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エンゲルスの検索結果281 - 320 件 / 4424件

  • 総長あいさつ - 入学式における式辞

    1 新入生の皆さん。あなたがたは、いま、東京大学の一員になろうとしておられます。それが、ここにおられる一人ひとりに、驚きにみちた豊かな体験を約束するものであってほしい。わたくしは、心からそう祈らずにはおられません。 外国からの留学生41名を含めた3,425人の若い男女を迎え入れることで、東京大学は、今年もまたその年ごとのよみがえりの瞬間に立ち会おうとしております。1877年、すなわち明治10年 4月12日という、いまから正確に122年前に生誕したわたくしたちの大学では、毎年、その創立記念日に入学式がとり行われることになっております。そうすることで、起源となった瞬間をともに反復しあいながら、同時に、新たな出会いをも祝福するというならわしを、ひとつの伝統としたのであります。その意味で、この入学式の機能が、たんなる歓迎の儀式につきるものではないことはおわかりいただけるはずです。その決して短くはな

    • 恐妻家の献立表−ジェンダーフリーについての誤解の仕方

      私は一介の恐妻家であってフェミニストではありませんが、大学教授だの国会議員だのといった権威を隠れ蓑に、「ジェンダーフリー」という言葉についての自分の誤解や妄想を世間に押しつけようという動きが公然となされていることにつねづね苦々しく思っていました。 ちなみに「ジェンダーフリー」という用語は、もともとアメリカのある学者(B・ヒューストン氏)が言いだしたときは現在の日本で慣用されているような意味ではなかったとする議論もあり、その限りではそうなのでしょうが、それを言うならそもそも「ジェンダー」という用語がイリイチ(イリッチ)によって提唱された当初のニュアンスも今とは違っていました。こんな例はほかのジャンルでもいくらもあることでしょう。最初の提唱者の意図はそれなりに尊重されるべきでしょうが、なにがなんでもそれに忠実でなければならないとしたら、ずいぶん堅苦しい話です。ジェンダーフリーという言葉は、性別

        恐妻家の献立表−ジェンダーフリーについての誤解の仕方
      • エンゲル係数 - kom’s log

        ドイツ人数人を含めて飯のことなど雑談しているときに、「エンゲル係数が高い」という表現をしたら、揃って「??」と首を傾げたので、「もしかしてお前らドイツ人なのにエンゲル係数をしらんのか?」と少々戸惑いながら、手取りに占める食費の割合であって、生活状況の貧富の簡便な指標である*1、という説明をしたのだが、まったくピンと来ていないようで、だんだんと私は自信がなくなっていった。 うちで飯を食っていたときだったので、広辞苑を引っ張り出してきて、エンゲル係数の項目を開いた。エルンスト・エンゲル、ドイツ人の統計学者、と書いてある。いいか、19世紀のドイツ人の学者だぞ、なんで日本ではポピュラーなのに、ドイツ人が知らんのだ?と私は問うたのだが、知らないものは知らんということでその場はうやむやになり、なぜエンゲル係数が発祥地のドイツでは無名であり日本では日常語になるほど有名なのか、という私の疑問は解消されずに

          エンゲル係数 - kom’s log
        • 三木清 - Wikipedia

          三木 清(みき きよし、1897年(明治30年)1月5日 - 1945年(昭和20年)9月26日)は、(西田左派を含めた上での)京都学派[1]の哲学者、評論家。法政大学法文学部教授。京大哲学科卒。西田幾多郎・ハイデガーに師事。留学中にパスカルを研究、帰国後『パスカルに於ける人間の研究』(1926年)を刊行。戦時中に治安維持法違反で保釈逃走中の知人を支援したことで逮捕拘禁され獄死したが、著書『人生論ノート』(1938年)はロングセラーになった[2][3]。 生涯[編集] 生誕地たつの市の白鷺山公園哲学の小径[4] にある三木清記念碑 兵庫県揖保郡平井村小神(後の龍野市、現・たつの市揖西町)にて父親、三木英吉、母親しんの長男として1897年1月5日に誕生する。後に四人の弟と、三人の妹が生まれる[5]。弟の内の一人は中国文学者の三木克己[6]である。 旧制龍野中学校に1909年4月に入学し[7]

            三木清 - Wikipedia
          • ボリス・ストルガツキー追悼 | ロシアNOW

            ストルガツキー兄弟が、ロシア最高のSF作家だったことは間違いない。でもこのような評価だけでは、その真価を表すに十分ではないだろう。ストルガツキー兄弟はそのジャンルや時代よりも幅広く、そして奥深かった。まさにそれ故に、ソ連のほとんどの作家が超えることのできなかった、新旧国家体制の境界線を、軽々と超えることができたのではないだろうか。また、可能な限り「時間の流れ」を結びつけて、過去と新時代の継承性も守った。 ストルガツキー兄弟 ボリス・ストルガツキー(1933年4月15日~2012年11月19日)とアルカジイ・ストルガツキー(1925年8月28日~1991年10月12日)は、ソ連およびロシアのSF作家で、現代科学的・社会的SFのクラシックとなった本を数十作、共同で書いた。アルカジイは日本研究家の通訳でもあり、極東国際軍事裁判の準備にも参加していた。 幸せな人類の夢  ストルガツキー兄弟は、マル

