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ブックマーク / mattune.hatenadiary.org (16)

  • あいうらのOPはなぜ蟹なのか - まっつねのアニメとか作画とか

    アバンがないアニメの場合、 その作品にとって、OPは最初に見せる映像ということになる。 それは、その作品がどういう作品であるかとを示す 作品の顔であり、 その作品の「格」を示すものでもあり 非情に重要だ。 そのため、多くのアニメではOP用にスペシャルな演出家や原画マンを呼んだり、 特徴的な歌手・楽曲・詩を用意したりと、 その作品の全てをOPへと凝縮する。 あるいは、そういったことを逆手にとった「OP詐欺」なども存在する。 それもいわば「このアニメはOP詐欺をするようなアニメなんですよ」という宣言であり、 やはり重要だ。 「あいうらのOPがなぜ蟹なのか」 これはあいうらのOPを見た多くの人が疑問に思ったはずだ。 私も最初は分からなかった。 放映初期にそれを分析しようとしたものとして ストレンジャーさんの http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/201304

    あいうらのOPはなぜ蟹なのか - まっつねのアニメとか作画とか
    pycol
    pycol 2013/06/28
  • あいうら11話のあれは、ただのカメラマップではなく、多段背景(あるいはキャラ奥ブック)のフォロー - まっつねのアニメとか作画とか

    だ、というのが、審美眼に難ありの私の結論です。 問題のカット↓ まず、注目してほしいのは、この電柱 電柱のポイントは 1、電柱はそれより後ろの背景と独立した動きをしている (=電柱の隠れる背景も全部描いてある) 2、電柱は拡大しながらフォローしている。 ということです。 つまり、カメラマッピングで動いているように見せてるのではなく、 明らかに「背景の前を動いている」のです。 これは、一種のブックでしょう。 来、ブックとは「キャラクター(=セル)の前にある背景美術」なのですが、 この場合は、間にセルを挟まずに、 背景美術が多段になっていると考えられるわけです。 この背景多段を感じさせるものとしては左側の石垣も同様です。 カット頭では、「見えていない部分」がカット尻では見えています。 カメラマッピングでは、「CGガイド」にしたがって絵を「引き伸ばす」ことは出来ますが、 描いてない部分を見せる

    あいうら11話のあれは、ただのカメラマップではなく、多段背景(あるいはキャラ奥ブック)のフォロー - まっつねのアニメとか作画とか
    pycol
    pycol 2013/06/27
  • あいうら11話で凄いことやってる - まっつねのアニメとか作画とか

    あいうら11話。 これ! おっと間違えました。 いや、このカットも凄いんだけど、(恐らく小木曽さん) それよりも11話はこのカット! 動いてるんですよ、背景が! 最初、何が起こっているのかわかりませんでしたね。 背景が恐らく3段かそれ以上になっていてそれをそれぞれ動かしているのでしょう。 劇場版ウテナの動く校舎に近いですが、 あれよりも、もっとゆっくりと、しかもパースに合わせて動かしているように見えますね。 技術的には、CGガイド付きのレイアウトで背景を作って、 それをCGガイドに従って撮影で動かしているのかな? 傘もCGですし。 今はCGガイドレイアウト・写真レイアウトも多いですが、 その場合は、そのリアリティに合わせて背景自体も写真風のリアリティが高いものがほとんど。 このあいうら11話の、「絵」としての魅力を残したまま、それをCG的に動かすというのは、 まさに「ギャップ」の発想、で

    あいうら11話で凄いことやってる - まっつねのアニメとか作画とか
  • ラブライブ12話〜渡邊哲哉の望む永遠part2 - まっつねのアニメとか作画とか

    「きっと、インベルは……ううん、iDOLでも人でも、好きな人と一緒になるって、そういうことじゃないよ。好きな人と一緒になるって、その人と同じになるんじゃない。きっと、違うところをお互いに見つけていくことなんだよ。だから、わかんないことも、キライって思うこともいっぱいあるかも知れないけど、でも、きっとそれでいい。それでよかったのに。インベルは千早さんを見てたのに。千早さんは、インベルに見てもらおうとするだけで、インベルを見なかった。それはきっと……愛じゃないもの!」 当に待ったよ。 こういう回が来るのをじっと待っていたよ。 途中、けいおんの悪夢を思い出させるような合宿回を入れるから、 結構心配してたんだ。 それでも俺たちの花田先生はやってくれたんだ。 でも、この回は花田先生だけの功績ではない。 かのお禿御大も言うように、「アニメはコンテが7割」 コンテマンがもし京極監督だったら、ここまで秀

