ずいぶん前から言われてきたことだが、日本の教育現場では、なかなか実践的な資産運用を学ぶ機会がない。金利の計算方法をはじめとして、預貯金以外の投資信託や株式に投資するノウハウなどは、学校では教えてこなかった。 そういう意味では、大半の人が社会人になってから、お金のことを学ぶことになるのだが、そうした機会も証券会社とか銀行などの投資セミナー程度だ。近年、「確定拠出年金」が日本でも普及して、分散投資の方法などを学ぶ機会はあっても、日本人の多くはいまだに「資産運用」や「資産防衛」といったスキルを学ぶ、あるいは積極的に身に付けようという人は少ないのかもしれない。 そもそも銀行の窓口や証券会社といった資産運用の最前線の現場でも、きちんとしたアドバイスや解説をしてくれる人は、残念ながら日本では少ないのではないか……。それほど、日本国民の多くは資産運用の知識に疎いといっても過言ではない。 そんな状況の中で