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  • ノア・スミス「シリコンバレー銀行はなぜ経営破綻したのだろう?」(2023年3月11日)

    そして、今回の事件はスタートアップ企業や金融システムにどのような影響を与えるのだろう? 現在、テック・金融業界の双方で大きなニュースとなっているのが、シリコンバレー銀行の経営破綻だ。SVB(シリコンバレー銀行)は、知られているように、スタートアップ企業(「スタートアップ」とは認知度がまだ高くないテック企業)に多額の資金を融資し、スタートアップ企業や他のテック企業に様々な金融サービスを提供していた銀行だ。ここに良いまとめ記事がある。 「何が生じたか」と過去形を使ったのは、木曜日(つまり昨日)、多くの人が、SVBから預金を引き出したからだ。SVBは、お金の返却を求める人たち全員に支払うだけの現金を保有していなかったため、経営破綻することになった。銀行の経営破綻の予防と救済を行っている政府機関FDIC(連邦預金保険公社)は、SVBを管理下に置いた。 これは何を意味しているのだろう? まず、SVB

      ノア・スミス「シリコンバレー銀行はなぜ経営破綻したのだろう?」(2023年3月11日)
    • ノア・スミス「新しいマクロ経済学:「みんなにお金あげろ」」(2020年12月6日)

      [Noah Smith, “The new macro: ‘Give people money‘”, Noahpinion, December 6, 2020] 今回の苦境では経済理論は主役をおりている この前 Twitter でジョークをつぶやいた.この10年でマクロ経済学がどう変わったかってネタだ: ・2010年のマクロ経済学: 「確率的均衡を定義する要因は右のとおりである―――消費経路(…),物価(…),賃金(…),政策の各種変数(…).政策変数には次のようなものがある(以下略)」 ・2020年のマクロ経済学: 「みーんなにお金あげろー.みーんなにお金あげろー.みーんなにお金あげろー.みーんなにお」 もちろん,学術的なマクロ経済学をやっている人の誰一人として,ただひたすら文字通り「みーんなにお金あげろー」と叫ぶばかりの理論系論文を公表してなんかいない.でも,政策の水準では,〔2008

        ノア・スミス「新しいマクロ経済学:「みんなにお金あげろ」」(2020年12月6日)
      • 『風のクロノア』リマスター版が7月7日に発売決定。『1』と『2』の2作収録【Nintendo Direct】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

        2022年2月10日午前7時から配信される、任天堂の新作情報番組“Nintendo Direct 2022.2.10”(ニンテンドーダイレクト)。本イベントにて、バンダイナムコエンターテインメントの『風のクロノア 1&2アンコール』がNintendo Switchで発売されることが明かされた。発売日は、2022年7月7日。

          『風のクロノア』リマスター版が7月7日に発売決定。『1』と『2』の2作収録【Nintendo Direct】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
        • ノア・スミス「緊縮の時代が到来しそう」(2023年9月18日)|経済学101

          Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplashもう2010年代じゃない子供の頃に見た1992年大統領選挙のことは,いまでも覚えてる――まともに物心ついてて意識したはじめての選挙が,あれだった.最大の争点は連邦政府の財政赤字だった.18年にわたって長らく政府の借り入れが続いたあと,ビル・クリントンと独立系候補のロス・ペローは,財政緊縮を要求していた.現職候補だった H.W.ブッシュは,民主党を増税して支出する党だと弱々しく言ったけれど,彼の抗議は少しばかり空疎に響いた.なにしろ,12年にわたって増税しなくても支出はしていたからだ(ブッシュは増税を試みたけれど,党内からの反逆にあった).結局,勝利したのはクリントンで,1993年に緊縮財政を敷いて増税と政府支出の削減を実行した.それから10年たったとき,連邦政府の予算は黒字になっていた.国民と全米ニュースの大半は,

            ノア・スミス「緊縮の時代が到来しそう」(2023年9月18日)|経済学101
          • 【ノア】武藤敬司「闘魂三銃士」同期・蝶野正洋とサプライズ引退マッチ 蝶野のSTFに敗れる - プロレス : 日刊スポーツ

            新日本プロレス内藤哲也との引退マッチで敗れた武藤敬司(60)が「闘魂三銃士」の同期・蝶野正洋(59)との即席の引退マッチを実現させた。 メインイベントで内藤のデスティーノを浴びてフォール負けを喫した後、マイクを握った武藤は「まだ自分で歩いて帰れるし、自分もエネルギーも残ってるし、まだ灰になってもいねえや」と完全燃焼していないことを明かした。そして、その上でサプライズで「やりたいことが一つあるんだよな、蝶野! 俺と戦え!」とABEMAのPPV配信ゲスト解説にいた蝶野を指名した。 リングサイドで観戦していたレジェンドのレフェリー、タイガー服部氏に「服部さん(レフェリーで)たたいて」と呼びかけると、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)で8年以上試合から遠ざかっていた蝶野も決意を固めた表情でつえをもって立ち上がりリングイン。両者ともにデビュー戦の相手がリングで対峙(たいじ)し、新日本時代

              【ノア】武藤敬司「闘魂三銃士」同期・蝶野正洋とサプライズ引退マッチ 蝶野のSTFに敗れる - プロレス : 日刊スポーツ
            • ノア・スミス「意識高い系の起源に関する考察・前編」(2022年9月10日)