            • 資本論を読む

              2008/07/21 第2部第2章第2節のノートおよび第2部第2章第3節のノート、第2部第2章第4節のノート、とりあえず完了。 2008/04/29 第2部第2章第1節のノート、半年かけてとりあえず完了。 2007/08/16 第2部第1章第4節のノートをアップ。 2007/08/07 第2部第1章第3節のノートをアップ。 2007/07/01 第2部第1篇第1章ノートとり直し。第1節と第2節を全面的に変更してアップ。第3節、難航中。 2007/06/08 サーバを変えてURL新たに開局。中身はあいも変わらず。1年ちょっとの間更新できずじまい。ただいま誠心誠意格闘中。 2006/05/21 第2部第1篇第1章第2節のノートをアップ。 2006/04/17 いよいよ、第2部第1篇へ。とりあえず、第1章 第1節のノートをアップします。約5カ月ぶり。 2006/0

              • 労働貴族 - Wikipedia

                労働貴族(ろうどうきぞく、英語: Labor aristocracy)とは、労働者の中の貴族を意味する用語。一般の労働者よりも不当に特別高い賃金や特権的な待遇を得ている労働組合幹部層または労働組合そのものを批判的に指す用語[1][2][3][4][5][6]。類似用語は赤い貴族、貴族労組(きぞくろうそ、英:Aristocratic union)など[5][7][8]。 概要[編集] 小学館のデジタル大辞泉によると一般労働者よりも特別に賃金が高い又は高い社会的地位を得ている特権的な労働者層。また、大企業の労使協調的な労働組合幹部をさすこともあると解説している[9]。 ブリタニカ・ジャパンのブリタニカ国際大百科事典によると、イギリス資本主義の発展段階で植民地収奪に基づく超過利潤の分け前で経済的・社会的地位の改善をはかった熟練労働者など一般の労働者よりも高い賃金や高い地位を得たことで、価値観や世

                • 公正な1日の労働に対する公正な1日の賃金を - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                  公正な1日の労働に対する公正な1日の賃金を 労働組合の保守本流のこの思想を、古くさいと言って斬って捨てたのが周知の通りエンゲルスでした。 これは、これまで50年間も、イギリス労働運動のスローガンとなってきたものだ。・・・しかし、時代は移ることをやめず、そして、50年前には、否、30年間にさえ、望ましく、かつ、必要でもあった相当多くの事柄が、今や時代遅れになっており、やがて完全に居場所を失うだろう。この古く、かつ由緒あるスローガンもまた、その種の事柄に属するのだろうか? 公正な1日の労働に対する公正な1日の賃金を、というのか?だがそもそも、公正な1日の賃金とは何か、そして、公正な1日の労働とはなんなのか?・・・これに対する解答は、倫理学、あるいは、法と衡平法といった学問に求めるべきではなく、また、人間愛、正義、あるいは、慈善とか、一切の感傷的な感情にも求めてはならない。道徳的に見て公正なもの

                    公正な1日の労働に対する公正な1日の賃金を - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                  • 『歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録)』

                    歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録) | Philosophy Sells...But Who's Buying? 昔書いた、「歓待」についての論文です。 よかったらお読みください。 歓待の原理 クロソウスキーからフーリエへ 國分功一郎 歓待(hospitalité)を巡る議論は、或る対立の中に閉じ込められているように思われる。一方には、異邦人を受け入れる義務を唱える者がいる。他方には、それによる秩序の壊乱を危惧し、受け入れを拒否する者がいる。歓待の概念は、亡命者や移民など、共同体へと不意に来る訪問者への対応が論じられるなかで急浮上してきた。しかし、上のような対立を土台にする限り、歓待という概念の可能性を問うことは困難であるといわねばならない。そこでは、「異邦人を受け入れよ」という命令と、それに対する拒否が平行線をたどるだけである。そして、歓待とは何であるのかが不問に付さ

                      『歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録)』
                    • 「革新」が目指したもの――江田三郎と向坂逸郎 / 岡田一郎 / 日本政治史 | SYNODOS -シノドス-

                      「革新」という言葉が使われなくなって久しい。55年体制の時代においては、自由民主党(自民党)を保守政党と呼び、それに対峙する野党勢力の一員で、なおかつ社会主義を目指す政党を革新政党と呼んだ。 革新政党が目指した社会主義の中身は千差万別である。たとえば、民社党は民主社会主義を理念として掲げたが、これは西欧型社会民主主義と同義である。公明党は人間性社会主義を理念に掲げ、日本共産党(共産党)は1960年代に中国共産党と決別して以来、自主独立の社会主義路線を貫いた。 このように革新政党の社会主義といっても、その内容は政党ごとに異なった。そのうえ、同じ政党内にも様々な意見が存在する場合があった。そこで本稿では、革新政党の中でもとくに明確な理念を掲げ、さらにそれが広く人口に膾炙した人物を2人取り上げ、それらの理念が今日の日本にどのような意味を持つのかを考察してみたいと思う。 2人の人物とは江田三郎と向

                        「革新」が目指したもの――江田三郎と向坂逸郎 / 岡田一郎 / 日本政治史 | SYNODOS -シノドス-
                      • 難解な思想/内容が難しい理由と伝播の仕組み ~無数の要素と膨大な量と他者との齟齬 - 日々是〆〆吟味

