以上の17人に1人、2003年の疫学調査からは40歳以上の20人に1人が罹患しているという結果が報告されている[10] (日本緑内障学会 2000年、2004年)。有病率は年齢とともに上昇し、40歳代では2 %であるが70歳代になると10 %を超える (2004年)。日本国内で治療中の患者は約30万人 (2002年の厚生労働省患者調査)。潜在患者数は400万人ともいわれる (2000年)。 緑内障発症の危険因子として明らかなもの[11] 加齢 眼圧 緑内障の家族歴 発症者の傾向 近視・遠視 薄い角膜厚 乳頭出血を有する 低血圧 糖尿病 緑内障を合併しやすい病態・疾患 高血圧 甲状腺機能亢進症 偏頭痛 落屑症候群 小眼球症 ただし糖尿病に関しては緑内障に保護