              2010年代のアメリカのイデオロギーとその起源 [Noah Smith, “Thoughts on the origins of wokeness,” Noahpinion, September 10, 2022] 2010年代のアメリカは政治文化や社会の大変動によって搔き乱された。今や多くの人が、その変動の結果として生じた社会運動や、人種や性に関する規範の変化や、歴史や国家に関する見解や、関連する社会的行動をまとめて「意識高い系1」と呼んでいる。この言葉を侮蔑語だと思っている人もいて、実際この変化に反対する人の多くは侮蔑語として使っている。…が、筆者は違う。筆者は求心力のあるムーブメントと考えるに値することに名前をつけるのは大事だと思うし、意識高い系が何であり何をしたかが完全に明らかになるまでには最低でもあと10年はかかるだろうが、ヒッピー運動やもっと前の時代の革新主義運動2と同じくらい

                ノア・スミス「意識高い系の起源に関する考察・前編」(2022年9月10日)
              • ノア・スミス「《アメリカによる平和》のあとにやってくるのはうれしくない時代かも」(2023年10月9日)

                ジャングルへようこそ 「私は正しいかもしれないし,間違っているかもしれない / ただ,私がいなくなったらきっとあなたはさみしがるね」――タジ・マハール みんなが聞き及んでいるとおり,昨日,ハマスがイスラエルに大規模な奇襲を仕掛けた.ハマスはガザ国境を越え.大規模なロケット爆撃につづけて近隣の街々を占拠または襲撃して,何百人も殺した.ハマスの兵士たちがイスラエル人捕虜をガザに連れて行ってる光景は,インターネットのあちらこちらで拡散されてる.これに対して,イスラエルは交戦状態を宣言した.両者による戦闘は,このところの記憶にないほど凄惨で獰猛なものになるにちがいない. すでに多くの人たちが指摘しているように,アメリカが助力していたイスラエルとサウジアラビアの和平合意が実現する可能性をつぶすのが,今回の攻撃のねらいと目される.こういう和平合意は,トランプのもとで開始された「アブラハム協定」プロセス

                  ノア・スミス「《アメリカによる平和》のあとにやってくるのはうれしくない時代かも」(2023年10月9日)
                • 【レビュー】ルミノアのバスクシャツが加わりバスクシャツ御三家コンプリート達成しました - YMのメンズファッションリサーチ

                  バスクシャツ御三家コンプリート達成 ルミノアとは ルミノア・バスクシャツレビュー ディテール タグ カラーリング・生地等 コーディネート、サイズ感 まとめ バスクシャツ御三家コンプリート達成 ずっと念願だった「バスクシャツ御三家コンプリート」。 昔からセントジェームスのウェッソンが好きで、病気のように収集していた私ですが、オーシバルもそこそこ着たことがあり、現在も一枚手元にあります。 バスクシャツ御三家と言えば、そのセントジェームス、オーシバルともう一つが「ルミノア」。ルミノアはこれまで縁がなく、一度経験しなくてはという思いとは裏腹に購入したことはありませんでした。 しかしこの度やっとワードローブに加わることになり、これで念願のバスクシャツ御三家コンプリートに。 ただし、単にコンプリートしなくてはという考えだけが先走った訳では決してなく、実際に手にしてみるとやはり「御三家」と呼ばれるだけあ

                    【レビュー】ルミノアのバスクシャツが加わりバスクシャツ御三家コンプリート達成しました - YMのメンズファッションリサーチ
                  • ノア・スミス「終末論者にならないようにね」(2023年2月22日)|経済学101

                    きらびやかな悲観論は,なんの役にも立たないよこのところ,メディアでさかんに論議されているものといえば,アメリカに押し寄せてる十代の不幸の原因はいったいなんなのかってテーマだ.先日,『ワシントンポスト』記者のテイラー・ローレンツが連続ツイートでこう論じていた――いま十代の子たちが不幸せになっている主な理由は,単純に,自分たちを取り巻く世界が「地獄めいた場所」だと彼らが認識しているからにすぎないんだそうだ: タイラー・ローレンツ:みんな言うよね,「いまどきの子はなんであんなに鬱になってるんだ,スマホのせいにちがいない!」 でも,そんな人たちがぜったいに言わないことがある――いま私たちが生きてるのは,後期資本主義なうえに恐ろしいパンデミックに記録的な水準の富の格差までついてきて,しかも社会的セーフティネットは皆無,雇用の安定もなし,気候変動で地球があつあつに調理されてる真っ最中だってことを. タ

                      ノア・スミス「終末論者にならないようにね」(2023年2月22日)|経済学101
                    • ノア・スミス「ヒッケル説を反駁する:貧困削減をめぐる議論」(2021年4月3日)

                      [Noah Smith, “Against Hickelism,” Noahpinion, April 3, 2021] 貧困は減少してきてる.そして,それは自由市場資本主義のおかげではない. “Mumbai Night City” by Vidur Malhotra, CC PDM 1.0 ジェイソン・ヒッケルを反駁するのは骨折り仕事なうえに,やったところで感謝もされない.ヒッケルのツイートが世間であちこち出回っている.その一方で,そのツイートの冷静な反駁が,かえってツイートの勢いを増しているありさまだ.それでも,反駁はぜひしておかないといけない.なぜなら,ヒッケルの言ってる見当違いな物語は掛け値なしに人口に膾炙しやすいので,永遠に終わらないシジフォスの苦役のごとき反論が必要になるからだ. 人類学者として訓練をうけたヒッケルは,世界について大きなテーゼを2つ抱いている: 世界の貧困が減少

                        ノア・スミス「ヒッケル説を反駁する:貧困削減をめぐる議論」(2021年4月3日)
                      • 管理なしの「フルリモート経営」を貫くノアドット社。遠隔で成果を出せるチームマネジメントとは | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア

