薦められて買ってから、なんども途中でつらくなって中断しながら読みました。『滝山コミューン一九七四』原武史 講談社 1962年生まれの著者が西武線奥地の団地地帯の小学校での日々を、当時の日教組の教育方針、PTAの記録などと照らし合わせながらこまかく振り返り考察していく。著者は中学受験のために小学校と並行して大手進学塾に週末通い、つまり別の立ち位置から小学校を見るようになって、ある先生が発する雰囲気に違和感を抱きはじめる。言葉にできない違和感はどんどん膨らみ、だんだんと疎外感に変わっていって……。 自分の場合、あまりにもバイオレンスな中学校に通っていたため、つい小学生時代を忘れがちです。思い出すこともとくになく、何十年と放置してました。ところがこの本を読むと、世代はずれてんですが、もうまざまざまざまざと、小学四年生時の記憶がなまなまなまなましく吹き出てきて、吐きそうになりました。いや、別にはげ