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ハイエクの検索結果81 - 120 件 / 167件

  • 第3章 社会主義との闘い - 『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ

    今では「社会主義がだめだ」というのは常識だが、つい20年ほど前までは、世界の人口の半分近くを社会主義国が占め、日本でも「社会党」が野党第一党だった。「資本主義から社会主義に移行するのが歴史の必然だ」と信じる人がかなりいて、朝日新聞などは中国の文化大革命を賞賛していた。 特に知識人の世界では、こういう「進歩派」が多数を占めていた。それは欧米でも同じで、共産党の勢力はそれほど大きくなかったが、社会民主主義は広く支持を受けていた。1930年代には、資本主義の世界が大恐慌に沈む一方、ロシアは順調に成長を続けているように見えた。だから今ではとても想像がつかないが、そのころ社会主義を批判するのは非常に勇気のいることだった。 戦前の日本では、共産党が軍国主義に抵抗する勢力として(ごく少数ではあるが)最後まで残ったため、戦後その権威は高かった。ハイエクどころか、ワルラスもメンガーも「近代経済学」という特殊

      第3章 社会主義との闘い - 『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ
    • 初期のハイエクに知的限界を課したのは誰だったのか? - himaginary’s diary

      David Glasnerが直近エントリの冒頭で、初期のハイエクの矛盾について以下のように指摘している(H/T Mostly Economics)。 For a month or so, I have been working on a paper about Hayek’s early pro-deflationary policy recommendations which seem to be at odds with his own idea of neutral money which he articulated in a way that implied or at least suggested that the ideal monetary policy would aim to keep nominal spending or nominal income consta

        初期のハイエクに知的限界を課したのは誰だったのか? - himaginary’s diary
      • Amazon.co.jp: ハイエクの政治思想―市場秩序にひそむ人間の苦境: 山中優: 本

          Amazon.co.jp: ハイエクの政治思想―市場秩序にひそむ人間の苦境: 山中優: 本
        • 市場アルゴリズムと政府の範囲:ハイエクについての考察

          原文 Samuel Bowles、サンタフェ研究所 Alan KIrman、社会科学高等研究院(フランス) Rajiv Seth、コロンビア大学 2017年12月8日 概要:ハイエクは価格はメッセージであるとする情報からみた市場観のパイオニアであり、彼による経済の動学的ビジョンは今日の情報の経済学を下支えする均衡分析の方法とは異なる選択肢を与えてくれるものである。しかしながら、このコラムではこれらの功績はハイエクが推奨した制約された政府の政策を支持するものではこと、それだけでなくそれを疑う理由すら与えるものでもある事を論ずる。 フリードリヒ・A・ハイエク (1899-1992)は、時代をはるかに先取りして、市場経済を情報処理のシステムとみなしていた。これは自生的秩序、つまり競争の分権的プロセスから生み出される価格のメッセージによって調整された限定的でローカルな知識をもつ膨大な数の個人による

            市場アルゴリズムと政府の範囲:ハイエクについての考察
          • YouTube - ケインズvsハイエク テスト版

            テスト版 Fear the Boom and Bust http://econstories.tv/ Created by John Papola & Russ Roberts. Subbed by @bradex

            • ハイエクと中央銀行の裁量とフリーバンキング - himaginary’s diary

              昨日の小生のエントリに対し、稲葉振一郎氏からツイッターで以下のコメントを頂いた。 https://twitter.com/shinichiroinaba/status/314740548944687105:twitter それに対し、小生は以下のように返答した。 https://twitter.com/himaginary_/status/314776250885500931:twitter この辺りについてDavid Glasnerがブログで何か書いていないか、とぐぐってみたところ、中央銀行と政府の中央計画との違いについて論じた一連のエントリの一つ「Hayek on Central Banking and Central Planning 」――そのエントリでは、中央銀行と中央計画の違いについて書いたハイエクの文章を引用している――のコメント欄で、「でもその後の貨幣発行自由化論でハイエク

                ハイエクと中央銀行の裁量とフリーバンキング - himaginary’s diary
              • タイラー・コーエン 「ハイエクとピノチェト」(2013年6月26日)