    ラブライブ12話〜渡邊哲哉の望む永遠part2 - まっつねのアニメとか作画とか
  • ラブライブ9話と都市論 - まっつねのアニメとか作画とか

    ラブライブ9話を見て、驚いたのは都市論を持ち出してきたことだ。 ラブライブ9話を見て 「小説JUNE」の幾原邦彦さんと竹宮恵子さんの対談があって その中で、都市論が話題になっているのを思い出した。 幾原: 僕が先生のマンガで好きなのは、街の話を描いているところ。 都市論みたいなのがでてくるのがすごく好きなんです。 「天馬」は、都から追われた男の人 と女の人の話でしょう。そういうところとか、あとイスマイルが都の快楽に体を毒される じゃないですか。「俺のことかな?」って(笑)。僕ももっとチヤホヤして欲しいとか、 雑誌に出たいとか(一同爆笑)。 草原の民だというのを彼自身忘れかけてる。「風と木の詩」も最後、 街で話の決着がつくじゃないですか。セルジュの両親なんかも街を追われた人だし。 “街” と、“もう一人の自分”の話はすごく惹かれますね。もう一人の自分、 半身の話を描く少女マンガ家は多いんです

    ラブライブ9話と都市論 - まっつねのアニメとか作画とか
  • ラブライブの疑問の分析に挑戦してやろうじゃん! - まっつねのアニメとか作画とか

    発端は アルファベータさんの なんでみんなラブライブ!ってデタラメアニメ見てるの? 脳がスポンジなの? http://d.hatena.ne.jp/alphabate/20130210 からです。 nishi_51さんの「琴浦さん批判(http://togetter.com/li/452235)」に続いて、 また面白いのが出てきましたね。 今期のアニメは近年稀にみるパワー作品が多いので、 皆、内に秘めたアニメ魂が爆発しているのでしょう。 また上記の記事に関して n_euler666さんが 「てめー、真摯じゃねーぞ!」 とばかりに まおゆうに真摯さを求める人がラブライブで真摯でないという話 http://d.hatena.ne.jp/n_euler666/20130210/1360502713 こんな記事を書いていますが、 俺から見れば、彼も同じアナの狢ですね。 だって彼は過去の記事で 「ラ

    ラブライブの疑問の分析に挑戦してやろうじゃん! - まっつねのアニメとか作画とか
  • 琴浦さんの能力に対する仮説と分析 - まっつねのアニメとか作画とか

    先日ustに突撃したnishi51さんの http://togetter.com/li/452235 が非常に面白かった。 何が面白いのか、といえば、 この中に琴浦さんの能力の正体を読み解く鍵が色々と詰まっているからだ。 気になった部分を簡単にまとめると ・琴浦さんの能力は、おそらく心の表面のみを読む能力 ・琴浦さんはゲスな人間の心には触れていないように思う その証拠として、真鍋の妄想程度で「エロス」などと言っている。 設定に対する違和感というのは、 設定を読み解くために非常に有効な手がかりだ。 これを元に琴浦さんの能力の謎に迫ってみよう。 ●超能力に対する前提 まず、前提として超能力に対するオーソドックスなものを仮定する。 それは ・人間の脳は普段はその極一部分しか使用されず、 残りの部分を使えることで、超能力が目覚める。 まあ、設定的にはありがちなSF的な嘘ですね。 とりあえずこれを出

    琴浦さんの能力に対する仮説と分析 - まっつねのアニメとか作画とか
  • 琴浦さんと中二病でも恋がしたいの比較〜あるいはあおしまたかしと花田十輝について - まっつねのアニメとか作画とか

    前期割かし楽しんでみていた中二病と、今期のダークホースだった琴浦さん。 見ていると妙に比較したくなる両作品。 まず、前提としてみるのは、 あおしまたかしと花田十輝の関係。 ともにあかほりさとるの事務所・SATZの所属脚家で、 ・ぷちぷり*ユーシィ ・花右京メイド隊 La Verite ・かしまし ・H2O ・カンピオーネ! と花田十輝のシリーズ構成作品の多くにあおしまたかしが参加している。 一方、あおしまたかしのシリーズ構成作品には花田十輝は参加しない。 ここに、二人の一種の上下関係みたいなものを感じる。 この前提を頭に入れつつ比較していこう ●ヒロインの特殊性と主人公 両作品のヒロインの特徴は、特殊であるがゆえに周りとの人間関係がない、ということだ。 琴浦さんは「人の心が読める」という超能力、六花ちゃんは「自分が能力者である」と錯覚している中二病。 その人間関係から隔離されたヒロインに

