「アフリカのサバンナでライオンがシマウマを食い殺すシーン」のニーズなんてあるはずがない。日本人の日常生活には関係がないし、どんな状況でそんなシーンが見たいと思うのか想像も付かない。にもかかわらず、何かの楽しみを求めてテレビ番組を見始めた視聴者が思わず画面に釘付けにされてしまうのは、「ライオンがシマウマを食い殺すシーン」があまりに日常生活からかけ離れていて衝撃的だからだ。 映画監督や作家はもちろん、イラストレーターや編集者など、創作物に関わることを仕事にしている人なら誰でも知っているのがコンテンツ自身の力だろう。「人々が知りたいと思うこと」という需要に対応してコンテンツを供給できるのはせいぜい実用情報くらいで、世の中の大半のコンテンツは、「感動を生むために作ったもの」を先に供給することで需要を生み出している。 Webマーケティングに死角があるとしたら、検索エンジンマーケティングのあまりの効力