                ●Tyler Cowen, “On the Hayek-Pinochet connection”(Marginal Revolution, June 26, 2013) コリィ・ロビン(Corey Robin)が「ハイエクとピノチェトの交わり」をテーマに長文のブログエントリーを物している。その一部を引用しておこう。 ハイエクは、チリの独裁者(ピノチェト)の求めに応じた。自分の秘書に頼んで、執筆中の本の草稿の一部をピノチェトのもとに届けさせたのである。ピノチェトの手に渡ったのは、後に『Law, Legislation and Liberty』の第3巻(邦訳『法と立法と自由 Ⅲ』)の第17章―― “A Model Constitution”(「立憲政体のモデル」)――として結実することになった箇所である。その中では「国家緊急権」(“Emergency Powers”)についても一節が割かれてい

                  タイラー・コーエン 「ハイエクとピノチェト」(2013年6月26日)
                • ハイエク『貨幣発行自由化論』要約(2) | 日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

                  ビットコインの理論的源流として、ハイエクの『貨幣発行自由化論』(1976)が持ち出されることがあるようです。川口慎二さんの翻訳をベースに、この本の簡単な要約を作ってみました。今回が2回目の記事となります。(前回の記事はこちら) ビットコインのシステムが稼働を開始したのは、2009年1月3日です。それから3年以上経った2012年10月に、欧州中央銀行は、”Virtual Currency Scheme”という題で、ビットコインのケーススタディをレポートしています。このレポートの目的は、中央銀行がビットコインによってどのような影響を受けるか、価格安定性、金融安定性などの観点から評価することにありました。欧州では、このようなレポートによって哲学を示し、ユーロ各国の反応を見るという慣例があるようです。 このレポートの”Economic Foundations of Bitcoin”で、『貨幣発行自

                    ハイエク『貨幣発行自由化論』要約(2) | 日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin
                  • 「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という議論について

                    はじめに 本論文は、ある雑誌に載せていただくために、リーマンショック後の2009年に書いたものを再編集したものです。そのときは雑誌の廃刊のため日の目を見ることはなかったのですが、今読み返してみても基本的な論理は通用すると思われるので、ここに掲載させていただくことにしました。 抑制と拘束の「最大」も「最小」も社会を不安定化させる 新自由主義と呼ばれるイデオロギーが行き着くところまで進んだとき、市場経済は大惨事に見舞われました。 新自由主義の崩壊後において、特に気になるのは保守派にみられる「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という意見です。リーマンショック後は『蟹工船』ブームなどが起き、マルクスの亡霊が復活したことへの対抗軸として、ハイエクが見直されていたという点を指摘できます。 確かにマルクス主義は、ハイエクの批判で理論的に論破されています。格差社会という現実における対応という点では

                      「フリードマンは悪いけどハイエクは悪くない」という議論について
                    • ハイエク(とロビンズ)は「清算主義」だったのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                      大家Lawrence H. White のDid Hayek and Robbins Deepen the Great Depression? http://economics.sbs.ohio-state.edu/jmcb/jmcb/07056/07056.pdf Contrary to some accounts, the Hayek-Robbins ("Austrian") theory of the business cycle did not prescribe a monetary policy of "liquidationism" in the sense of passive indifference to sharp deflation during the early years of the Great Depression. There is no evidenc

                        ハイエク(とロビンズ)は「清算主義」だったのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                      • 7時間目 中央銀行にダメ出しするハイエクってどんな人:日経ビジネスオンライン

                        大飯:兼賀さん、どうされたんですか? ニヤニヤしちゃって。 兼賀:いやー、ちょっと投資で儲かっちゃってさ。いい時代に戻ったね。新自由主義万歳だよ。 新実:新自由主義って久しぶりに聞きましたけど、今そういうことなのかなぁ? 大飯:たしかに小泉政権の頃は、盛んに新自由主義っていう言葉がメディアを賑わしていたような気がしますね。 小川:英語ではネオリベラリズムといいますから、「ネオリベ」と略して呼ぶことも多かったですね。つまり、経済活動における自由を最大限重視するために、規制を取り払い、逆に福祉などの公的支出を削る思想ですね。 新実:アメリカでは共和党のブッシュ政権が新自由主義的政策をとっていて、それがもとで格差が開いたといいますね。 小川:日本でもそうでしたね。反貧困という言葉が叫ばれるほどの格差が生じました。派遣社員を雇用の調整弁として解雇する派遣切りも問題になりましたし…。 兼賀:ちょっと

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                        • 「異色のNHK番組」がハイエクに注目した理由

