▲「CDの父」大賀典雄。ドイツ国立芸大で声楽と指揮を学ぶ。プロのバリトンとして活動していたが、盛田昭夫に請われSonyに入社し、現ソニー・ミュージックの創立に尽力。Sonyの社長に就任し、カラヤンと共にCDの黄金時代を築いた。 CDには大反対だったレコード産業と家電産業 「騙されるな!」1982年、アテネのリゾートホテル。ビルボード誌が主催する国際レコード産業会議でのことだ。Sonyの大賀典雄が発議したCDの導入に、メジャーレーベルの重鎮たちは轟々たる批難を浴びせかけた。 「我々から特許料をせしめたいんだろう」「レコード工場に投資した金をどぶに捨てろと言うのか」「レコードで十分やってけてるんだ。余計なことはするな」「音がいいのはわかった。だがそれがリスナーの需要に結びつくことはない」「ハード屋が勝手なことをするな。ソフト・ビジネスのことを何もわかっちゃいないんだ」 世界のレコード産業はCD
タワレコ社長、カクバリズム角張渉、マルチネTomadがディスカッション「CD以降の音楽シーン」Part.2 text 左:カクバリズム 角張渉、右:マルチネレコーズTomad 【前の記事】タワレコ社長、カクバリズム角張渉、マルチネTomadがディスカッション「CD以降の音楽シーン」Part.1 生かしておきたいヤツにはお金を払えば?みたいな 飯田:それでTomadさん、フリーでダウンロードということで、どんな感覚を持ってマルチネレコーズをばーんとフリーでやっちゃえって思ったんですか? Tomad:そもそも友達と音楽を作ってて、リリースしたいとなったときにCD作るのどうやるんだろう、お金がかかりそうだなみたいな。でも、誰かに聴いて欲しくてすぐに出したかったんですよ。だから、インターネットがあるからサイトを作ってとりあえずアップしてみよう、という感覚でしたね。 飯田:なるほど。でもその最初なら
タワレコ社長、カクバリズム角張渉、マルチネTomadがディスカッション「CD以降の音楽シーン」Part.1 text 左から 飯田、Tomad、嶺脇、角張 昨日28日、東京・渋谷クアトロにて音楽カンファレンスYOAKE Vol.2が開催された。 今回注目したのは「CD以降の音楽シーン」というテーマで行われたディスカッション。OTOTOY編集長 飯田仁一郎が司会を務め、タワーレコード代表嶺脇育夫、カクバリズムの角張渉、そして最近のtofubeatsのヒットで知られる話題のマルチネレコーズTomadが登壇、CDショップの現状から音楽レーベルのあり方まで、業種を超えて語った。 中でも特に印象に残ったのがTomadの「(音楽を)お茶の間というより、ベッドルームに届けたい」という言葉。 SAKEROCK、星野源をはじめ、インディーズレーベルとして、エッジの効いた存在感で常に業界内外の注目を集めてきた
Google、SpotifyやDeezerと競合する定額制音楽ストリーミングサービスの開始に向けて大手レコード会社と交渉中 image via Flickr meneame comunicacions, sl Googleは、海外で人気のSpotifyやDeezerなどに対抗する音楽ストリーミングサービスを始めるためにレコード会社と交渉を始めたようです。 フィナンシャル・タイムズによれば、Googleはすでに大手レコード会社と交渉中で、同社の音楽ストリーミングサービスはサブスクリプション型(定額制)の有料プランに加え、SpotifyやDeezer同様に広告付きの聴き放題無料プランを展開するフリーミアムモデルが採用されると予想されます。 image via BIllboard Googleの音楽事業の拡大には、ダウンロードストアを運営するも音楽ストリーミングサービスには着手できていないApp
【対談前編はコチラ】 佐久間 正英(さくま・まさひで) VITAMIN PUBLISHING INC. 代表 1952年3月 東京都文京区生まれ。和光大学在学中にフォーク・グループ「ノアの箱船」を茂木由多加(後に四人囃子等)、山下幸子と結成。1973年にKb.茂木由多加、Dr.宇都宮カズとキーボード・トリオ「MythTouch」結成。四人囃子、安全バンド等と共に”浦和ロックンロール・センター”を拠点として活動。和光大学卒業後、四人囃子にベーシストとして参加。以後作・編曲家、スタジオ・ミュージシャンとしてのインディペンデントな活動を開始。1980年同時期よりCM音楽作曲、アイドル・ポップスの作・編曲、映画音楽等を手掛け始める。1985年以降はBOØWYなど、多数のアーティストをプロデュースする。 Facebook:https://www.facebook.com/masahidesakuma
▲Break of Reality。NYで活動する3チェロ+1パーカッションのインストだ。PandoraのMusic Genomeにリストされて以来、彼らのデジタル売上は4倍に跳ね上がったという Image : Wikimedia Commons YouTube : http://www.youtube.com/watch?v=F8CSCjiJjQo 証言 : http://thehill.comhttps://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/migrate.musicman-net.coms/congress-blog/technology/269837-why-i-support-the-internet-radio-fairness-act Pandoraのミュージックグラフが描く、プロモーションの未来形 Break of Reality(ブレイク・オ
