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himaginaryとmonetary policyに関するprisoneronthewaterのブックマーク (154)

  • 予想を無視するのはよそう - himaginary’s diary

    現在の金利だけを見て金融政策が引締め気味か緩和気味かを判断してはならない、現在の経済は過去の金融政策の結果なのだから、というのはサムナーの口癖であるが、最近のエントリでぽつぽつ紹介しているイエレンの11/13講演でもそれに類したことが述べられている。 Ironically, while this transparency lawsuit was wending its way through the courts, Robert Lucas and others were publishing research that would garner several Nobel prizes and ultimately overturn the traditional wisdom that secrecy regarding policy actions was the best poli

    予想を無視するのはよそう - himaginary’s diary
  • FRBが長期の「インフレ目標」を2%に設定したわけ - himaginary’s diary

    昨日のエントリに対し 「通貨・国債・政府の信用を人為的に下降させたインフレが経済成長を約束させるのか」の反論になっていない。高成長期のインフレと同一視して良いのか。 誰も紙幣を使わない社会にも、国債の残高が限りなく小さな社会にも、好景気は存在する。言い換えれば、信用スプレッドはゼロ以下には潰れない。 というはてぶコメントを頂いたが、それらのコメントと小生の認識との最大のギャップは、流動性の罠をどう考えるか、という点にあるように思う。小生は、とにかく流動性の罠を抜け出すのが先決で、それを抜け出さなければ高成長もへったくれもない、だから取り合えずは脱出に傾注しよう、という認識を持っているのだが、上記のコメントを頂いた方々はそうした認識をお持ちでないように思われる。 その点についての小生の考えを思いつくままに箇条書きで並べてみる。 頂いたコメントからは、インフレには貨幣とは無関係に決まる何らかの

    FRBが長期の「インフレ目標」を2%に設定したわけ - himaginary’s diary
  • 日本の大停滞の二の舞を避けるためにFRBがやったこと - himaginary’s diary

    デロングのいわゆるFOMC第3グループに属するエリック・ローゼングレン・ボストン連銀総裁が、表題の件について9/20講演で解説している(Mostly Economics経由)。 The Great Stagnation in Japan did lead to a monetary policy response from the Japanese central bank. The Bank of Japan eased rates until they hit the zero lower bound, and then as Figure 9 shows, began to gradually expand the assets of the central bank. However, there were key differences from the policy actio

    日本の大停滞の二の舞を避けるためにFRBがやったこと - himaginary’s diary
  • 日銀は白い呪術師を必要としているか? - himaginary’s diary

    マーク・カーニー・現カナダ銀行総裁が次期イングランド銀行総裁就任の打診を受けたという報道を読んで(ただし後に両者ともその報道を否定)、中央銀行総裁の人事もサッカーの監督みたいになってきたな、と思ったが、同じような感想を抱いた人がThe Atlanticで以下のように書いている(The Big Picture経由)。 Great Britain gets a lot of things wrong, like food and spelling. But here's something they get right: They're willing to poach the best central bankers from around the world for the top spots at the Bank of England. The UK is hardly alone o

    日銀は白い呪術師を必要としているか? - himaginary’s diary
    prisoneronthewater
    prisoneronthewater 2012/05/02
    "現在の金融政策当局者とのastronomical difference"ワロタw
  • 欧州中央銀行の金融政策の混乱を表わす1枚の図 - himaginary’s diary

    というエントリを6/13にデビッド・ベックワースが上げている(原題は「The ECB Monetary Policy Mess in One Picture」)。 以下がその図。 出典はサンフランシスコ連銀のエコノミストFernanda Nechioによる同日付レポート。 ここでNechioはユーロ採用の主要国を中核国(core)と周縁国(periphery)に分け、それぞれのグループについてテイラー・ルールから求まる金利(グループ内の各国の値を実質GDPで加重平均)を実際のECBの政策金利と共に描画している。ここで中核国はオーストリア、ベルギー、フランス、フィンランド、ドイツ、オランダ、イタリアであり、周縁国はギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインである(イタリアを中核国に含めたのは、テイラールールの説明変数たるインフレ率や失業率ギャップの値は中核国に近かったからとの由)。 図では

    欧州中央銀行の金融政策の混乱を表わす1枚の図 - himaginary’s diary
  • 高いインフレ目標と中央銀行の独立性の関係 - himaginary’s diary