                        難解な内容が難しいわけ 〜伝達内容の仕組み 難しい内容の伝達の問題 【マルクス『資本論』】 ひとりの考えの中には無数の要素がある 相手の考えをはかるのは受け手の問題でもある 大思想は膨大な量を有する 【マルクス=エンゲルス全集 41】 重複する問題点 まとめの図解 難解な内容が難しいわけ 〜伝達内容の仕組み 伝えられる情報は同じはずなのに、伝えられた方では違いが出てくる。伝言ゲームのように意図した障害はないはずなのに、どういうわけかズレは生じていく。 これが不思議なことでした。 難しい内容の伝達の問題 その理由として考えられるのは、まず伝えるべき内容がそもそも難しい、という場合です。 マルクスの場合で考えてみましょう。 マルクスの考えは当然20世紀最大級の思想だといえます。それが難しいということは当たり前のことかもしれません。ですからそんな考えを誰かに伝えようとしても、元々の考えのままに伝

                          難解な思想/内容が難しい理由と伝播の仕組み ~無数の要素と膨大な量と他者との齟齬 - 日々是〆〆吟味
                        • わかりやすいコピペネタ増田 - finalventの日記

                          ⇒はてなユーザーってちょっとデカダンスなとこあるよね まあ、これコピペネタなわけだけど。 で。 ロゴスとパトスって言うかさ。弁証法的に止揚されるにはペダンチックすぎるw ロゴスとパトスの弁証的な止揚はそれ自体がペダンティズムの否定にならざるを得ない。 レヴィ・ストロース的唯物史観のアイデンティティ確立されてないし レヴィ=ストロースに唯物史観はない(エンゲルスの原始性の了解と対比せよ)し、唯物史論世界観にアイデンティというのはない(マルクスの自由の概念はそれに近いにせよ)。というか、アイデンティティは現代哲学のコンテクストでは実存主義の言い換え的側面があり、後期サルトルが的唯物史論世界観に惹かれたのは構造側つまり非アイデンティの問題への配慮であった(あるいは自由の主体的な再定義)。 もっと生の哲学の面からコンテクストを抽象化していかないと 生の哲学は多様なんだけど、基本的にウルな現象性の抽

                            わかりやすいコピペネタ増田 - finalventの日記
                          • 資本主義とはどのように制御されるのだろうか 〜資本主義社会の終焉など来る日があるのだろうか - 日々是〆〆吟味

                            資本主義の制御はいかにしておこなわれるのだろう マルクスとヘーゲルの歴史観 【ヘーゲル『歴史哲学講義』マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 マルクス以降の資本主義 社会主義的政策の資本主義 経済及び経済学の発展と制御 【ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』シュンペーター『経済発展の理論』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/305/2021.02.17 資本主義の制御はいかにしておこなわれるのだろう 雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫) 作者:ジョン.メイナード・ケインズ,ジョン.リチャード・ヒックス,ポール・クルーグマン 発売日: 2012/03/13 メディア: 文庫 マルクスとヘーゲルの歴史観 マルクスの歴史観は終局的に共産主義社会が訪れるというものでしたが、その基となる考え方は唯物史観と階級闘争の歴史になるかもしれません

                              資本主義とはどのように制御されるのだろうか 〜資本主義社会の終焉など来る日があるのだろうか - 日々是〆〆吟味
                            • 大統領は単なる「アルバイト」!?自由すぎる『世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』はミニマリズムにもほどがある!! - A1理論はミニマリスト

                              僕が最初に「ホセ・ムヒカ大統領」のことを知ったのは、1年ほどまえのミニマリスト・本多メグさんの▼このブログ記事からです! 貧乏な人は「満足しない人」。ムヒカ大統領のスピーチに感じた、ミニマリズムのすすめ。 - ミニマリストは世界を変える! なんでも、2012年のリオ会議で「最も衝撃的なスピーチ」をしたという▼ウルグアイの大統領(当時)らしい。 世界で最も貧しい大統領の生き方・考え方が心に沁みる - NAVER まとめ ホセ・ムヒカ - Wikipedia 「へー、そんな大統領もいるんだー。」 みたいに、その時は思った。 その後、本屋さんでそのスピーチの▼絵本が出ていたのでパラパラと読んだりしていました。 世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ 作者: くさばよしみ,中川学 出版社/メーカー: 汐文社 発売日: 2014/03 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (14件) を見る 世界

                                大統領は単なる「アルバイト」!?自由すぎる『世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』はミニマリズムにもほどがある!! - A1理論はミニマリスト
                              • 斎藤陽介『海外挑戦をする若者に告ぐ』

                                privat 「裏海外組の真実」 奥さん紹介したら、ものすごい反響で一気に サッカー以外のとこで注目されてしまったわたくしですが、 今回はこれまで辿ってきた道と海外で挑戦することのリスク などをお話しして、これから海外挑戦する人の参考に していただければと思います。 (長くなってしまいましたが、お時間があれば読んでいただけたらと思います) 日本でプロとして4年プレーした俺は、大した成績を 残すことも出来ずに解雇されました。 その後選んだ道は「海外でプレーする」という俺の 小さい時からの夢でした。 4年プロとしてやりましたが、全く貯金が出来ず、 (家賃払ったり、遊んだり、ショッピングしたり、税金払ったり・・・) 持っていた車を売ってなんとか資金を作りました。 当初の計画はイタリアへの挑戦でした。 実績のない俺が挑戦出来るのは4部や5部のクラブだけ。 それでも行こうとは思っていました・・・ そ

                                  斎藤陽介『海外挑戦をする若者に告ぐ』
                                • 日本は秀才どまりばかり なぜ天才が生まれないか? : SIerブログ