                          コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

                            「異色のNHK番組」がハイエクに注目した理由
                          • chaste🇯🇵 on Twitter: "『可処分所得が約2倍になる、社会保障制度がない場合を選択できるとすれば、労働者は社会保障がある方を選択するだろうか。・・・国家がめしあげ社会保障行政の手に委ねている金を、もし国民に手渡したとすれば大半の人々の暮らしは楽になるが、それともそうでないと否定できるのか』(ハイエク)"

                            『可処分所得が約2倍になる、社会保障制度がない場合を選択できるとすれば、労働者は社会保障がある方を選択するだろうか。・・・国家がめしあげ社会保障行政の手に委ねている金を、もし国民に手渡したとすれば大半の人々の暮らしは楽になるが、それともそうでないと否定できるのか』(ハイエク)

                              chaste🇯🇵 on Twitter: "『可処分所得が約2倍になる、社会保障制度がない場合を選択できるとすれば、労働者は社会保障がある方を選択するだろうか。・・・国家がめしあげ社会保障行政の手に委ねている金を、もし国民に手渡したとすれば大半の人々の暮らしは楽になるが、それともそうでないと否定できるのか』(ハイエク)"
                            • 『ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決 』 - HONZ

                              「大きな政府」か「小さな政府」かは、経済の問題というよりも、票集めのための政治家のモットーと化している観がある。スリム化をめざしても公共事業にも橋や道路のメンテナンスのように避けられないものがあり、政府支出にも民主党(当時)の事業仕分けで判明したように、削減できそうに見えてそうでないものがある。ならば「適正な(規模の)政府」とは何かが問題になるが、そう問いづらくなったのは景気対策が政府の仕事と公認されてから、つまりJ・M・ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』(1936)が登場してからである。 『一般理論』は(とりわけ労働市場の)不均衡状態がいつまでも続くことがありうるのかを解明しようと試みた難解な理論書だが、著者であるケインズがその内容を「景気の底では財政赤字で資金調達し公共事業を講じて失業対策とすべし」と分かりやすく要約すると、その後の政治には現在に至るまで「景気対策、是か非か」

                                『ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決 』 - HONZ
                              • Amazon.co.jp: 隷属への道: F.A. ハイエク (著), Hayek,F.A. (原名), 千明,西山 (翻訳): 本

                                  Amazon.co.jp: 隷属への道: F.A. ハイエク (著), Hayek,F.A. (原名), 千明,西山 (翻訳): 本
                                • ハイエクはグーグル的秩序の擁護者か? - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

                                  ハイエクは有名な経済学者かつ社会思想家であり、全体主義への批判や自由主義の擁護のために自生的秩序なる概念を持ち出した*1。自生的秩序とは人々によって自然に作り出される秩序であり、ハイエクは分散した知識の考え方によって自生的秩序の発生を説明している。この点からハイエクをグーグル的秩序の擁護者のように指摘する人がいるが、これは誤りとまでは断定できないが少なくとも誤解を招く。むしろハイエクはネットに載せられるような文書化できる明示的知識への偏重を批判しており、客観的に明示化できない暗黙知(実践的知識)の重要性が強調されている*2。ハイエクが分散された現場の知識と言っているときには暗黙知(実践的知識)が想定されているのであり、これはすべての知識や情報を集めて計算できるとする設計主義への批判にもつながっている。そして、ハイエクのこうした考え方は、今日の認知科学に見られる考え方─手続き記憶や分散化され

                                    ハイエクはグーグル的秩序の擁護者か? - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
                                  • ハイエク: インフレ減速後の失業増加は避けられない | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート

                                    アメリカではインフレが減速し始めており、インフレ減速とともに失業率上昇などの景気減速が懸念されている。 そこで今回は、20世紀最大のマクロ経済学者、フリードリヒ・フォン・ハイエク氏の『貨幣論集』に収録されている論文から、インフレ減速後の失業増加について語っている部分を紹介したい。 インフレ抑制のための金融引き締め 2021年には既に始まっていたインフレの脅威は、多くの著名投資家らが警告していたにもかかわらず、Fed(連邦準備制度)のパウエル氏など中央銀行家には無視されていた。 ガンドラック氏: パウエル議長はただインフレが続かないように祈っているだけ (2021/7/18) そして物価高騰は手遅れとなった。パウエル氏が過ちに気付いた時点でアメリカのインフレ率は既に7%近くまで上がっていた。 パウエル議長、ついに「一時的」を撤回しテーパリング加速を示唆 (2021/12/1) インフレとは供

