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ブックマーク / www.sakuranbo.co.jp (10)

  • 毒にも薬にもなるキラーな傑作「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! おそらく今年のコミックランキングの上位に入るだろう話題の短篇集『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(渋谷直角 扶桑社)を取り上げる。もうすでに、さまざまなメディアやネットでも取り上げられているのだが。すばらしい傑作だった。  そもそもタイトルからして、ただ事ではない。表題作の「カフェで~」も相当なものだが、「ダウンタウン以外の芸人を基認めていないお笑いマニアの楽園」「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」と、いちいちぎょっとさせる。さらに帯には「自意識の不良債権を背負ったすべての男女に贈るサブカルクソ野郎狂想曲!!」と、むやみにキラー全開である。  「カフェで~」の主人公カーミィは、ピチカー

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    pooti 2013/10/15
  • 2011年極私的ランキング・ベスト5 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! さて、今回も一冊取り上げたるで!  ……と言いたいところだが、今年最後の回でもあるので、今回は2011年に発売されたコミック作品の、私的ベストファイブという企画で、やってみようと思う。  今年の傾向としては、やはり震災のおかげで、心にしんどいダメージを負い、重厚長大な物語よりも、つらい現実を忘れさせてくれるようなグルメコミックや短編、ライトな物語がヒットした。とりあえず改めて今年を振り返りたい。ちなみに過去のコミック評で取り上げているので、そちらも読んでいただければ幸いである。 ●1位・『めしばな刑事タチバナ』(原作・坂戸佐兵衛 作画・旅井とり/徳間書店)「まだ、この手があったか!」と、グルメコミックに旋風を巻き起こした傑作。取り上げるテーマは、イン

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    pooti 2011/12/20
    一位二位早く読みたい…
  • 『BOOKトピックス』vol.12 『アウトバーン 』さくらんぼテレビ

    vol.12  『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』  深町秋生氏 ~さらにプロとしての自覚を持つ~   『果てしなき渇き』で第三回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生。『ヒステリック・サバイバー』(宝島社→宝島社文庫)『東京デッドクルージング』(宝島社)と意欲作を発表し、昨年『ダブル』(幻冬舎)で各方面から注目を浴びた。年間ランキングの老舗「このミステリーがすごい!2011」(宝島社)で第14位に入り、「ミステリが読みたい! 2011年版」(早川書房)では、ジャンル別ベスト5の「冒険・謀略・スパイ」部門では第3位にランクインした。  そんな深町秋生の新作が『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』(幻冬舎文庫書き下ろし)である。警視庁上野署組織犯罪対策課に勤める警部補・八神瑛子が女性刺殺事件を捜査する内容で、7月下旬に発売になったが、すぐに重版がかかった(9月6日時点

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    pooti 2011/09/07
    わたしも元女子プロの里美すき。ポテチ、レディコミ、「イケメンっすね」
  • 漫画バカ一代。血と汗と根性のテヅカ「ブラック・ジャック創作秘話」深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 今年のランキングを賑わすであろう人気沸騰のノンフィクション・コミック『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』(秋田書店 原作・宮崎克 漫画・吉浩二)を読んだ。  いいですか? 一度しか言いませんよ。もう私の文章なんか読んでないで、とっとと書店に行って、買ってくるべきです。おすすめ! 以上!  ……とまあ、早々に断言してしまうくらいのおもしろさ。もはや飽和状態にあるマンガ業界モノで、これほど力強い作品が飛び出してくるとは思っていなかった。「漫画の神様」にまつわる冗談としか思えないようなエピソードの連続に、ひたすら驚かされる。  書はタイトルのごとく手塚治虫の仕事ぶりを描いたもの。人気低迷とアニメ事業の失敗で、「もはや手塚はオワコン」と

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    pooti 2011/08/23
  • 学ぶべきはパンクな御心「ザ・松田」深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! ホッケーマスクのジェイソン、あるいは人の夢に出現するフレディ、海水浴客を狙うジョーズや、家じゅうを暴れまわるポルターガイスト。  いろんなところに書き散らしているが、そうした多くの怪人・幽霊よりも、ずっとおそろしかったのが、かつての平松伸二作品に出てくる悪役だった。和製ダーティハリーと言うべき『ドーベルマン刑事』(集英社)や、現代版必殺仕事人『ブラック・エンジェルズ』(集英社)は、子供時代の私を「世の中というのはこんなに怖いものなのか……」と震え上がらせたものだった。  掲載されていたのが少年誌だったにもかかわらず、登場するのは良心のカケラもない極悪非道なワルばかり。人を奴隷のように扱う管理売春の暴力団だの、善良な市民に狼のように襲いかかる暴走族だの