                                  1 : 水メーザー天体(富山県):2012/04/07(土) 19:29:49.08 ID:Jz+LMH3xP ?PLT(65535) ポイント特典 経済成長のほとんどは、非常に単純な源を持っている。新しいアイディアだ。 富を生み出すのはわれわれの創造性なのだ。では、どうしたら革新のペースを 上げることができるのだろうか。新たなピカソやスティーブ・ジョブズたちを鼓舞する ことは可能なのだろうか? 天才たちが出現する時代や場所は集中する傾向があり、天才たちは「クラスター」 として生まれる傾向がある。古代アテネ、中世フィレンツェ、シェークスピアの時代の イギリスなど、数多くの天才が、同時代に同じ都市に住んでいた。 こういった創造的才能の「集中」はなぜ起こったのだろうか。その理由は、 なんらかの「メタ・アイデア」が存在し、それが他のアイデアを広めることに 役立っていたという点にあるだろう。メタ・

                                  • 浦和レッズというクラブとその歩みについて考えたこと - 96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

                                    はじめに オリヴェイラ前監督が解任され、後任には大槻毅監督が就任することが決まりました。オリヴェイラ前監督の下、前年の天皇杯優勝とそれによるACL出場権獲得に加え、今シーズンはACLグループステージ突破を決めるなど求められる成果を果たした一方で、リーグ戦は5月全敗と全く振るわず、またミシャを解任して以降の課題となっていた浦和レッズの戦い方を提示することもできず、厳しい連戦とメンバー固定気味の起用により疲弊した選手たちが上昇気流に乗ることはついにありませんでした。2017年途中にミシャを解任してから、3季連続での監督交代へと混迷を極めたクラブへの失望といら立ちは、あらゆるところで語られている通りです。 では、なぜこのようなことになったのか。そして浦和レッズの戦い方とは何なのか。クラブの方針というものがあるとすれば、それは1年2年で考察されるようなものではないという思いから、少し長期的に、過去

                                      浦和レッズというクラブとその歩みについて考えたこと - 96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと
                                    •  英仏における 「労働(者)階級」概念 (文献メモ) - 社会学徒の研究(?)日誌

                                      読書・文献案内 イギリスとフランスの「階級」について考えるとき、人々に階級意識のようなものがどのように共有されているかという問題と学術的な階級分析の問題とを分けて考えないといけません。イギリス社会に関して「労働(者)階級」という言葉がよく用いられますが、近年のフランスでは同様の概念は日常的にも学術的にもあまり用いられません。イギリスでは今でもよく様々な場面で用いられるこの概念は、フランスに関しては特定の時代の特定の階級を指しています。今はこの「労働(者)階級」という概念が気になっているのですが、英仏の「階級」概念の差異についてはちゃんと調べてみると興味深い論点がたくさん出てきそうです。以下は自分のための備忘録です。 【フランス】 Le destin de la classe ouvrière / Halbwachs Maurice Ouvriers dans la société fran

                                      • いいセックス、いい社会──他者の喜びこそが自分の喜び、です

                                        相互扶助励行のため一人では脱着できない制服を発明したサン・シモン主義者たち。『ジェローム・パチュロ、社会的地位を求めて』(グラヴィル画) フリードリヒ・エンゲルスが『空想から科学へ』で空想社会主義者に分類したサン・シモンは、近年、フェミニストの側から、女性解放論の先駆者として再評価されているが、その教えを奉じたサン・シモン主義者たちがメニルモンタンの共同生活所で着用していたまことに不思議な制服のことは知られていない。それは、一人では脱着できず、脱着のさいにはかならずだれかに手伝ってもらう必要があった。サン・シモン主義者はこの制服が同志たちの友愛と連帯を深めると信じたのである。 なぜなのか?セックスにおいて、男女の快楽のポイントが異なるからだ。男にとって気持ちいいことは女にとって気持ちいいことではなく、女にとって気持ちいいことは男にとって気持ちいいことではないのである。私はこれをセックスの非

                                          いいセックス、いい社会──他者の喜びこそが自分の喜び、です
                                        • 外国人労働者受け入れにも応用できる「マルクスの経済学」田中秀臣の超経済学

                                          カール・マルクス(1818-83)は、資本主義経済の本質と限界を明らかにした。マルクスの代表的な著作『資本論』(1867に第1部公刊、没後に2部・3部公刊)や、盟友のフリードリヒ・エンゲルスとの共著『共産党宣言』(1848)などは、世界中の人たちに今も多大な影響を与えている。 マルクスは2018年で生誕200年を迎えることもあり、世界各国でその業績を振り返るイベントなどが盛んに行われた。例えば、中国では習近平国家主席が、中国の経済・社会的な繁栄をマルクスの教えに基づくものとして、さらには習体制自体のマルクスからの正当性と成果を強調するために利用した。 もちろん、このような「政治的利用」については、各国の識者やメディアから厳しい批判もあった。マルクスは資本主義経済の問題点と限界を明らかにしたのであり、現在の中国は、一党独裁の政治体制の下で人々の自由な発言や暮らしを制限している一方、経済につい

                                            外国人労働者受け入れにも応用できる「マルクスの経済学」田中秀臣の超経済学
                                          • 2019.1.15 「家政」① - カメキチの目