                        2015年4月の創業から14ヶ月後に東京のオフィスを解約し、全員がフルリモートの勤務体制となったノアドット社。同社は、法人・個人のメディア向けに無料のコンテンツ共有プラットフォームを提供している。 メンバーはニューヨーク、クアラルンプール、東京、静岡、岐阜など国内外各地に散らばっており、現在までに3年以上も同様のスタイルで経営を続けているという。 一部の社員のみ、あるいは一部の勤務日数のみでフルリモート勤務を容認する企業は増えているものの、社員全員がフルリモートでオフィスを持たない経営スタイルは希少だろう。 同社はどのようなルールで、どのような努力をして、フルリモート経営での事業成長を実現しているのだろうか。 今回は、静岡県在住のCEO・中瀨 竜太郎氏、千葉県在住のエンジニア・吉村 直行氏、クアラルンプール在住のオペレーション担当・高橋 理恵氏の3名、そしてデンマーク在住の筆者でビデオ通話

                          管理なしの「フルリモート経営」を貫くノアドット社。遠隔で成果を出せるチームマネジメントとは | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア
                        • 「宇宙空母ブルーノア」放送・配信記念インタビュー|開田裕治が“怪獣絵師”と呼ばれる以前の仕事を赤裸々に語る - コミックナタリー 特集・インタビュー

                          西暦2052年、人工惑星に軍事国家を持つゴドム人の侵攻によって地球は占領され、総人口の9割を失う事態に陥る。そんな中、地球側は救出組織・マルスを結成し、日本の小笠原にある海洋開発研究センターで、最後の切り札として戦略空母ブルーノアを極秘建造。土門鋭艦長指揮の下、ブルーノアの設計者・日下博士のひとり息子である日下真ら若き搭乗員たちがゴドム軍を迎え討つために立ち上がる。 新しいものを作ろうと臨んだ「宇宙空母ブルーノア」 ──「宇宙空母ブルーノア」参加当時のお話から伺います。まず、「ブルーノア」には銀英社の若手スタッフの一人として参加されていましたが、開田先生と銀英社さんとのご関係からお聞かせいただけますでしょうか? 1978年頃に僕が上京して半年ぐらい経ち、月刊OUT(みのり書房から刊行されていた、日本初と言われるアニメ雑誌)で活躍されていた(編集者の)浜松克樹さんから、それから僕とか久保(宗

                            「宇宙空母ブルーノア」放送・配信記念インタビュー|開田裕治が“怪獣絵師”と呼ばれる以前の仕事を赤裸々に語る - コミックナタリー 特集・インタビュー
                          • ユヴァル・ノア・ハラリが提言「グローバルな問題にはグローバルな解決策を」 | 『サピエンス全史』著者が読むコロナ危機後の世界

                            市民に自主性を与える社会と監視社会 ──この危機は非常に重要なふたつの問題を引き起こしました。そして、我々の未来はそれらに集団としてどう対応するかにかかっていると、あなたはおっしゃっています。 ひとつめの問題は、「より大きな自主性を市民に与える社会」か「全体主義的な監視社会」のどちらかをグローバルな規模できわめて迅速に選ばなければならないという問題でした。 あなたによれば、中国とイスラエルがこの全体主義的社会の例ということです。中国では、ウイルスに感染していると思われる市民ひとりひとりを追跡することが可能なモバイルアプリを用いて、市民を監視する政策をおこなっています。

                              ユヴァル・ノア・ハラリが提言「グローバルな問題にはグローバルな解決策を」 | 『サピエンス全史』著者が読むコロナ危機後の世界
                            • 『サピエンス全史』の著者が警鐘「分断か連携か、世界はコロナ危機で試されている」 | ユヴァル・ノア・ハラリが国境を越えた医療支援や経済対策を提言

                              「信頼」は「監視」に勝る プライバシーか、健康か──新型コロナウイルスの危機で浮上したこの二者択一は、そもそも選択肢が誤っている。 プライバシーと健康は両立できるし、そうすべきだ。我々はここで取り上げたような全体主義的な監視体制を受け入れずとも、自身の健康を守り、コロナウイルス禍に歯止めをかけることはできる。 それこそが2つめの課題、市民のエンパワメントである。ここ数週間、新型コロナウイルスの地域的な大流行の阻止に成功した数少ない国々、韓国、台湾、シンガポールの場合を考えてみよう。この3ヵ国でも行動追跡アプリはたしかに利用されてはいるが、主な用途は広範な検査、誠実な自己申告、そして情報を周知された市民の積極的な協力である。

                                『サピエンス全史』の著者が警鐘「分断か連携か、世界はコロナ危機で試されている」 | ユヴァル・ノア・ハラリが国境を越えた医療支援や経済対策を提言
                              • 全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。|Web河出

                                ユヴァル・ノア・ハラリ 単行本 - 人文書 全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。 ユヴァル・ノア・ハラリ 2020.04.28 世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2020年4月20日付のイギリス有力紙The Guardianに「新型コロナウイルスで、死に対する私たちの態度は変わるだろうか? いや、まったくその逆だ(原題:Will coronavirus change our attitudes to death? Quite the opposite)」と題した記事を寄稿しました。 当社では、ハラリ氏が記した新型コロナウイルスに関する寄稿文「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか」(アメリカTIME誌

                                  全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。|Web河出
                                • トム・ヨークの息子ノア・ヨーク 自身名義では初となるシングル公開、ジョニー・グリーンウッドお墨付き - amass