    琴浦さんと中二病でも恋がしたいの比較〜あるいはあおしまたかしと花田十輝について - まっつねのアニメとか作画とか
  • ラブライブ4話にみる「富野流」演出術 - まっつねのアニメとか作画とか

    今期は記事を書きたくなるようなアニメばかりで当に嬉しい! というわけで、ラブライブ4話ですよ。 3話までの京極監督の絵コンテは「これからのアニメは京極尚彦が引っ張っていくのでは?」 と思うほど、の熱意と野望に満ちた見事なものでした。 でも逆に京極監督のコンテが素晴らしすぎて、 この先、そんじょそこらのコンテマンがコンテを切ったのでは 落差がひどいことになってしまう、という懸念もありました。 しかし、そうはならないのがこのラブライブの底力なのか。 あの”富野イズム最後の後継者”渡邊哲哉さんの参戦とは! 渡邊哲哉さんはVガンダム・ブレンパワード・ターンエー・キンゲと 平成の富野作品に軒並みローテ演出家として参加し、 その下で演出を学んだ演出家だ。 私の中では、ジャイロゼッターの森邦宏監督と並んで、 富野さんの「最後の弟子」という位置づけだ。 では、ラブライブ4話の渡邊さんの技を見ていこうと思

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  • たまこまーけっと1話のアバンの作画に関する考察 - まっつねのアニメとか作画とか

    たまこまーけっとのアバンの作画素晴らしかった。 特に1カット目と2カット目である。 これは、田中宏紀の作画を初めて見た時に以来のショックがあった。 ただ素晴らしいというだけではない、エポックであった。 何がエポックだったのか。 1、中割りなしの2コマ全原画、「フル2コマ」であった点 2、3DCGでもロトスコープでもない、手描きでしか出来ない動きの発想をしている点 3、三人のキャラクターがそれぞれアイデンティティを持った動きをしている点 4、アニメらしいポーズで作っていく作画(演算系)でなく タイムライン的な書き送りであった点 ざっと思いつくだけでこれだけある。 まず、1について。 私はこのアバンの1カット目2カット目を見た時にある種不思議な感覚に襲われた。 それは 「こんなに『動いている』アニメ、動きの密度のある作画をいたことがない」 という感覚だ。 私にとってこの密度は初体験であった。

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  • メディアの違いを理解せよ - まっつねのアニメとか作画とか

    「メディアの違いを理解せよ」とは生徒会の一存1期1話の台詞でよくギャグのように使われるが、 この台詞はそんな軽いだけのものではない。 生徒会の一存1期監督の佐藤卓哉さんは、 元々は原画マン出身。 最初はアニメーターとして活躍し、そこから演出・コンテマン、そして監督へ。 さらにそれでは飽き足らずに脚家・シリーズ構成としても活躍している。 こういった例はそんなに多くはない。 宮崎駿さんと吉川惣司さんくらいのものではないだろうか。 つまり、アニメの主要工程を押さえた上での 「メディアの違いを理解せよ」 という言葉なのだ。 ではメディアの違いをどう考えるのか。 それが顕著に現れる部分についての話をしよう。 顕著に現れる部分、 それは「モノローグ」だ。 小説漫画とアニメではこのモノローグの意味合いがまったく違う。 小説漫画というのは時間を支配していない。 1行、1ページあるいは1コマが具体的に

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  • 「中二病でも恋がしたい!」は精霊会議とソラカケを超えるか - まっつねのアニメとか作画とか

    「花田十輝大先生が原作ブレイクしながら暴れている!」 との情報をつかんだので、視聴してみた。 なるほど、これはなかなか面白い。 花田十輝の得意技といえば 「幻想」である。 性別の幻想性を描いた「かしまし」 姉弟愛の幻想性を描いた「sola」 精霊会議の「H20」などなど 花田構成作品には強烈なものが揃っているが このアニメからはそれに勝るとも劣らない、 花田先生との相性の良さを感じる。 また、直前に「カンピオーネ」をやっており、 花田先生の中の「中二病」的な成分が高まっているのもグッド。 前期、草川監督とコンビを組んだのは間違いではなかった。 今度は花田先生は何を描くのか。 「中二病の幻想性」? どうだろう。 むしろ、 「高校生活の幻想性」こそが、彼の標的かもしれない。 「高校生活とは幻想である」そんなオチになりそうな予感がする。 京アニ作品としても、「中二病が抜けきっていない感」がなかな