                                            カメキチの目 最近、『家事の政治学』(題名を聞くだけではかたそうな本)を読みました。 かたそうでも、書名に惹かれた。 本との出あいも偶然で(どなたかの紹介でも「偶然」)おもしろい。 読みたくて借りた本ではなく、(図書館の本を検索していて)たまたま目につき、おもしろそうと思い借りました。 これは大当たりだった。読んでよかったです。 ーーーーーーーーーー 「家政」とは、「家事」を(家庭内にとじ込めず)家庭外のさまざまな社会的な視点からもみた広い表現らしく、定義はいろいろあるようです。 言葉を聞いて、私は中学生だった大昔、一週間に一授業、男子は「技術家庭」女子は「家庭」という授業科目があったことを思いだしました。 (いまの若者には「信じられない」と言われそうだが、昔は公の教育でも「男は外」「女は内」と豆まきみたいなことが通っていた。当時はいくら戦後民主主義教育といっても人々の意識がひとりでには男

                                              2019.1.15 「家政」① - カメキチの目
                                            • 英語圏の腐女子文化~知られざるスラッシュフィクションの世界 - wezzy|ウェジー

                                              今回は英語圏のスラッシュフィクション(日本語で言うやおいやボーイズラブに近いもの)をとりあげていきたいと思います。最近では英語圏のスラッシュの話も少しは日本に入ってきていますが、日本語で入手しにくい情報もかなりあります。前半では英語圏のスラッシュについてごく基本的な情報を簡単に説明し、後半では少しアカデミックに、フェミニズム・クィア批評系のスラッシュ評論の定番を紹介したいと思います。 スラッシュが好きな理由は十人十色 スラッシュフィクションは主に男性同士の性的関係や親密な情愛を扱った作品を指す言葉ですが、広い意味では女性同士の「フェムスラッシュ」も含みます。主に二次創作で使用される用語で、所謂「キャノン」(正典、原作のこと)では、とくに明示的な恋人同士などではない男性キャラクター同士の関係性に親密度を加えて想像するファンタジーがスラッシュです。スラッシュのファンの多くは女性であると考えられ

                                                英語圏の腐女子文化~知られざるスラッシュフィクションの世界 - wezzy|ウェジー
                                              • 離党を決める背景となった自分の活動経験 - takenami1717の日記

                                                <付録>離党を決める背景となった自分の活動経験について ※この文章は、離党届と共に提出した、自分の主要な活動歴である。支部の仲間とは、こうしたことをいろいろ話す機会がほしかったが、かなわなかった。支部会議の場ではもちろん話す時間はないし、支部会議以外で仲間が集まることはない。しかし、離党するにあたり、自分を支えてきたものが何だったのか、自分を離党の決意に導いた自分の足跡を、不十分だがいくらかでも仲間に伝えたかった。 ************************** 社会問題に私が目覚めたのは大学に入ってからである。それから50数年が経過した。この間、自分の生き方を方向付けた事件がいくつかあった。こうした経験が、今の自分に離党を決めさせた動機となっているのだろうと思うので、それを紹介したい。自分の人生の3分の2以上をかけた共産党をなぜ離党せざるを得ないと考えるに至ったのか、内心の告白に近

                                                  離党を決める背景となった自分の活動経験 - takenami1717の日記
                                                • 浦和一筋12年・永井が清水へ完全移籍:Jリーグ:サッカー:スポーツ報知

                                                  浦和一筋12年・永井が清水へ完全移籍 清水に移籍が決まった浦和の永井 清水が元日本代表FW永井雄一郎(29)=浦和=を完全移籍で獲得することが6日、分かった。この日までに清水と永井の移籍交渉が基本合意に達し、今週中にも「清水・永井」誕生が正式に発表される見通しとなった。2007年にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のMVPに輝いた永井は小学時代からほぼ浦和一筋でプレーしてきたが、ゲルト・エンゲルス前監督との確執などもあり、浦和を去ることを決意した。 浦和を07年のアジア王者に導いた永井が、長年慣れ親しんだクラブを離れる決断を下した。この日、関係者が本人サイドと清水の移籍交渉が複数年契約で基本合意に達したことを明らかにした。永井は関係者に「清水に行く」と話しており、すでに都内の自宅を引き払う準備をはじめ、静岡で新居を探しはじめているという。 永井は98年途中に独・カールスルーエに1年間

                                                  • 「革命家は年金もらってまで生きない」 カストロ氏語録:朝日新聞デジタル

                                                    ●「わたしを断罪せよ、それは問題ではない。歴史はわたしに無罪を宣告するであろう」(1953年10月、モンカダ兵営襲撃に失敗し、裁判を受けた際の弁論) ●「全世界はアメリカのような国がキューバに対して罪悪的な、残虐な、卑劣な侵略をおこなうことを絶対に許しはしません。たとえ彼らが原子爆弾をもって襲いかかってこようとも、我々はあくまでも抵抗します」(1961年4月、米国が支援した反革命部隊によるピッグス湾侵攻事件の後のテレビ演説) ●「革命的な人民は、彼らの鎖と貧困以外何も失うものはなく、しかも他方では彼らには勝ちとるべき世界があるからであります。帝国主義者となれば話はちがいます。米国の百万長者の場合にはそうはいきません。彼らはたくさんのものを失うのであります」(1964年5月、メーデーの演説) ●「かつてキューバはソ連のやり方をまねしたと言って批判された。いまはソ連の行き方を踏襲しないといって