                                  レディオヘッド(Radiohead)のトム・ヨーク(Thom Yorke)の息子であるノア・ヨーク(Noah Yorke)は、自身の名義では初となるシングルをリリース。曲名は「Trying Too Hard (Lullaby)」。彼の父親が書いたであろう曲のように聴こえると話題です。この曲については、父親のバンドメンバーであるジョニー・グリーンウッド(Jonny Greenwood)がツイッターで紹介しており、「うわっ、なんて素敵な音楽だろう。今日初めて聞いたけど、感動したよ。ノア、お疲れ様でした」とお墨付きを得ています。 ノアは2001年生まれ。本人名義の曲はこれが初めてのようですが、以前から音楽を発表しています。彼はAlec Owenという名前でBandcampのページを持っており、2020年夏には『L.E.T.H.A.L.- Living Entities』というアルバムをリリースし

                                    トム・ヨークの息子ノア・ヨーク 自身名義では初となるシングル公開、ジョニー・グリーンウッドお墨付き - amass
                                  • ノア・スミス「テクノ楽観主義についての考察」(2023年10月21日)|経済学101

                                    ぼくにとってどんな意義があって,どうしてぼくはこれを支持してるのかBy Cory Doctorow from Beautiful Downtown Burbank, USA - The Sphere as Mars, view from my hotel room at Harrah’s, Las Vegas, Nevada, USA, CC BY-SA 2.0,「いやはや,とんだ大間違いだ!門を開けろ!」 ――ミュンヒハウゼン男爵今週のいろんなネタをまとめたときに,マーク・アンドリーセンの「テクノ楽観主義マニフェスト」に賛成の意を表しておいた.2つほど意見がちがう点も書き添えたけれど,全体として,技術発展の加速を支持する主張をこういう風に妥協なしにぶっぱなすことこそ,陰気な2010年代の停滞した空気から脱出するのに必要だ. ただ,マークのマニフェストでは,ぼくがテクノ楽観主義について考え

                                      ノア・スミス「テクノ楽観主義についての考察」(2023年10月21日)|経済学101
                                    • ノア・スミス「《前の戦争》を戦いがちな思考のクセ――ウクライナ情勢とインフレについて」(2022年2月14日)

                                      [Noah Smith, “Last War Brain,” Noahpinion, February 14, 2022] 「事実が変われば,私は考えをあらためますね.貴殿はいかがです?」――ジョン・メイナード・ケインズが言ったとされる言葉. 2000年代に,アメリカ合衆国は致命的なとんでもない過ちを2つおかした.ひとつめ,2003年に,大義もなく,相手からの武力挑発があったわけでもなく,イラクに侵攻して占領したこと.無辜の民衆を数十万人も殺し巨額のコストを費やしたのに加えて,20世紀後半にアメリカが築き上げてきた国際的な正当性と指導力の多くを,イラク侵略・占領によって喪失してしまった.国境侵犯の国際的な規範の効力を弱め,アメリカ一極主導の世界秩序の弱体化を速めてしまった.ふたつめ,アメリカ経済で金融化が監督されないままに営まれるのをゆるしたことで,世界金融危機につながり,大恐慌いらい最悪

                                        ノア・スミス「《前の戦争》を戦いがちな思考のクセ――ウクライナ情勢とインフレについて」(2022年2月14日)
                                      • ノア・スミス「アメリカの社会主義者たちの世界観はぶっ壊れてる」(2022年4月17日)

                                        [Noah Smith, “The American socialist worldview is just totally broken,” Noahpinion, April 17, 2022] Current Affairs での最近のインタビューで,ロシアに譲歩するようノーム・チョムスキーがウクライナに求めてる発言を見て,心底ゲンナリした: べつに,ゼレンスキーを批判しているのではありませんよ.彼は誉れある人物で,すばらしい勇気を見せています.ゼレンスキーがおかれている立場・状況には共感できます.しかし,同時に,世界の現実にも注意を払うことです.そうすれば,先ほどの話が導かれるのです.先ほどの話に戻りましょう:基本的に,選択肢は2つです.ひとつは,いま我々が行っている政策を続けるという選択肢です.ふたたびフリーマン大使の言葉を引くなら,ウクライナ人が最後の一人になるまでロシアと戦う

                                          ノア・スミス「アメリカの社会主義者たちの世界観はぶっ壊れてる」(2022年4月17日)
                                        • 目玉は実物大「ノアの箱舟」 米テーマパークに集まる天地創造説の信者

                                          この写真にはショッキングな表現、または18歳以上の年齢制限の対象となる内容が含まれます。 ご覧になる場合にはご了承の上、クリックしてください。 【10月29日 AFP】米ケンタッキー州に実物大をうたう「ノアの箱舟(Noah's Ark)」を再現したテーマパークがある。進化論を偽りとする世界観を主張し、全米から天地創造説の信者が訪れている。 テーマパーク「アーク・エンカウンター(Ark Encounter、箱舟との遭遇の意)」とその関連施設「創造博物館(Creation Museum)」では、紀元前4000年ごろに神が文字通り6日間で天地を創造したとの信念が全面に押し出されている。 キリスト教福音派の信者らは、約6500万年前の恐竜の絶滅といった科学的事実に鋭く反論する壮観な展示を目当てにここへやって来る。 「進化論者は恐竜を利用して自分たちの世界観を誇示します。ですから、われわれはその恐竜