                                      ハイエク: インフレ減速後の失業増加は避けられない | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート
                                    • 人民戦隊・党レッドの経済綱領に心引かれる〜『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』 - davsの日記

                                      『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』を読んだ。 1970年代から現在まで経済論争の潮流を概観しつつ、松尾匡氏が強調するのは、「リスク・決定・責任の一致が必要だ」ということと「予想は大事」ということだ。 前者は、リスクが一番あって、そのリスクにかかわる情報を一番持っている人が、決定し、その責任を引き受けるのが一番いいということだ。 例となるのは、漁業協同組合が漁業権を持って、漁師たちが自営する沿岸漁業の経営のかたちだ。 漁師たちが事故にあって死傷するリスクを背負っていて、しかも海の危険を熟知している。彼らが出漁するしないを決定し、利益や不利益を受けるという仕組みが理にかなっているということだ。これが資本を出資した資本家に決定権がある資本主義企業だったら、資本家が事故リスクを負わないから危険を無視して出漁を指示したりといった弊害が発生してしまう。 この部分を読んで、私が想起したのは、大阪市の橋下

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                                      • イースタリーとハイエク - 梶ピエールのブログ

                                        id:deveconさんのエントリで、ウィリアム・イースタリーがオンラインによるプロジェクト援助のシステム、グローバルギビングに好意的に言及していることを知った。実は"The White Man's Burden"asin:0143038826:は前半部だけ読んで理解した気になっていたので、この機会に後半部を読んでみた。で、改めてイースタリーという人は面白い人だと思う。実はこの本の後半部はその多くの部分が欧米諸国(White Man)が非西洋社会に対してこれまで行ってきた植民地支配や軍事介入などの「悪行」をこれでもかと並べ立てるような内容となっている。また、彼は植民地支配や、その結果としての恣意的な国線の設定が途上国の経済パフォーマンスにどの程度マイナスの影響を与えるか、という計量的な分析も行っている。 バークレーで彼の講演を聴いた時に印象的だったのは、サックスその他彼のいうところの"Pl

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                                        • ケインズv.s.ハイエクから考える経済政策 - 国民が知らない反日の実態

                                          このページのアクセス数 総数 - 昨日 - 今日 - wiki全体のアクセス数 現在- 現在時刻 2024-09-26 03:58:07 (Thu) 最終更新日時 0000-00-00 00:00:00 総ページ数2267

                                            ケインズv.s.ハイエクから考える経済政策 - 国民が知らない反日の実態
                                          • 平井俊顕(ひらいとしあき Toshiaki Hirai) 世界経済をみる ケインズとハイエク — ニュー・リベラリズム vs. 自生的秩序論

                                            ケインズとハイエク — ニュー・リベラリズム vs. 自生的秩序論 1. はじめに ケインズは『一般理論』を通じて,経済理論・経済政策の領域で「ケインズ革命」と呼ばれる巨大な変革をもたらした。だが、彼のもたらした影響はそれにとどまるわけではない。社会哲学の領域にあっても2つの大きな影響が認められる。1つは、自由党の新たな自由主義(いわゆる「ニュー・リベラリズム」)の創成に指導的な役割をはたしたという点である。もう1つは、ケインズの「ニュー・リベラリズム」が第二次大戦後のヨーロッパの支配的な社会哲学になったという点である。それは政府が完全雇用政策の遂行を公約するという政治・社会環境を醸成し、福祉国家システムの完備を目指したベヴァリッジの思想とともに、いわゆる「戦後の合意」をもたらした。 他方、ハイエクは自らの社会哲学を絶えず2種の敵 - 外なる敵と内なる敵 -との戦いを続けながら展開してきた

                                            • ケインズ、ハイエク、フリードマン - 日暮れて途遠し

                                              新聞、ネットでみつけた面白い逸話です。 まずは、フリードマンから 1/31朝日新聞オピニオン ホリエモン事件、「ご都合主義」自民の素顔映す 星浩(編集委員) 規制緩和や市場原理といった議論になると思い出すのが、経済学者の宇沢弘文・東大名誉教授の体騒談だ。雑誌『世界』95年3月号に掲載された対談から要約してみる。 宇沢氏が米国シカゴ大学で教えていた65年。 同僚で規制緩和の急先鋒のフリードマン教授が興奮して話した。 英国ボンドの切り下げが近いと見られていたのでシカゴ市内の銀行でポンドを売買して儲けようとしたら「ノー、我々は紳士だからそういうことはできない」と断わったのだと言う。 フリードマン氏はカンカンになって、資本主義の世界では「儲かるときに儲けるのが紳士なのだ」と大演説説をぶった。 宇沢氏はフリードマン氏について「人間の尊厳を否定して自分たちだけの自由を主張する」と批判。一方で、大学教授