                                                      「革命家は年金もらってまで生きない」 カストロ氏語録:朝日新聞デジタル
                                                    • コメ急騰問題メモ: 極東ブログ

                                                      朝ラジオをつけたらフィリピンでのコメ不足問題を扱っていた。十数名の子どもを食わせるのは大変といった声を聞いて、それは確かに大変だろうけど同時に立派なものだなとも思った。日本も昔はそういう時代があった。 私は1957年生まれで団塊世代から十年ほど下になる。団塊の世代には飢えの記憶がある人もいるかもしれないが、「ひもじさ」のほうが鮮烈だろう。私の世代になるとそこからも脱却している。しかし世界の飢えの問題はまだ解決されたわけではない。それでも私の子どものころに予想されていた悲劇的な食糧危機のかなりの部分は緑の革命が変えた。功罪はあるのだろうが。 今朝の朝日新聞社説”食糧高騰―市場の暴走が飢餓を生む”(参照)が関連の話題を扱っていた。朝日新聞によれば全世界的に食糧不足の時代なのだそうだ。 地球上を妖怪が歩き回っている。食糧不足という妖怪だ――マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」流で言えば、こうなる

                                                      • 「日本一権威のある大会」に代表不在の矛盾(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

                                                        「日本一権威のある大会」に代表不在の矛盾 鹿島、浦和、川崎Fの強豪が敗れ、神戸もJ2鳥栖に屈した。もちろん、これが一発勝負のだいご味なのだが、いずれもチームの中心である日本代表組をカタール遠征で欠いたという共通点があった。最多の4人を送り出した浦和のエンゲルス監督は「当然、影響はある」と言う。ゲームの質、大会の権威を考えれば日程を調整し、避けるべき事態だった。 あるクラブ幹部は「天皇杯は日本協会の主催なのに代表が出られないのは由々しき問題。天皇杯の冒とく」と怒り心頭だった。しかも優勝クラブには来季ACLの出場権が与えられる大事な大会だ。先日、日本協会は千葉、大分が天皇杯4回戦で主力を温存したとして問題化させたが、この試合日程は明らかに矛盾する。少なくとも、日本の代表を決する大会のそれとは思えない。

                                                        • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|広島のコピーではない浦和の独自性(1/2)

                                                          広島在籍時代にミシャのサッカーに触れていた槙野(右)と柏木が、チーム構築の伝道師的役割を担った【Getty Images】 浦和レッズはJリーグ第18節を終了した現在で8勝7分け3敗、勝ち点31で3位につけている。首位・サンフレッチェ広島と2位・ベガルタ仙台は同勝ち点の36なので、浦和は勝ち点5差で上位を追走している状況だ。 浦和は今季、約6年間広島を率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(以下、ミシャ)を指揮官に招聘(しょうへい)して新たなチーム構築を進めている。2007年シーズンのAFCチャンピオンズリーグ優勝以降、ホルガー・オジェック、ゲルト・エンゲルス、フォルカー・フィンケ、ゼリコ・ペトロヴィッチ、堀孝史と5年間で5人の指導者が就いたが無冠に終わり、クラブフロントは窮余の策としてJリーグでの経験が豊富な東欧の指揮官に命運を託したのだ。 ミシャのサッカースタイルは特殊で斬新なものだ。

                                                          • 階級闘争とはわかりやすくいえば、生産者を守るための無生産者が支配者になってしまって生産物を自分のものにしてしまう関係を打ち破るもの、かな? - 日々是〆〆吟味

                                                            人間の集まりと食べ物の在り処による社会階級の現れ方 マルクスと階級闘争の歴史 【マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 人々の集まりと食い扶持 足りない食べ物と略奪と戦士 無生産者による支配階級への転化 【オーウェル『動物農場』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/301/2021.02.11 人間の集まりと食べ物の在り処による社会階級の現れ方 動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健 (ちくま文庫) 作者:ジョージ オーウェル 発売日: 2013/09/10 メディア: 文庫 マルクスと階級闘争の歴史 マルクスの歴史観は唯物史観と呼ばれ、ヘーゲルの観念論的な歴史哲学に対抗するようなものでもありました。しかしマルクスにはもうひとつ有名な歴史観がありまして、それが階級闘争の歴史というものです。 【マルクス,エンゲルス『共産党宣言』】 マルク

                                                              階級闘争とはわかりやすくいえば、生産者を守るための無生産者が支配者になってしまって生産物を自分のものにしてしまう関係を打ち破るもの、かな? - 日々是〆〆吟味
                                                            • 中世ヨーロッパにおける騎兵の優越|旗代屋

                                                              ※本稿は『十四世紀の歩兵革命』の記事と合わせて読むことを推奨する。 中世ヨーロッパは、騎兵が優越的な立場を築いていた時代として知られている。この「騎兵の優越」の概念の中で、戦争の主役は馬に乗り騎槍を水平に構えて突進する騎兵である。そしてその認識は、中世末期から近世初頭にかけて強力な投射兵器が戦場に現れると「騎兵の優越」が失われ、歩兵と砲兵が力を発揮する新時代が到来したという、不正確な理解へとつながる。 もちろん実際の展開は、そのような単純なものではなかった。ここでは中世の騎兵が一般に思われているほどに圧倒的な存在ではなかったことを示し、その文脈の中で再定義された中世ヨーロッパにおける「騎兵の優越」を明確にする。 「騎兵の優越」の論点 中世ヨーロッパにおける「騎兵の優越」には大きな主題が四つ存在する。一つは時期的な議論で、いつから始まったのかという問題である。次の二つは表裏の関係にあるが別個