                                            目玉は実物大「ノアの箱舟」 米テーマパークに集まる天地創造説の信者
                                          • ノア・スミス「どうしてみんなインフレをいやがるの?」(2021年5月27日)

                                            [Noah Smith, “Why do people hate inflation?” Noahpinion, May 2021-05-27] 1970年代の賃金を考えてみよう. 〔「最重要問題」の主な傾向,1939年~2008年(ギャラップの世論調査)〕 いまインフレでパニックになるべきではないとぼくは思ってる.でも,インフレの話がだんだん世間の主流であらためて議論されはじめてるなかで,次の点は考えておいて損はない:そもそも,なんでインフレを気にするんだろう? 上記の世論調査を見てもらうと(出典はこちら),インフレがすすんでみんながめちゃくちゃ憤慨していたのは,だいたい1974年から1983年ごろのあいだだったのがわかるはずだ.この期間は,アメリカでインフレがほんとに高かった時期とだいたい重なる: 〔あらゆる都市部の消費者を対象に調査した消費者物価指数,グレーの範囲は景気後退期を示す〕

                                              ノア・スミス「どうしてみんなインフレをいやがるの?」(2021年5月27日)
                                            • ノア・スミス「凡人の逆襲?――AIは格差縮小に作用するのかも」(2023年9月4日)

                                              テクノロジーと格差についての楽観論 かつて Twitter と呼ばれてたアプリでは,ノア・スミスといえば,「ふつう・平均・中流」のよさについて前のめりにたびたび語る人間でとおってる.なんでそんなにふつうのよさを語るかっていうと,ひとつには,とびきりすごい人間じゃなくてもよい生活・快適な生活・充実した生活をみんながおくれる平等主義的な社会の他にうまくいってる社会なんてないと思ってるからだ.ただ,理由はそれだけじゃなくって,大人になっていくときにさんざん浴びせかけられたメッセージへの反発って側面もある.どの映画を見ても,どの本を読んでも,どのテレビ番組を見ても,ぼくみたいなガリ勉オタク(ナード)は特別だって語りかけてるように思えた――物理学ができたりコンピュータでプログラムを組めたり,なんならテレビゲームをやれるだけでも,例外的な人間になる定めにあるとでも言わんばかりだった.80年代後半や90

                                                ノア・スミス「凡人の逆襲?――AIは格差縮小に作用するのかも」(2023年9月4日)
                                              • ノア・スミス「『技術革新と不平等の1000年史』書評」(2024年2月21日)|経済学101

                                                ダロン・アセモグルとサイモン・ジョンソンの大著を読んでも,技術革新で自動化が進まないようにする必要があるって話に納得はできなかった. 「人類がなしとげた記念碑的な技術的偉業に目をくらまされてはいけない」――アセモグル & ジョンソン いたるところで「2023年の最重要ビジネス書」のリストに『技術革新と不平等の1000年史』が挙がっていたのは,意外でもなんでもないだろう.まず,著者たち自身の経歴からして,比肩する者がいない.ダロン・アセモグルのことを経済学界の発電所と呼んでも,本人の実績にばかばかしいほど釣り合わない: 「2005年から2020年のあいだに経済学のトップ5学術誌に掲載された著者の苗字でワードクラウドをつくるとこうなる」それに,アセモグルは国々の発展を制度から説明する説の主要な提唱者でもある.これまでに,アセモグルは『国家はなぜ衰退するのか』やその続編の『自由の命運』(ジェイム

                                                  ノア・スミス「『技術革新と不平等の1000年史』書評」(2024年2月21日)|経済学101
                                                • ノア・スミス「貧困と悪癖についてケヴィン・ウィリアムソンが間違っているところ」(2019年8月3日)

                                                  [Noah Smith “Why Kevin Williamson is wrong about poverty and bad behavior,” Noahpinion, August 3, 2019] 先日,ブルームバーグのコラムでこう論じた.先進国において,「悪癖」は――ドラッグ使用・暴力・片親の育児・怠け癖などは――貧困の主な原因ではない.証拠に挙げた国は日本だ.日本は,薬物使用も暴力も片親の育児も怠け癖も低い率にとどまっているのに,貧困率がアメリカにほぼ並んでいて,豊かなヨーロッパ諸国よりも大幅に上回っている.日本にそうした悪癖はとても少ないのに先進国にしては貧困率が高いのだから,悪癖が総体として貧困の主な原因になっているわけがない. 『ナショナル・レビュー』のケヴィン・ウィリアムソンが,このコラムに異論をはさんできた.キツい調子の反駁文で,ウィリアムソンはぼくのコラムをこう言

                                                    ノア・スミス「貧困と悪癖についてケヴィン・ウィリアムソンが間違っているところ」(2019年8月3日)
                                                  • ノア・スミス「現代の大学業界のどれくらいがムダなんだろう?」(2024年1月7日)|経済学101

                                                    Photo by JF Martin on Unsplashズキズキする問いだけど問わないといけないこの何年ものあいだ,ぼくは政治的な右派の批判者たちから大学制度を擁護してきた.たとえば,2017年には,大学で行われている活動の一部にかかる税金を引き上げようという共和党の計画に対して,こんなことを書いた: アメリカの大学制度は,この国でいまも経済的な長所でありつづけている屈指の重要制度だ.製造業が中国に行ってしまっているなかでも,アメリカは高等教育で優勢を維持している.アメリカ各地の大学がもたらしている研究とテクノロジーの成果や大学院卒の高技能労働者たちは,知識産業がこの国に集積しつづけている重要な要因だ――3つだけ挙げれば,シリコンバレーや製薬業や石油サービス産業がより低い労働コスト目当てに国外に逃げ出さずにアメリカ国内にとどまっている理由の一つは,ああいう高技能労働者の存在にある.高等