                                              • ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信 | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート

                                                前回の記事ではジョン・メイナード・ケインズと論陣を張り合った経済学者のフリードリヒ・フォン・ハイエク氏の主張が現在のコロナ禍における経済にぴったりと当てはまることを紹介した。 インフレが制御不能になれば政府は価格統制を始める 莫大な量的緩和と現金給付によりアメリカでは既に物価上昇が始まっているからである。 経済学者によるインフレ至上主義 それを遠い昔に諌めていたのがハイエク氏だった。しかし現代の経済学者はインフレを善とし、インフレターゲットなる言葉まで作られた。 繰り返すがインフレとは需要に対して供給が不足していることであり、物が足りないことである。 物が足りないことの何が善なのだろうか? これについて筆者を説得できた経済学者はいまだ存在しないが、インフレは現代の経済学では善とされており、結果としてのインフレではなくインフレ自体をターゲットとした政策が平然と行われている。 何故インフレが政

                                                  ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信 | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート
                                                • 第四回 「ハイエク、フリードマンが考えた自由な経済」その2 | 慶應MCC 夕学リフレクション

                                                  ミルトン・フリードマンは、1912年ハンガリー系ユダヤ移民の子供として米国に生まれました。エリートとして生まれ育ったケインズとは対称的な家柄と言えます。 「移民の子にとって、政府は遠い存在であったに違いない。遠くから冷静に政府を見つめ、政府というものの“うさん臭さ”を生来的に感じ取っていたのかもしれない」 竹中先生は、そう分析をしてくれました。 彼は、シカゴ大学で学び、やがて「シカゴ学派」の中心人物となっていきます。 きわめて好戦的で、頭の回転が早く、弁が立ち、論争に強い経済学者としてその名を知られたといいます。 彼がシカゴ大学で、自由経済の論者として活躍した1970年代は、世界中がスタグフレーション(後述)に悩み、ケインズ政策の限界が露呈した時代でした。 当初異端児と言われていたフリードマン理論は、この時代背景を受けて主流派となり、80年代のサッチャーリズム、レーガノミクス、中曽根民活論

                                                  • Amazon.co.jp:ハイエクのポリティカル・エコノミー―秩序の社会経済学

                                                      Amazon.co.jp:ハイエクのポリティカル・エコノミー―秩序の社会経済学
                                                    • 『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ

                                                      『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ PHP新書 543(Amazon.co.jpで買う) 第3章 社会主義との闘い 今では「社会主義がだめだ」というのは常識だが、つい20年ほど前までは、世界の人口... » 続きを読む 2009/04/24 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet ハイエクは「清算主義者」だったのか 「構造改革は清算主義だ」という類の話が、よくリフレ派から出てくる。これはフーバー... » 続きを読む 2009/02/28 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet 第5章 合理主義への反逆 自由主義の二つの伝統 西欧世界の自由主義には、二つの伝統がある。一つは大陸の啓蒙... » 続きを読む 2009/02/19 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet

                                                      • ケインズ vs ハイエク: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~

                                                        ケインズとハイエクが夜の街にくりだしてお互いの説をぶつけ合うラップですが、すごくわかりやすいしおもしろい。まだ公開から1週間もたっていませんが、すでに20万ビューを越えています。日本の財務相は、マストシーです。 でもビデオそれ自体よりおもしろいのは、制作の裏話です。 男性向けケーブルチャンネルのスパイクTVで働くビデオプロデューサーのジョン・パポラさんは、経済に興味を持っていて、日頃から経済について発信したいと思っていました。でもしょせんは素人なので、言えることは限られています。そこで、ビデオ制作という自分の能力を生かせば、誰にも負けない発信ができると思い立ちます。 早速彼は、以前からネットで意見を聞いて尊敬していた、経済学者のラス・ロバーツさんに連絡を取ります。するとロバーツさんは乗り気で、ロバーツさんの提案でラップにしようということになり、あとはトントン拍子。誰にでもわかり、なおかつ噛