                                                                中世ヨーロッパにおける騎兵の優越|旗代屋
                                                              • 信用金庫 - Wikipedia

                                                                この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2016年11月) 信用金庫の統一シンボルマーク 信用金庫(しんようきんこ、英語:Shinkin Bank)は、日本における預貯金取扱金融機関の一つである。 信用金庫法に基づく協同組織金融機関で、略称は信金(しんきん)。 各地域の中小企業・住民等を主な融資先とし、系統中央機関に信金中央金庫が存在する。 信用金庫は、地域の中小企業・住民等が利用者・会員(出資者)となり地域の繁栄を図る、相互扶助の理念に基づく協同組織の金融機関である。取引先を営業地域内の中小企業・住民等とし、大企業や域外の企業・個人に対する融資ができないという制限があるが、これは「地域で集めた資金を地元企業・住民等に還元し、地域社会の発展に寄与する」ことを目的とするためである。通常の

                                                                • [書評]思考する豚(ライアル・ワトソン著・福岡伸一訳): 極東ブログ

                                                                  ライアル・ワトソン(Lyall Watson)氏が亡くなったのは2008年6月25日。一週間後、追悼記事がテレグラフに載っていた(参照)。69歳だった。私は一時期彼の著作をよく読んだ。集大成と言えるのは「生命潮流―来たるべきものの予感」(参照)だろうが、今アマゾン読者評でも偽科学といった糾弾が目に付く。今となってはそう見られてもしかたがないものだが、当時は最先端の科学とイマジネーションで書かれた話題の書でもあった。今では珍妙な主張のように見えないこともない。転居を繰り返した私の書架には、ワトソン氏の本はこの一冊しか残っていない。彼がその書籍で主張したcontingent systemについてときおり考えることがあるからだ。テレグラフの記事ではワトソン氏について、ニューエージ運動と併せて冒険家の側面を語っていたが、加えるなら、詩人とも呼べるだろう。生命潮流をテーマにNHKの連続番組があったが

                                                                  • 場をしのぐこと——命令形についての一考察|森脇透青

                                                                    ※ 『文藝』2021年春季号に掲載されたいくつかの論考についての感想、14700文字程度。有料設定は投げ銭用なので、無料で全文読めます。 現代とは何の謂いか現代。/着地点はねえ/ずっと飛んでるキブン/ヘンタイの思想は共感できん/四季が巡り/色とりどりの人類模様/俺はいつも動揺を押さえきれん(KIMOCHI - ZAZEN BOYS)それにしても「現代」とはいつ、どこにあるのでしょうか。周りを見渡す限り、私を含む数多くの人たちが、「現代」の不定形さや流動性に怯え、その不確かな輪郭を掴もうとしているように思われます。あるいは、他の時代と異なる、「現代」の特徴、そのダイナミズムを捉えようとしているとも言えるでしょう。 何が新しくて、何が旧いのか。思想とか批評とか哲学とか文学とかいわれる極めて抽象的で、どこか現実実のない営為が、たとえわずかでも一定数の読者を獲得している背景に、「いま・ここ」を特徴

                                                                      場をしのぐこと——命令形についての一考察|森脇透青
                                                                    • ミハイル・バクーニン - Wikipedia

                                                                      ミハイル・アレクサンドロヴィチ・バクーニン(ロシア語: Михаи́л Алекса́ндрович Баку́нин、1814年5月30日 - 1876年7月1日[1])は、ロシアの思想家で哲学者、無政府主義者、革命家。元正教徒で無神論者。 アナキズムの歴史を語る上で重要な人物である。またマルクス主義、とりわけマルクスの主張したプロレタリア独裁に反対したことでも知られている。ノーム・チョムスキーなど、現代のアナキストにも影響を与えている。 ロシア帝国の貴族の家に生まれ、少年期から青年期にはロシア軍に仕官したが1835年に退官。その後モスクワで哲学を学び、急進派のサークルと交流を持つ。特にゲルツェンからは多大な影響を受けた。1842年にはロシアを発ってドレスデンへ赴き、のちにパリでジョルジュ・サンドやピエール・ジョセフ・プルードン、そしてマルクスと出会っている。 ロシアのポーランド弾圧に反

                                                                        ミハイル・バクーニン - Wikipedia
                                                                      • 戦争論 - Wikipedia

                                                                        『戦争論』(せんそうろん、独: Vom Kriege)は、プロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツによる戦争と軍事戦略に関する書物である。本書は戦争の暴力性や形態を決める重要な要因として政治を位置づけたものであり、軍事戦略を主題とする最も重要な論文のひとつとして、今日でも各国の士官学校や研究機関で扱われている。 本書が執筆された時期は主にナポレオン戦争終結後の1816年から1830年にかけてであり、クラウゼヴィッツが陸軍大学校の学校長として勤務している時期に大部分が書かれた。1827年に原稿に大規模な修正を加えて整理しているが、未完成のまま死去したことから妻のマリー・フォン・ブリュール(ドイツ語版、英語版)が遺稿と断片的なまま残されていた最終的な2つの章を編集した。マリーが出版した遺稿集としての『戦争論』全十巻は[1]、第2版から第15版までマリーの兄ブリュールが内容を改ざんしてい

