昨晩、改めてイタリア戦を録画でじっくり見てみた。 この試合後での世論は、吉田叩きとザックの交代策批判一色で、メジャーメディアですら「監督の手腕よりも選手の能力に依存」とか「ザックの無策」と短絡的に書いている有様だったが、間違いなくイタリア戦の善戦はザックのチーム作りの手腕によるところが大きいと断言できる。イタリアガゼッタ紙のザックに対する採点7という評価は、決して身びいきだけではない。 まず前半に日本がイタリアを圧倒出来た理由は、選手のポジションバランスの良さにある。守備では4-4-2の形になって、DFラインがきっちり高く押し上げてバロテッリを牽制し、前田と本田はピルロを挟み込んでプレッシャーをかけ、岡崎と香川はSBに圧力をかけ続けてイタリアのサイドを押し下げ、ボランチの2人はイタリアが苦し紛れに出す縦パスにしっかりフィルターをかけていた。 攻撃でもそのバランスは崩れず、アジア予選で見られ