企業やブランドが社会問題に対するメッセージを積極的に発信する傾向は、すでに長年続いている。日本でもSDGs関連のメッセージは多くの企業から頻繁に発信されていて、私などは“SDGs疲れ”や“社会正義倦怠感”のようなものを感じてしまう。 社会に良いことにはもちろん貢献したいけれど、ビールを飲んでもお肉を食べても、服を買ってもレジャーに出かけても、つねにメッセージを突き付けられると、良くも悪くもだんだん反応が鈍くなってしまう。 プラごみの被害者である漁師を支援 そんな傾向を見透かしたようにコロナビールが行ったのが、“プラスティック・フィッシング・トーナメント”だ。 このキャンペーンは、6月にフランスで開催されたカンヌライオンズ2022で、ブランド・エクスピリエンス&アクティベーション部門ゴールドなどを受賞した。カンヌライオンズとは、世界の広告界やマーケティング界で飛びぬけて大きな影響力を持つアワ