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  • TARITARIのもっとも素朴な見方 - まっつねのアニメとか作画とか

    俺にとっての、だけど それは 合唱部=PAワークス である。 では、声楽部は何か。 基はもちろん、プロダクションIGである。 だが、IGとPAをつなぐ間に実は、 二つの別の「合唱部」がある。 それがTARITARIでもグロスとして参加している 「ビィートレイン」と「M.S.C」 現在PAワークスの社長の堀川さんがIGから独立して真下監督と作ったビィートレイン TARITARIのキャラデザの関口可奈味さんが設立メンバーの一人のMSC 彼ら二人にとっての教頭は誰だったのだろうか。 関口さんにとっての教頭は間違いなく黄瀬さん、だろうな。 参考 http://www.pa-works.jp/runner/stance/sekiguchi/sekiguchi-index02.htm 堀川:2スタでは、黄瀬さんってどう云うことを教えてくれるの? 関口:黄瀬さんですか(笑)?えーっと・・・ 堀川:俺の

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  • 最近のアニメオタクは本当に面白いアニメは隠すから信用ならねぇ - まっつねのアニメとか作画とか

    karimiさんが http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20120606 でアニメ考察ブログが減ったきたとか、 あるいは http://d.hatena.ne.jp/thun2/20120607 みたいな目立ってないだけど、とか http://blog.livedoor.jp/anipression/archives/51346687.html で言ってる「逼塞感」とか まあそういう話があるわけですが。 そもそも、最近のアニメオタクは、当に面白いアニメを隠してると思うんだよ。 なんか、まとめブログとかで盛り上がったアニメを取り扱ってるように見せかけて 影で当に面白いアニメを隠れて楽しんでるんです 仕事とか忙しくて、今期はあんまりアニメを見られなかったんですが、 やっと時間が出来たんで観てみたんですよ。 で、色々観てみたんですがね、 今期一番面白いのは、

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  • やっぱマクロス7はミリア市長だな! - まっつねのアニメとか作画とか

    ミリア市長だよやっぱ。 マク7のミリアを今風にいうと 「『ハルヒ』の長門が、キョンと結婚して子供が出来たら、口うるさい教育ママになってた。キョンとは別居中」 って感じ。宇宙人だし。他、綾波系キャラなら大体同じような感じ。白痴系キャラでもおk 初代マクロスのミリアと比べると感慨深くていいよねぇ この部分は、富野ガンダムシリーズよりも確実優れている。 なんでかって言ったら、富野さんは初代マクロスのミリアみたいなキャラは出さないから。 ミライさんやフラウは母親になる前から母性の塊だったし、 セイラはずっと屑女のままだし。 そこらへん、マクロスは「萌え」の先駆けであったことが大きいよなぁ 「男の妄想の産物」みたいなキャラが 年を取り、おばさんになっていく、という現実。 「アニメキャラは成長しない」なんて戯言よ。

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  • 新房さんが凄いのは - まっつねのアニメとか作画とか

    齢40を過ぎてから、現実路線に転換し、さらに成功したことだ。 王道パターンと言えば、 始めは、現実・現場的な路線で修行して下地を固めて、 実力をつけて、作家主義的な路線に進出する。 押井、幾原、原と言った面々や 最近で言えば、あおきえい、長井龍雪、そして山寛もそのパターンだと思う。 あるいは古くは富野監督の名前もあがるだろう。 もちろん、最初から個性バリバリだった出崎さん・庵野さん・河森さんのような人もいる。 しかし、個性→現実で成功となるとなかなか思いつかない。 なぜかといえば、そういう方向転換をすると、大抵は凡百に埋もれてしまうからだ。 しかも、40も半ばというところからの方向転換である。 新房監督の転換期は、 明らかに「コゼット」「月詠」「なのは」と監督作三作品が乱立した2004年にあり、 作家性を前面に出し、ほぼ妥協せずに作ったであろうコゼットは商業的に惨敗し、 月詠・なのははヒ

    新房さんが凄いのは - まっつねのアニメとか作画とか
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