                                                                          戦争論 - Wikipedia
                                                                        • 豊かな社会の道しるべ : 「小さな参加の革命」(3/3) 山崎亮×國分功一郎 | 語った | ジレンマ+

                                                                          コミュニティデザイナー・山崎亮さんと、哲学者・國分功一郎さんの対談第3回は、前回の“つながり”の議論を経て、より広い視点へとシフトしていきます。経済的な豊かさが達成された「豊かな社会」に潜む、満たされなさの本質とは。住む場所への参加は、その日常にどんな可能性をひらくのか。現代社会の課題だと思われているこうした問いも、かつて同じように悩み、答えを出そうとした人々がいました。「小さな参加の革命」、いよいよ最終回です。 忘れられたもう1つの社会主義 國分 山崎さんと僕ですごく共感する部分は、二人ともウィリアム・モリス、そしてその師匠のジョン・ラスキンに関心があることなんですよ。 山崎 國分さんの『暇と退屈の倫理学』の裏表紙には、モリスの言葉が引用されていますよね。 國分 そうなんです。ウィリアム・モリスという人は19世紀のイギリスの思想家で、デザイナーで、建築家であるというような、本当に多くの顔

                                                                            豊かな社会の道しるべ : 「小さな参加の革命」(3/3) 山崎亮×國分功一郎 | 語った | ジレンマ+
                                                                          • 「自閉症の神話」

                                                                            「精神分析が用いる諸概念は、哲学とは無縁な研究を通じて、解釈上の仮説として作り上げられたものである。」 F.アルキエ著『感情的意識』( 注1) 自閉症の神話について語りたい。まず、「自閉症の神話」という言葉で、筆者が何を言おうとしているかを、明らかにしておく必要があるだろう。この神話は、例えば、「ただ、こちらをちらりと見たその目に何億分の一かの怯えのようなものがからみついていると感じた。ドアの真ん中の小さい覗き穴から外へ目を凝らしている自閉症の少女・・・そんなけはいもあったが」( 注2)、という村松友視の文章の中の「自閉症の少女」という言葉の使い方の内に現れているものを指す。 この文章では、自閉症という言葉は、内気な人間が、怯えや不安などのために、人との接触を避け、「自己の内部に閉じこもろうとする傾向」といった意味で使われている。そして「少女」という言葉で示されているように、単に子どもの

                                                                            • 金持ち父さんになるために… : 株主優待が届きました〜ヾ(≧▽≦)ノ

                                                                              2020年03月20日07:18 カテゴリ株主優待お小遣い稼ぎ 株主優待が届きました〜ヾ(≧▽≦)ノ 昨日は北斗と海を触り 釘がな〜で『宇宙戦艦ヤマト-ONLY ONE-(第弐章)』へ これが1ポチで当たるも単「 これも釘がな〜で 飲まれたら他のにと思ってたら 当たってラッシュ けど連チャンよわ〜 即ヤメしてシンフォギアへ こっちは回るんですが当たらない さっさと二世君の相手するか〜で辞めました 入園式っいてつだっけ まだまだ先dと思うので 稼げね〜 なにしようかな〜 そして暇すぎでお買い物 100均でお菓子とオモチャlっつえ言ってたのに 『ワニワニパニック』買わされちゃいました 実は僕も子供の頃これ欲しかったんだよね〜 黒ひげ危機一髪とか今でも見かけるけど 『チクタクバンバン』ってオモチャ知ってる人いる あれ子供の頃に欲しかったけどどこにも売ってないんだよね〜 そして昨日のポイントサイト

                                                                              • 日本マルクス主義はなぜ「原子力」にあこがれたのか―加藤哲郎

                                                                                1 日本同時代史学会2011年度大会「越境する知と日本」2011年12月10日(土)午前の部 「マルクス主義と戦後日本の知的状況」11:00 - 13:00専修大学神田キャンパス7号館731教室 日本マルクス主義はなぜ「原子力」にあこがれたのか(ウェブ版) 加藤哲郎(早稲田大学・政治学) http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml <報告レジメ> 1 日本の核エネルギー̶̶「まだ70 年」か「もう70 年」か? 問題の所在 現存した社会主義・ソ連邦 (1917-91)崩壊時の討論との類似性・共通性 ① 1941 日本における原爆開発開始(陸軍・理研仁科芳雄・東大・嵯峨根遼吉・武谷三男ら「二号研究」 と海軍・京大荒勝文策・湯川秀樹ら「F研究」)から、2011.3.11 フクシマまで、脱原発を決めたドイツと の違い(緑の党の存在) ② Trans

                                                                                • 『松田聖子と中森明菜』で学ぶ80年代アイドル歌謡史- Youtaful Days!

                                                                                  松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書) 作者: 中川右介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (21件) を見る松田聖子と中森明菜 [増補版] 一九八〇年代の革命 (朝日文庫) 作者: 中川右介出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/12/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る(前エントリから続く) 「なつかしや」での感動体験から3日後に、この本に出会ったという意味は非常に大きい。 出てくる楽曲のイメージだけでなく、その時代の雰囲気が、自分の心に残ったままだった故、何もなしに読み始めるのとでは、2倍は理解度が違う。文体も自分のツボに入り、久しぶりの至福の読書体験だった。 以下、いくつかのキーワードに分けて、本書の内容を振り返る。 アイドル革命 『松田聖子と中森明菜』というタイトルと

                                                                                    『松田聖子と中森明菜』で学ぶ80年代アイドル歌謡史- Youtaful Days!