すべてのピダハン一人ひとり全員に、それぞれの精霊がいるという彼らの普遍性が、その共同性。 この精霊以外に特徴的なピダハンならではの共同性を象徴するものが、言葉です。ピダハンの言語は左右の概念も数も色の名前さえもない独特?の世界。動詞は一文に一つしか存在せず、シンプル?な構成の文しかありません。チョムスキーが重要視し、一般的に言語に当然のように存在するリカージョン(言語の入れ子構造)もまったくありません。ただし動詞の活用は65000通りもあります…。 ピダハンの会話のサンプルをみると、一人ひとりのオシャベリは対話というより単なる発話に近い印象のもの。非常にシンプルな言葉しか口にしないので当然かもしれませんが、それが大きな意味があるかもしれません。誰かの言葉を受けて応えるというより、一人づつが一言づつ何かを言っているだけというイメージなのです。そのために会話が成立していないようにみえるとも評さ