                                                      ノア・スミス「現代の大学業界のどれくらいがムダなんだろう?」(2024年1月7日)|経済学101
                                                    • 【速報】元ノア所属プロレスラー矢野安崇容疑者(23)と岡田欣也容疑者(30)20代女性の体触る強制わいせつの疑いで逮捕 仙台 | TBS NEWS DIG

                                                      今年4月、仙台市内で20代の女性の体を触るわいせつな行為をしたとして、プロレスラーの男らが逮捕されました。強制わいせつの疑いで逮捕されたのは、愛媛県今治市のプロレスラー・矢野安崇容疑者(23)と大阪市の…

                                                        【速報】元ノア所属プロレスラー矢野安崇容疑者(23)と岡田欣也容疑者(30)20代女性の体触る強制わいせつの疑いで逮捕 仙台 | TBS NEWS DIG
                                                      • ユヴァル・ノア・ハラリ「年末までに我々は新しい世界を生きることになる」 | 『サピエンス全史』著者がコロナ危機後を分析

                                                        コロナ危機後の世界とは ──14世紀半ば、こんにち「最初のグローバル化」と呼ばれる時代に、シルクロードを旅する商人たちが中国からもたらした腺ペストは、最初イタリアとフランスを襲い、続いてイギリスに到達して、全ヨーロッパに広がりました。 ヨーロッパの人口の半分がその過程で死亡していますが、感染症の深刻な流行がもたらした予想外の結果として、社会が激変し、ルネサンスが起こりました。 また、特に西ヨーロッパでは、ペストによる労働力不足が最初の固定給制度や社会権の出現を準備し、封建秩序に終止符を打ちました。 死亡率は別として、この状況は現在と似ていると思いますか? この大災害を乗り越えた後では、世界はそれまでとはまったく違ったものになるのでしょうか? もしそうなら、どのようにしてでしょう? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機は我々の時代にとってきわめて重要な出来事となる可能性がありま

                                                          ユヴァル・ノア・ハラリ「年末までに我々は新しい世界を生きることになる」 | 『サピエンス全史』著者がコロナ危機後を分析
                                                        • 特殊な能力者たちが運営する世代宇宙船《ノア》で起こった、〈ひき肉〉殺人事件を解き明かすディストピア・宇宙SF──『果てなき護り』 - 基本読書

                                                          果てなき護り 上 (創元SF文庫) 作者: デイヴィッド・ラミレス,中村仁美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る果てなき護り 下 (創元SF文庫) 作者: デイヴィッド・ラミレス,中村仁美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るこの『果てなき護り』はフィリピン生まれでアメリカのカリフォルニア大学で分子生物学を専攻し、その後フィリピンに戻ってコンピュータサイエンスを院で学び、作家に転じるという異色の経歴を持つデイヴィッド・ラミレスのデビュー作である。 記事名通りの世代宇宙船ものでディストピアでミステリィっぽい作品でもあるのだけれども、その後巧緻な陰謀スリラーに転じ、世界の真実が明らかになるとともに革命についての物語になり、最後にはまたとんでもないところまでいって違っ

                                                            特殊な能力者たちが運営する世代宇宙船《ノア》で起こった、〈ひき肉〉殺人事件を解き明かすディストピア・宇宙SF──『果てなき護り』 - 基本読書
                                                          • ノア・スミス「ウィーブ文化――日本のポップ文化に首ったけの非日本人たち」(2021年4月11日)|経済学101

                                                            【2023年4月7日の追記】この2週間を日本で過ごしていた間,現地のスタートアップ創業者やベンチャーキャピタリストやコンサルタントやあれこれの友人に,「ウィーブ」って単語を聞いたことがあるかって尋ねたけれど,誰ひとりとして知らなくて,びっくりした.なぜって,日本の文化製品によって,世界規模のサブカルチャーが生まれてるのに,他ならぬ日本にいる人たちは,そんなサブカルチャーが存在してることにほぼ気づいてすらいないんだもの.このサブカルチャーは,世間の隅っこの存在でもない――アニメにもなった『SPY×FAMILY』の原作最新刊は,今週,北米でベストセラー1位になっているし,ウクライナの前線に身を置いてる兵士たちはストレス発散のためにピカチュー・ダンスを踊ったりしてる.日本は,ほぼ偶然によって,文化方面の超大国になった. ともあれ,さっきの創業者やベンチャーキャピタリストなどなどには,2年前に「ウ

                                                              ノア・スミス「ウィーブ文化――日本のポップ文化に首ったけの非日本人たち」(2021年4月11日)|経済学101
                                                            • ユヴァル・ノア・ハラリ「民主主義には自己修正できる素晴らしい仕組みがある」 | なぜ現代で独裁制がこれほど幅をきかせているのか?