    オーストラリアの経済学者ジョン・クイギンが、表題の件に関してユニークな議論を展開している(Economist's View経由)。 Linking to Bennett McCallum with some puzzlement a while back, Brad DeLong asked why a higher inflation target could be seen as undermining central bank independence. I’m with McCallum on the analysis, but not on the policy conclusion. A higher inflation target would reduce central bank independence, and a good thing too. (拙訳) 少し前にブ

    高いインフレ目標と中央銀行の独立性の関係 - himaginary’s diary
  • FRBには今やタカ派しかいない - himaginary’s diary

    とクリスティーナ・ローマー前CEA委員長が吠えた先月末のNYT論説が米ブログ界で話題を呼んでいる。その概要は以下の通り。 FRBの政策委員はこれまでハト派とタカ派に分類されてきた。しかし、今やFRBにはタカ派しかいない。FRBが失業と闘うことを最も声高に主張する者でさえ、インフレ率をFRBの暗黙の政策目標である2%よりかなり高くするような政策に反対している。 意見の真の分裂は、許容可能なインフレ率の水準にあるのではなく、インフレの原因にある。その分裂が、FRBの景気回復への支援を限られたものにしてきた。その分裂は、ローマーに言わせれば、実証派と理論派との間にある。 実証派は、その名の通り、実証結果に重きを置く。実証分析は、インフレの主な決定要因が過去のインフレと失業であることを示している。インフレは失業率は通常水準以下であれば上昇し、通常水準以下であれば下落する。通常水準が幾らかについては

    FRBには今やタカ派しかいない - himaginary’s diary
  • テイラールールを巡る2つの図 - himaginary’s diary

    少し前にアトランタ連銀のDavid Altigとジョン・テイラーが金融政策を巡ってやり合っていた。 きっかけは、FRBの2つの任務を1つに絞るべきというテイラーの持説を述べたWSJ論説にMacroblogでAltigが噛み付いたことにある。そこで彼が論争の対象として取り上げた中には、QE2や今後の出口戦略といった現在の政策に関するテーマのほかに、2000年代前半の低金利が住宅バブルをもたらしたのか、というお馴染みのテーマも含まれていた。 その点についてAltigが示したのが以下の図である。 ここで青線が通常のテイラールールの示す金利水準、黒点線が実際の政策金利の推移である。これを見ると、確かに2000年代前半には政策金利はテイラールールが示すよりも低い水準にあったことが分かる。 一方、緑色の線は、テイラールールにおけるインフレ率をその時点の予測値で置き換えたものである。こちらは実際の水準に

    テイラールールを巡る2つの図 - himaginary’s diary
  • 世界金融危機の中央銀行にとっての教訓 - himaginary’s diary

    という講演をスタンリー・フィッシャー・イスラエル中銀総裁がインド準備銀行で行った(Mostly Economics経由)。 そこで彼は以下の9箇条の教訓を挙げている*1。 ゼロ金利下限への到達は金融拡張政策の終わりではない 危機以前の教科書には、ゼロ金利に到達したら金融政策の効力は失われるので、財政政策だけが拡張政策ツールとして残る、と書かれていた(純粋なケインズ経済学のケース)。だが、今や量的緩和や信用緩和*2というツールがある。 1963年にトービンは、資コストに直接影響を与えられる株式市場が中央銀行の公開市場操作の場に適している、と論じた。しかし、それは金融政策の方法として未だ定着していない。 強くて頑健な金融システムは極めて重要である ラインハート=ロゴフが指摘したように、金融危機を伴うと不況は深刻化する。そうでない不況は、通常の金利引き下げで対応できる。 強くて頑健な金融システ

    世界金融危機の中央銀行にとっての教訓 - himaginary’s diary
  • 過度の金融緩和防止は名目成長率安定化と両立可能か? - himaginary’s diary

    今日も2005年のFOMC議事録ネタ。 デビッド・ベックワースがこのうちの2005年12月プレゼン資料の以下の図に反応し、FRB自身が2000年代前半の政策金利が低過ぎたことを認識していた動かぬ証拠、とブログで書き立てている。というのは、以前紹介したように、この時期のFRBの過度な低金利政策が住宅バブルを引き起こした、というのがベックワースのかねてからの持説だからである。 上図では実質FF金利と中立利子率の推移が比較描画されているが、確かに2000年代前半には黒い線が赤いゾーンより下振れしているのが目立つ。 ただ、コメント欄では、幾人かのコメンターがベックワースのそうした単純なFRB悪玉論に疑問を呈している。その代表的なものがAndy Harlessによるコメントで、彼は、2001-2006年の名目GDP成長率は年率5.3%であったが、それはその前の5年間(5.4%)ないしさらにその前の5