                                                        • ハイエクを読んだ方がいいよ。 - むにゅう!の平和大好き! はてな基地

                                                          ここでmunyuu氏の大好きなウィキペディアを敢えて引用しよう。 好きでもないし、その引用の内容には間違いがありすぎ(w 国内的にはユダヤ人排撃の思想となり ひとつ指摘するなら、ユダヤ人排撃の思想はナチス登場以前から、欧州全域で一般的なものだというのは歴史学では常識の範囲じゃないかな。 また国益が私益に絶対的に優位する事を主張する。 これを主張したのは、イタリアのファシスト党のムッソリーニ。 ナチス党のヒトラーは、演説の中で国家よりもゲルマン人個人の利益の方が優先する!と宣言しています。 ネタ本はハイエクの著書からです。 いま、手元に無いので、暇が出来たら教えるね。 つうか、ファシズムとナチズムとスターリニズムの区別くらいつけようよ。 異なる国家体制をひとまとめにしようなんて、知的怠惰(wにもほどがある。

                                                            ハイエクを読んだ方がいいよ。 - むにゅう!の平和大好き! はてな基地
                                                          • ハイエク對フリードマン - ラディカルな経済学

                                                            フリードリヒ・ハイエク(1899-1992)とミルトン・フリードマン(1912-2006)はしばしば、「新自由主義」の經濟學者としてひとくくりにされる。たしかに經濟にたいする政府の干渉を批判する點で二人は共通してゐる。しかしぜひ知つておかなければならないのは、經濟においてきはめて重要な意味をもつある物について、決定的に對立する見方をしてゐることだ。ある物とは貨幣、つまりお金である。 このことを知らずにゐると、とんでもない間違ひをやらかすからご用心である。その代表例が『岩波=ケンブリッジ世界人名辞典』(岩波書店、1997年)だらう。いかにも權威のありさうなこの辭典には、ハイエクは「マネタリズムの父」と呼ばれると書いてある。これは完全な誤りである。 マネタリズムとは中央銀行が貨幣量の増加率を一定に保つべきだといふ主張だが、この主唱者であるフリードマンと違ひ、ハイエクは中央銀行が貨幣を獨占的に供

                                                              ハイエク對フリードマン - ラディカルな経済学
                                                            • CNET Japan Blog - Lessig Blog (JP):ハイエク vs. ハーバーマス(C.サンスティン)

                                                              • Amazon.co.jp: ハイエク「新・隷属への道」 自由の哲学を考える: 大川隆法: 本

                                                                  Amazon.co.jp: ハイエク「新・隷属への道」 自由の哲学を考える: 大川隆法: 本
                                                                • 個人主義と経済秩序 / ハイエク - 誰が得するんだよこの書評

                                                                  これは本当にいい本ですよ。古典の名に値する。とくに収録論文の「社会科学にとっての事実」は文系なら全員読むべき。 ハイエクによれば知識というものは「存在する」ものではありません。むしろ、知識は個々の人間によって「意思決定される」ものです。これだけだと意味が分からないと思うので、まず知識の前提である「事実」について考えてみましょう。僕たちは「事実」をどのように認識しているのでしょうか。 歴史上の「事実」というとき、われわれはそれによってなにを意味するのであろうか。人間の歴史にかかわる事実は、われわれにとって物理的な事実として意義があるのだろうか、それともなにか他の意味において意義があるのであろうか。ウォータールーの戦い、ルイ十四世治下のフランス政府、もしくは封建制度とはどのような種類の事柄であるのか。(中略) ナポレオン親衛隊の展開の末端から少し離れたところで自分の畑を耕していた人はウォーター

                                                                    個人主義と経済秩序 / ハイエク - 誰が得するんだよこの書評
                                                                  • 『ケインズかハイエクか』 | 荒野に向かって、吼えない…

