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ブックマーク / flipoutcircuits.blogspot.com (5)

  • クルーグマンは何を「失敗」と言ってるのか

    ポール・クルーグマンが,『ニューヨークタイムズ』(10月30日付け)のコラム "Apologizing to Japan" で,「日にごめんなさいしなくちゃいけない」と書いている. クルーグマンやバーナンキ元連銀議長は,デフレに陥った日のマクロ経済政策が間違っていると批判していた.もしもアメリカやヨーロッパで同様の経済問題が起きたならずっとうまく対処できる用意があると思っていたのに,いざフタをあけてみたら,日以上に対応がお粗末だった.だから「ごめんなさい」というわけだ. 1. 誤解をさそう新聞記事見出し 日語でも,この発言を伝える記事がいくつかでている. 《ノーベル賞経済学者の「日への謝罪」》(読売新聞 (Yomiuri Online),2014年11月1日配信) 《「欧米経済、もっと悪い」 クルーグマン氏 日に謝罪》(東京新聞,2014年11月1日夕刊) 《ノーベル賞経済学

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    pycol 2014/11/03
  • IMFの世界経済見通し:「次の消費増税」に言及した箇所

    新たに公表されたIMFの世界経済見通しについて解説したロイターの記事に,次のような箇所がある: 「一方、2015年10月に予定される10%への消費税率引き上げについては、予定通り実施するべきとの見解を示した。」 (「IMF、日の14年経済成長率見通しを0.9%に大幅引き下げ」;ロイター,2014年10月7日) ためしに,実際のレポート (pdf) を見てみよう (pp. 20-21): ▼原文: In Japan, aggressive monetary policy easing - the first arrow of Abenomics - has helped lift inflation and inflation expectations, and actual and expected inflation are progressing toward the 2 perce

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    pycol 2014/10/09
  • クルーグマン『そして日本経済が世界の希望になる』(PHP新書,2013年)

    出たので読んだ:クルーグマン『そして日経済が世界の希望になる』(PHP新書,2013年).「アベノミクスの金融政策・財政政策は正しい,いいぞもっとやれ」という話を中心に,日の各種制度についての提言や,今後の世界経済の展望なども語った一冊.日オリジナル版. [1] のなりたち:訳者でもある大野氏によるロングインタビューとメールでの質疑応答をもとに,語りおろしによる全5章の論述に構成されている. [2] 骨子はきわめて明快だ――安倍政権が掲げる経済政策のうち,(1) そもそもクルーグマン自身が推奨していたインフレ目標政策は有効だしできればインフレ率4%くらいが望ましい;(2) 財政政策は「その積極的な拡大を行う必要がある」(p.39);しかし (3) 構造改革は重要でない:「為政者は誰もが構造改革を約束するが,そうした態度自体を私は疑っている」(p.48).(それぞれの論拠と,よくある

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    pycol 2013/09/15
  • クルーグマンのブログから:日本のおはなし

    クルーグマンがブログで(また)日について取り上げている.やや長文だし,論点のなかには注意深く読む必要がありそうなものがある.(※言わずもがなのコメントを挟んでいますが,なんというか,お察しください.クルーグマンの文章はあくまで「引用」でございます.はい.) Paul Krugman, "Japan Story," The Conscience of a Liberal, February 5, 2013 まず,冒頭部分では話のきっかけに言及している.財政刺激が悪影響をもたらすのではないかという説が紹介される: Dean Baker is annoyed at Robert Samuelson , not for the first time, and with reason. The idea of invoking Japan, of all places, to justify fe

    クルーグマンのブログから:日本のおはなし
  • クルーグマンのブログから:ブッシュ時代と比較して見る「財政緊縮の意味」

    クルーグマンのブログで,ブッシュ時代と今回の「大不況」で政府支出を比較している: Paul Krugman, "Our Incredible Shrinking Government," The Conscience of a Liberal, February 1, 2013. 政府による財・サービスの購入が減少したことが,景気回復を遅らせるのに一役買っていると述べて,次のグラフを示している: ブッシュ時代の景気後退(青線)と今回の「大不況」(赤線)の比較.景気後退がはじまる前の水準を100として,四半期ごとの数字をプロットしている.景気後退がはじまって第10四半期に,赤線が下がり始めるのが緊縮への転換だ.クルーグマンは「前例のない財政緊縮」("unprecedented fiscal austerity") と形容している. では,この緊縮でなにがもたらされたとクルーグマンは考えている

    クルーグマンのブログから:ブッシュ時代と比較して見る「財政緊縮の意味」
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