数年にわたり、エンタメ産業を大いに苦しめ続けたコロナ禍。しかし一方で、インターネットと高い親和性を持ち、この数年で強い存在感を発揮してきたカルチャーもある。 それこそが、進行役のゲームマスター(GM)が用意したシナリオに沿い、プレイヤーたちが自由な発想を武器に即興で物語をつくり出していくTRPGだ。 会話で進行するアナログゲーム・TRPGには、プレイヤーたちが物語の世界を“脳内で想像し、共有しなければならない”というハードルがあった。 しかしその現在は、グラフィック等の素材がネット上で気軽に共有できるようになったことで大きく変化している。 オンラインでTRPGを遊ぶためWebツール・ココフォリアなども発展。演出やデザインを凝らした遊び部屋「ルーム」をSNSに投稿するTRPGユーザーも増加。自作素材やエフェクトのデータを作成・販売するクリエイターたちによる市場も形成されている。 一方で、そう