言葉の断捨離 －『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』 - HONZ

早いもので、もう4月。新しい年度を迎えて、新社会人、新入生など、新しい生活へと身を転じることになる方も多いのではないだろうか。 新しい環境に入ると、えてして慣れるまでに時間を要するものであるが、この要因の一つに文脈の把握に時間が掛かるということが挙げられる。話している言葉そのものは理解できても、本当の意味で理解できるようになるには、その組織体の文化を含めた背景がきちんと理解されている必要があるのだ。ほんの些細なことでさえも、異文化間で解釈が大きく異なるということは起こりうるものである。 そんな中、本書の著者の異文化体験のユニークさは、群を抜いている。ブラジルの先住民、ピダハンの人々と30年以上にわたってともに暮らし、彼らがどのように世界を見て、どのように理解しているのかを観察し続けたのだ。当初の目的はキリスト教の伝道師として、布教活動を行うこと。しかし、そこでの生活は著者の運命を大きく変え

[REV]

ハーモニー、オススメ

[sunamandala]

直接体験しか語れない言語を持つ人たちは鬱や不安などがなく生きてるらしい。めちゃくちゃおもしろい。

[popmusik3141]

“ピダハンの言語を規定している決定的な要因が「直接体験」とにあるということが、導き出されてきた。ピダハンの言語と文化は、直接的でないことを言葉にしてはならないという文化の制約を受けているのだ。”

[diet55]

ピダハンブーム来てる？ QT @nl_5: ブラジルの先住民、ピダハンの話。彼らは「本人が体験していない出来事は、表現できない言語」を使っている。思考の範囲が「今、ここ、自分」に絞られて…西洋社会にあるような精神の

[tokyocat]

《ピダハンの言語と文化は、直接的でないことを話してはならないという文化の制約を受けているのだ》

[kamanobe]

すごいわコレ。衝撃的すぎる少数民族の言語形態。この本読みたい。

[gorotaku]

何で日本語表記を「ピダハン」にしたんだろ。

[nanakoso]

人間の可能性（可塑性）は大きいな

[yojik]

「本人が体験していない出来事は、表現したり言及できない言語」を使うため、思考の範囲が「今、ここ、自分」に絞られている民族。したがって将来の心配やそれに起因する精神疾患が無いらしい。SFだなぁ。。

[AltNight]

「ピダハンには、抑うつや慢性疲労、極度の不安、パニック発作など、産業界の進んだ社会では日常的な精神疾患の形跡が見られないのだという」独自の言語や環境ではそもそも感じる症状が違うという話。おもしろい。