                                                              『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』などの著作累計が3500万部を突破し、世界的に人気のある知識人となった歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ。世界が大きく分断され、民主制を機能させるのが難しく感じられるいま、私たち個人が国や世界のためにできることとは何なのか? 仏誌「ル・ポワン」がインタビューした。 「被害者として物事を語る人があまりにも多い」 ──「いかなるときも決して絶望しないことを選ぶ」という標語には賛成ですか。 いかなるときも人類の愚かさを見くびってはならない、というのが私の考えです。人間の愚かさこそ、人類史を動かしてきた大きな力の一つですからね。 しかし、絶望してしまい、叡智や共感を求めるのをあきらめるのもよくありません。気候変動といった大問題に対処するとき、そういった叡智や共感がとりわけ必要になります。絶望に浸るのは危険かつ無責任です。なぜなら人は、絶望すると何も試さなく

                                                                ユヴァル・ノア・ハラリ「民主主義には自己修正できる素晴らしい仕組みがある」 | なぜ現代で独裁制がこれほど幅をきかせているのか?
                                                              • ノア・スミス「『技術革新と不平等の1000年史』書評」(2024年2月21日)

                                                                「人類がなしとげた記念碑的な技術的偉業に目をくらまされてはいけない」――アセモグル & ジョンソン いたるところで「2023年の最重要ビジネス書」のリストに『技術革新と不平等の1000年史』が挙がっていたのは,意外でもなんでもないだろう.まず,著者たち自身の経歴からして,比肩する者がいない.ダロン・アセモグルのことを経済学界の発電所と呼んでも,本人の実績にばかばかしいほど釣り合わない: 「2005年から2020年のあいだに経済学のトップ5学術誌に掲載された著者の苗字でワードクラウドをつくるとこうなる」 それに,アセモグルは国々の発展を制度から説明する説の主要な提唱者でもある.これまでに,アセモグルは『国家はなぜ衰退するのか』やその続編の『自由の命運』(ジェイムズ・ロビンソンとの共著)という有名な本で,この説を展開してきた.ぼくが「包摂的制度」や「収奪的制度」がどうのって話をしてるときには,

                                                                  ノア・スミス「『技術革新と不平等の1000年史』書評」(2024年2月21日)
                                                                • ノア・スミス「書評:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史――ユートピアへの緩慢な歩み』」(2022年6月12日)|経済学101

                                                                  「きれい……みんなが死んだ場所なのに」(中川典子) 出版前の本の書評を書くのは,これがはじめてかも! ありがたいことに,ポッドキャストのホスト役をいっしょにやっているブラッド・デロングの近刊を一冊確保できた.出版予定日は9月6日だ.それまでの場つなぎとして,高まってるみんなの期待をこの書評で支えられたらいいなと思う. ブラッド・デロングは現在経済史に関して百科事典のように通暁してる.それでいて,読者をおじけづかせない文体の書き手でもある――かく言うぼくが経済学ブロガーになりたいと思った最初のきっかけは,2000年代中盤に彼のブログを読んだときのことだった.彼の本を読み始めると,その「デロング節」にどんどん引き込まれてしまう――愉快な事実を次から次に繰り出しつつ,デロングのありとあらゆる知識をその物語で統合してみせる.読みはじめは少しばかりとっつきにくく感じるかもしれないけれど,慣れてしまえ

                                                                    ノア・スミス「書評:ブラッドフォード・デロング『20世紀経済史――ユートピアへの緩慢な歩み』」(2022年6月12日)|経済学101
                                                                  • 『風のクロノア 1&2アンコール』オリジナル版開発陣インタビュー。感動のエンディングは「熱量が一気に消費されず、じわじわと広がったことで深く心に刻まれたのかもしれません」 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

                                                                    ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com インタビュー 家庭用ゲーム PS5 PS4 Switch XboxOne PCゲーム XboxSeriesX 『風のクロノア 1&2アンコール』オリジナル版開発陣インタビュー。感動のエンディングは「熱量が一気に消費されず、じわじわと広がったことで深く心に刻まれたのかもしれません」

                                                                      『風のクロノア 1&2アンコール』オリジナル版開発陣インタビュー。感動のエンディングは「熱量が一気に消費されず、じわじわと広がったことで深く心に刻まれたのかもしれません」 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
                                                                    • ノア・スミス「アメリカは台湾有事の備えができてない」(2023年10月15日)

                                                                      Photo by Breno Machado on Unsplash 台湾をめぐる戦争の可能性は現実味を帯びている.そして,アメリカは備えができていない. 「このあたりは,子供時代に見知っていたイングランドのまんまだった:線路沿いの野の花,赤いバス,青い警官たち――イングランドのなにもかもが,深い眠りにおちている.ときどき,不安を覚える――いつかこの眠りから私を覚ますものは,炸裂する爆弾の轟音なのではあるまいか.」――ジョージ・オーウェル,1938年 まるで,長い封印がすっかり解かれたかのようだ.2022年には,核兵器を持つ大国が隣国に侵攻して征服を試みる事態をぼくらは目の当たりにした.いまや,イランがイスラエルとの戦争に突入する脅しをかけている.アメリカは,その事態を抑止するために空母打撃群を同地域に派遣している.一方,アゼルバイジャンはアルメニアに侵攻する準備を整えつつあるおそれがある

                                                                        ノア・スミス「アメリカは台湾有事の備えができてない」(2023年10月15日)
                                                                      • ノア・スミス「日本の経済成長を加速させるアイディア:産業政策編」(2022年5月25日)

                                                                        [Noah Smith, “Ideas to boost Japanese growth (Part 1),” Noahpinion, May 25, 2022] さあパーティの始まりだ 東京からこんにちは! 日本関連の記事の2本目が,これだ.前回の記事では,日本の生活水準がいかに低すぎるかって話をした.あそこで日本におすすめしたのは,伝統的に頼りにしてきた企業福祉国家は壊れつつあるので,その上に現金ベースでの再分配福祉国家をつくりだすことで,高い貧困率に対処することだった. でも,再分配だけでは,日本人が享受してしかるべき物質的なしあわせをもたらすには足りない.1990年いらいの30年にわたる低成長で取り残された日本は,全体の GDP でみて先進国のなかで低いランクに甘んじている: 一人当たり GDP が低めなために,再分配するためのリソースがとにかく少ない.だからこそ,日本人の生活水準

