北海道新聞夕刊(2016/8/15付) ※クリックすると拡大画像が見られます。 この記事では、自分の筆力では規定の文字数に収められなかったり、新聞社からの要請で表現を変えた部分があります。主なオミットや変更内容は以下の通り。 (注:ネタバレあり) ・本作は、牧悟郎博士(の写真)として登場する故岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」(1967)のタッチを、怪獣ものに当てはめた内容になっている。 ・昭和後期の東宝特撮映画、とりわけ小松左京原作のパニック映画へのオマージュともなっており、前半は「日本沈没」(1973)を彷彿させる。映画の途中で内閣、主要な官僚が死亡し、生き残った若手を中心とした暫定政府がゴジラ対策を行うが、これは東京が謎の雲に取り巻かれて連絡が途絶えてしまい、大阪知事を中心に暫定統治機構が樹立される「首都消失」(1987)からヒントを得たのではと推測する。 ・現政権があっという間