ラジオ産業、レコード産業、IT産業。排他権をめぐる三者の攻防 ▲スマートテレビで表示したPandora。今では、PCやスマートフォンだけでなく、テレビ、ゲーム機、タブレット、カーステレオほか、アメリカのあらゆる生活シーンでPandoraを受信することができる 「放送局はレコード会社へ金を払うべきか、否か」 それが、事の発端だった。 米連邦議会のロビーではパフォーミング・ライツ(Performing Rights of Sound Recordings 音楽著作権規程における「演奏権等」)をめぐり、レコード産業とラジオ産業が鍔迫り合いを繰り返してきた。 レコード産業は「我々には原盤権があるのだから、ラジオ局は楽曲使用料を払ってしかるべきだ」という。一方、ラジオ産業は「払う必要はない。プロモーションになっているのだから、むしろ貰う立場だ」という。 ラジオ大国、選挙大国のアメリカでは、ラジオ産業
インターネット放送にブレイクスルーをもたらしたPandoraのパーソナライズド放送 ▲Pandoraのパーソナライズド放送は、無数のカスタム放送局を量産している。自分だけの放送局をいくらでも開局でき、リスナーひとりひとりのその時の気分に合わせ的確に曲を紡いでいくPandoraの「シード・ソング」は、ニッチだったインターネット放送にブレイクスルーをもたらし、全米で5,500万人の月間リスナーを持つに至った Image : Pandora Official Blog かくてPandoraは開局した。 初対面からして、Pandoraは既存の放送とは装いが異なっていた。サイトを開くと画面の真ん中に、Googleのようなシンプルな検索欄が現れるのだ。 検索欄には「好きな曲名かアーティスト名を入力して下さい」と書いてある。 試しにRadioheadと入力すると、「Radioheadステーション」が立ち
今年6月からスタートした榎本幹朗氏の連載企画『未来は音楽が連れてくる』が、Spotifyの章を終えたことを受け、筆者である榎本氏と、株式会社リアルロックス代表であり、400組超のアーティストの作品を世界中にディストリビュートする青木高貴氏、Musicman-NETを代表して、エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社 屋代卓也氏、株式会社マグネット 山浦正彦氏が参加した特別座談会が開かれた。連載が始まってからの読者・業界関係者の反応や、榎本氏が連載を通して伝えたかった深意、さらに今後の展開などが語られた。 榎本 幹朗(えのもと・みきろう) 1974年 東京都生 上智大学英文科出身。大学在学中から映像、音楽、ウェブのクリエイターとして仕事を開始。2000年、スペースシャワーTVとJ-Wave, FM802、ZIP-FM, North Wave, cross fmが連動した音楽ポータル「ビートリ
▲Spotifyで聴ける日本の音楽(2012年8月現在)。L'Arc〜en〜Ciel、X Japan、Hyde、Dir En Grey、Puffy Ami Yumi、Utadaなど欧米で流通している日本のミュージシャンとアニソンは聴けるようだ 「それでSpotifyは日本にいつ来るの?」 音楽ファンがいちばん知りたい話はこれだろう。結論からいうと向こう1〜2年は厳しいが、洋楽限定ならあるかもしれない、という感じだ。日本の特殊事情を挙げれば切りが無いし、オフレコ話も多いので、筆者の到達した最重要事項に絞って話そう。 Spotifyが日本に入って来られない最大の理由は、Spotifyの株主である四大メジャーの影響力が、日本では低いからだ。 海外では7割の占有率を誇る四大メジャーも、日本では36%ぐらいシェアを持ってない。さらに四大メジャーの一角が、親会社や子会社等の諸事情で、日本に限っては公然
Billboard JAPAN HOT100(10/1付)、161万枚を売り上げたAKB48「センチメンタルトレイン」がシングル&Twitterの2冠で総合首位獲得 前週を上回り安室奈美恵は12曲をチャートイン 初週累計1,614,316枚を売り上げたAKB48「センチメンタルトレイン」が、シングルとTwitterで1位、ダウンロード31位、ルックアップ3位、ラジオ20位となり、計2冠で“JAPAN HOT100”総合首位を獲得した。 前々作「ジャーバージャ」をシングル売上枚数、Twitter、ラジオ、ルックアップの順位で上回り、注目度の高い楽曲であったことが分かる。当週以降でのチャート・アクションでも、その好調を維持するか次週に注目だ。 前週9曲をチャートインさせた安室奈美恵は、引退直後となった当週もダウンロード数を伸ばし、当週では12曲を100位内に送り込む展開となっている。特に「He
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く