                                                                          ノア・スミス「日本の経済成長を加速させるアイディア:産業政策編」(2022年5月25日)
                                                                        • ノア・スミス「BRICSなんてないさBRICSなんてウソさ」(2023年8月27日)

                                                                          “Meet the Potters” by Spielbrick Films is licensed under CC BY 2.0. 反 NATO じゃないし,ドルにとってかわりそうにもないし,世界の経済成長を左右することもなさそう 中国で景気低迷がはじまっていて,これは長引きそうだ.それでも,西洋の報道では,中国が自分の支配下にある新しい国際機関をつうじて世界への影響力を強化しようと試みているという警告が伝えられてる――影響力どころか,「世界支配だってなきにしもあらず」みたいな調子だ.『フィナンシャル・タイムズ』の James Kynge はこう書いてる: 中国が描く青写真でかなめとなっているのは,発展途上国に対するみずからの指導力をゆるぎなく制度化することだ.その手段は,中国主導のさまざまな諸国家グループを形成し,拡張し,そこに資金提供することだ.(…)この戦略の目的は,大きく分けて

                                                                            ノア・スミス「BRICSなんてないさBRICSなんてウソさ」(2023年8月27日)
                                                                          • ワールドロックナウ 2021年10月30日(コールドプレイ、ノア・ヨーク) - ラジオと音楽

                                                                            新譜紹介 Coldplay『Music Of The Spheres』 コールドプレイの新作。BTSをフィーチャーした先行シングルが話題となりました。 Music Of The Spheres [Explicit] Parlophone UK Amazon People Of The Pride Biutyful リクエストコーナー Noah Yorke「Trying Too Hard (Lullaby)」 トム・ヨークの息子、ノア・ヨークのデビュー曲。2代目ミュージシャンも増えてきましたね。 Trying Too Hard (Lullaby) Social Records Amazon

                                                                              ワールドロックナウ 2021年10月30日(コールドプレイ、ノア・ヨーク) - ラジオと音楽
                                                                            • ノア・スミス「2022年に向けてのテクノ楽観主義」

                                                                              [Noah Smith, “Techno-optimism for 2022,” Noahpinion, December 8, 2021] いまわくわくしてなきゃおかしい技術の展開 去年,このブログをはじめたとき,これはテクノ楽観主義のブログだよって明言しておいたんだけど,このところその看板からちょっとばかり遠ざかってしまった気がしてる.べつにテクノロジーについて前ほど楽観的でなくなったわけじゃない.ただ,経済政策だとか社会不安だとか中国経済だとかコロナウイルスだとかの話題についついうっかり注意をそらされてただけだ.でも,ここであらためて,初心に立ち返ってみたい. 一部で予測されてるような「繁栄の20年代」(the Roaring Twenties) になるかどうか,判断するにはまだ早すぎる.「そうはいかないんじゃないか」って疑う各種の理由があるのは間違いない.めざましい四半期が終わった

                                                                                ノア・スミス「2022年に向けてのテクノ楽観主義」
                                                                              • ノア・スミス「今週の小ネタ: 実は,AI が中流階級の再興の助けになるかも」(2024年2月28日)

                                                                                先週,7000語もの長文で,『技術革新と不平等の1000年史』書評を書いた.同書では,AI による自動化で中流階級が一掃されそうだと主張されている.この主張をうまく立証でいているとは,ぼくは思わない.ただ,AI によって中流階級が空洞化する可能性は除外できないのも事実だ.そういうことは起きるかもしれない. それでも,この点について希望をもつ理由はあると思ってる.生成 AI に関していろんな実験を経済学者たちがやりはじめるやいなや,信じられないほど一貫したパターンが見出されている:AI によって,高技能労働者と低技能労働者の生産性格差が狭まるというパターンだ.これは,去年の記事で指摘した: たとえば,Brynjolfsson, Li, & Raymond による新論文を見てみよう.この研究では,AI ツールが顧客サポート労働者の生産性におよぼす効果を計測している.(…)AI ツールは技能が高

                                                                                  ノア・スミス「今週の小ネタ: 実は,AI が中流階級の再興の助けになるかも」(2024年2月28日)
                                                                                • ノア・スミス「高齢化はどこまで国家を苦しめるのだろう?」(2023年1月20日)

                                                                                  今週、人口統計学界隈でビッグニュースがあった。中国の人口が減少に転じたのだ。少し前までだと、中国の出生数が総死者数を下回るのは2023年とされてきたが、予定より一年先んじたことが判明した。 中国の出生者数と死亡者数 これは、ここ数年に行われた多くの公式データの修正の一貫であり、そうした修正済みデータによると、中国の人口ピークが予定より早くなっていることが示されている。実際のところ、2016年以降の出生率の急激な下落は、中国の統計学者が前年の誤差を修正しただけというのが真相であり、人口減少はそれより先んじていたのではないかと僕は考えている。 全くの偶然だが、2023年は、インドの人口が中国を上回ると予測されている年でもある。人口統計を取り始めて以来、中国は初めて地球上の二番手に回りそうだ。 「人口動態とは運命だ。 インドの人口は2100年までに中国の2倍になると国連は予測している。」 多くの

                                                                                    ノア・スミス「高齢化はどこまで国家を苦しめるのだろう?」(2023年1月20日)