    過度の金融緩和防止は名目成長率安定化と両立可能か? - himaginary’s diary
  • 名目GDP先物の循環問題と期末取引集中問題 - himaginary’s diary

    12/24のエントリにerickqchan氏からコメントを頂いたが、そこで氏が以前に訳されたサムナーの名目GDP先物の解説を紹介いただいた。その解説のFAQでは、名目GDP先物の問題になり得る点として、循環問題と、取引が最後まで行なわれない、という2つの点が挙げられている。24日に紹介したエントリの続きでWoolseyはこの2つの問題を取り上げているので、以下に簡単に紹介してみる。 まず、循環問題。 ここでは前提として、FRBはあくまでも名目GDP先物市場の売買に基づいて金融調節を行い、それ以外の独自の判断に基づく調節は行なわないものとする。今、名目GDPが目標に1%届かず、それを目標に一致させるためには1000億ドルだけベースマネーを増やす必要があることが分かっているものとする。従って、誰かが先物を売り、それに応じてFRBが金融調節を行なってベースマネーを増やせば、名目GDPは目標に到達

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  • 貨幣数量説の一解釈 - himaginary’s diary

    WCIブログのNick Roweが貨幣数量説に関して面白い解釈を提示している。それによると、交換方程式 MV=PY において、 M=暖房のために燃やした灯油 V=外界温度 P=室内温度 と解釈すべきだと言う。 もしサーモスタットが正常に機能していれば、消費燃料(M)と外界温度(V)の間には強い負の相関が見られるはずである。しかし、消費燃料(M)と室内温度(P)の間には相関が見られないはずである。また、外界温度(V)と室内温度(P)の間にも相関が見られないはずである。 ある計量経済学者が単純にこのデータを観察した場合、燃料消費は室内温度に何ら影響を及ぼさない、と解釈するかもしれない。また、外界温度も室内温度とは無関係である、と解釈するかもしれない。そして、Mの増加はVの減少に帰結し、Pには影響しない、と結論付けるかもしれない。 別の計量経済学者は、同じデータを見て、因果関係は逆方向であるとし

    貨幣数量説の一解釈 - himaginary’s diary
  • 成功した金融政策とはどんな感じかな? - himaginary’s diary

    アトランタ連銀のDavid Altigがmacroblogの12/2エントリをそう題している(原題は「What might monetary policy success look like?」)。 そのエントリではAltigは、8/27のバーナンキのジャクソンホール講演以降ディスインフレ傾向は後退した、というロックハート同連銀総裁の言葉を引用し、それを裏付けるものとして以下の2枚のグラフを示している。 1枚目は、グラフタイトルに記述されている通り、5年後の4/15の消費者物価指数が今年4/15時点の水準を下回る確率である。夏以降、確かにこの確率は低下している。 2枚目は、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)である。こちらも、夏には弱含んでいたのが、9月以降は力強さを取り戻している。 つまり、表題の問い掛けに対し、恰も「成功した金融政策とはこんな感じさ!」と言いたげな内容のエントリにな

    成功した金融政策とはどんな感じかな? - himaginary’s diary
  • 退屈な中銀のテーゼ - himaginary’s diary

    カナダ銀行が来年インフレ目標の枠組みを見直すのに伴い、ワークショップを開いたという。WCIブログのNick Roweがその報告を4つの質問という形で簡単にまとめている。 その4つの質問とは以下の通り。 金融政策は、たとえ一時的にインフレ目標から離れることになっても、金融市場の不安定化を未然に防ぐ措置を講じるべきか? カナダ銀行はインフレ目標から物価水準目標に切り替えるべきか? インフレ目標は2%より低くすべきか? 直近のカナダの景気後退を防ぐないし影響を最小限に留めるために、未来を見通す水晶玉の有無に関わらず、カナダ銀行が取り得る別の手段があったか? 最初の3つの質問はワークショップで実際に投げ掛けられた質問であり、最後の4つ目の質問はRoweが独自に抱いた疑問だという。 最初の3つの質問についてワークショップできっちりとした結論が出ることは無かった、とRoweは以下のようにその様子を報告

    退屈な中銀のテーゼ - himaginary’s diary