日韓歴史共同研究では、双方の溝がいっそう鮮明になっている一方で、韓国ではたこ焼き屋台が人気で甘いたこ焼きが受けるなど、近い国になっているのだが=韓国ソウル市(張英壽撮影) 【ソウル=水沼啓子】日韓両政府の支援により2007(平成19)年に始まった「第2期日韓歴史共同委員会」がこのほど、終了した。韓国側はその歴史認識を日本に認めさせ、教科書に反映させることを狙い、日本側は、単に双方の歴史認識に対する相互理解を高めるという立場だった。日韓の温度差がいっそう鮮明になり、委員会の存在意義そのものが問われている。 1期目では古代史、中近世史、近現代史の3分野について共同研究を進めた。だが、歴史認識を共有するどころか、相違を確認し05年に終了。最終報告書にも日韓の主張が併記される形となった。とりわけ大きな対立点となったのは、近現代史の日韓併合条約と日本の統治支配。韓国側は条約自体が強制されたものであり