富士通は、画面サイズが10型以下で価格が7万〜8万円台の小型ノートパソコン(PC)を製品化し来夏をめどに日本や北米、アジアで発売する。今年11月には香港やシンガポールなどで500ドル(5万3000円)〜600ドル(6万3600円)の小型ノートパソコンを販売するが、国内では海外で展開するモデルより性能の高い機種を小型ノートパソコンの第1弾として投入、高級志向の強い国内消費者の2台目需要を取り込む。 5万円台を中心とした低価格な小型ノートパソコンは、米ヒューレット・パッカード(HP)や米デル、台湾アスースなど海外大手が参入、国内でもノートパソコンに占める比率が2割を超えるなど市場が急拡大している。出遅れた格好の国内勢は、富士通が他社に先駆けて海外市場に投入、検討していた国内でも参入を決め、外資に対抗する考えだ。 来夏に国内発売する新製品は、台湾または中国のパソコンメーカーに製造委託して香港