  • その人の素顔|平山夢明(作家)×深町秋生(作家)対談  「最初の種になる仕事が好き」

    第20回は作家の平山夢明さん(聞き手は講座出身の作家の深町秋生さん)。アイディアの生み出し方や小説に対する想い、そして東日大震災について話していただきました。 ◆大藪春彦賞受賞作『ダイナー』/執筆は人間の生理に反する ――『ダイナー』で第13回大藪春彦賞を授賞されました。おめでとうございます。傑作ですけれど、料理の描写がとくにすばらしいですね。料理はするんですか? 平山 おれ、料理しないんだよね。せいぜいゆで卵とかカップヌードル作るぐらい。べるほう専門。 ――『ダイナー』では、ハンバーガーを作る過程も詳しく書いてます。 平山 おれは肉がえないんだけど、ひき肉にしたハンバーガーならいけるんだよ。だから舞台をハンバーガー屋にしたんだけど、取材のためにあちこちいに行ったよ。いろんなものをって、ひとまず研究してみようと。原宿とかにあるんだよね。小じゃれた店がさ。そこでいろいろったけど、

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    pooti 2011/06/04
  • 記録的瞬間最大風速マンガ「どげせん」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 電池や水やパンがなくとも、『どげせん』(日文芸社)だけは必ずあるよな……。コンビニに。  しばらく、友人知人とそんな冗談を言い合っていた。あと「池上彰のと同じくらい、サンドウィッチや弁当を早く棚に積んでほしい」とか。  それぐらいこの『どげせん』は、どこの店でもドンと山積み。なんでも発売2週間で35万部を突破したという。この出版不況の時代に、ケタ外れの数字をたたき出した。  私も近所のコンビニで手に取ったのだが、帯には「列島震撼!! 前人未到!! 新ジャンル!! “土下座”漫画、解禁!!!!!!!」とある。このマンガ評を読んでいるあなたも、一度は見かけたのではないかと思う。  表紙には、リーゼント&メガネ&チョビ髭男の顔。どう見ても覚せい剤で逮捕

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    pooti 2011/04/12
  • 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! ホテルの朝にいつも悩まされる。  とくにバイキング形式が困りものだ。客室から出て、エレベーターに乗ったときから、ばっちり不安に襲われる。ひょっとするとごちゃごちゃ混んでいて、席が取れないんじゃないか。好きなオカズが切れていて、調理中なんじゃないか。そもそも列に並んで、自分でトングやシャモジを掴んで盛るのが、死ぬほど面倒くさい……けっきょく朝カレーと小アジの開きと納豆にオレンジジュースなんて気色の悪いメニューになっていたりする。朝で頭が回っていないので、ガツガツいすぎて気分が悪くなったり。  それにしても現代日ほど、に手を焼かされる国はない。バリエーション豊かなのはありがたいが、コンビニのオニギリひとつ取っても、「ノリがパリっとするやつでいくべ

  • さくらんぼテレビ

    vol.9  『ダブル』 深町秋生氏 ~掟と情の狭間で葛藤する男たちを描く~    ◆二年ぶりの新作『ダブル』/組織と個人――新作『ダブル』(幻冬舎)は二年ぶりの新作ですね。第四作となります。会社員をやめてからはじめての作品ですね。心に期するものがあったのでは? 深町 できれば二年もかからずに仕上げたかったのですが、なんだか焦りで空回りしてしまいましたね。山形を舞台にして書いた作品もあったのですが、なかなか出版にまでいたらなくて。ちょっと苦しい期間でしたね。 『ダブル』は去年の秋から執筆にとりかかって、翌年の正月明けぐらいに一稿を書き終えたので、自分としては、まあまあ早い仕事だったのではないかと思います。担当の編集者も作品をとても高く評価してくださったんですが、その代わり「これはすばらしい作品です……だから焦らず丁寧にいきましょう!」となって、またさらにどんどん時間がかかってしまいました。

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    pooti 2010/09/29
  • 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、気になる漫画、お勧めのコミック を、時に辛口、時に鋭く紹介します! さて、あなたはおしぼりのビニール袋をどうしているだろうか。 居酒屋なんかで出てくる業務用のおしぼり。叩くとポンと音がするアレである。あのビニール袋はけっこうわせものだ。単にテーブルへ置いたままにしておくと、空調の風にあおられてツツーっと滑っていき、そのうち隣のテーブルにまで飛んでいったりするちょっと目障りな存在だ。 目障りといってもあくまでちょっとだけだから、クシャクシャに丸めて灰皿なんかに放りこんでおく。もしくはおしぼりの下に敷く。見た目は美しくないものの、そのうちビールや突き出しなんかが運ばれてきて、グビグビやっているうちにどうでもよくなってくる・・・・・・。あまりにささやかな問題だから、いつも気になりながらもすぐに忘れてしまう。 今回は

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