                                                                    ニコラス・ワプショット著 『ケインズかハイエクか』 ケインズとハイエクの出会いから二人の交差する伝記、そして弟子たちを含む現在に至るまでの両者の対決の歴史が扱われている。 著者はジャーナリストなので経済学の素養がない読者でも苦労することなく読み進めることができるだろう(数式は出てこない)。ケインズやハイエクの伝記的事実についてすでにある程度触れてきた人にとってはそう目新しいものはないかもしれないが、とりあえずこの二人について知りたいという人にとってはいい入門書になるのではないだろうか。 邦題では二者択一を迫っているかのような印象を与え、党派的なものを連想してしまう人もいるかもしれないが、ケインズ、ハイエク両者については比較的バランスが取れた記述になっているように思う(原題はKeynes Hayek)。 しかしサッチャー政権やレーガン政権への点はあまりに甘すぎるという印象もしてしまう。また「

                                                                    • 『ハイエクの経済思想: 自由な社会の未来像』 - Weblog

                                                                      2014-03-26 『ハイエクの経済思想: 自由な社会の未来像』 研究 ここは,吉野の初めての著作『ハイエクの経済思想:自由な社会の未来像』 (勁草書房,2014年3月,336頁,http://www.keisoshobo.co.jp/book/b166025.html)を紹介するスペースです。書評で取り上げていただいたり,誤植を見つけたときにも,ここに書きためていく予定です。 【著者紹介】 吉野裕介(よしの ゆうすけ) Twitterアカウント:@YusukeYoshino 専門領域:経済思想・アメリカ研究・情報社会論。 略歴:1977年京都府生まれ。2007年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。 2008年日本学術振興会特別研究員PD、2009年スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員、 2011年から2014年まで京都大学研究員を歴任。2014年4月より、

                                                                        『ハイエクの経済思想: 自由な社会の未来像』 - Weblog
                                                                      • (ビットコインの波紋(中))ハイエクの夢実現 国家の枠超え普及競う - 日本経済新聞

                                                                        アルゼンチンペソの急落に端を発した市場の混乱で、新興国通貨や各国の株価は大きく値を下げた。安全資産とされる日本円や金が投資マネーの避難先となるなか、もう一つ買われた「通貨」がある。ビットコインだ。私設取引所で売買されるビットコインの対ドル相場は現在、1ビットコイン=940ドル程度。2013年12月中旬に最高値の半値以下の500ドル台まで急落したが、新興国市場の混乱につれて急速に値を戻した。取引

                                                                          (ビットコインの波紋(中))ハイエクの夢実現 国家の枠超え普及競う - 日本経済新聞
                                                                        • 山中優「ハイエクの政治思想 市場秩序にひそむ人間の苦境」 - 備忘録

                                                                          ハイエクの政治思想―市場秩序にひそむ人間の苦境 作者: 山中優出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/03/09メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (18件) を見る 第3章までは、とても興味深く読み、第4章の後半以降は、違和感を持ちつつ読んだ。ハイエクの自由論を、義務論と帰結主義の併用という視点からみる第2章、ヴァンバーグのハイエク批判を取り上げる第3章など、前半は各章に読み応えがあり、勉強になる。後半は、特に終章の日本に当てはめた議論はステロタイプであるが、実証に耐え得る議論とは思われない。(近年の日本についての自分の見方は、「日本版ニュー・エコノミー論と格差問題」(サイドの「リンク集」を参照)に書いた通り。) 以下、各章の大要。 序章 なぜ今ハイエクか? 第1章 全体主義批判 ”市場さもなくば隷従” ハイエクはいわゆる「中道」路線を否定し、いわば”市場

                                                                            山中優「ハイエクの政治思想 市場秩序にひそむ人間の苦境」 - 備忘録
                                                                          • ハイエクの社会保障論を読み直す:ハイエクの社会保険批判 - 山中優の教育・研究随想録

                                                                            最近、ある必要性を感じて、ハイエクの社会保障論を読み直してみた。それは、『ハイエク全集Ⅰ-7 自由の条件 Ⅲ 福祉国家における自由』(春秋社、2007年11月刊)の「第19章 社会保障」である。 とくにその年金制度論において確認できたハイエクの議論の要点は、次の2点であった: ①「社会保険方式」の「所得再分配のための手段」への転用に対する批判 ②「賦課方式」による世代間再分配への批判 以上の2点において、ハイエクはいずれも非常に強い批判論を展開しているのだが、最近読み直してみて初めて気づいたのは、上記の2点において、その主張が次の著書と軌を一にしていることだった。 広井良典『持続可能な福祉社会:「もうひとつの日本」の構想』(ちくま新書、2006年8月刊) もちろん、広井氏の立場は社会民主主義であるのに対し、ハイエクのそれは自由主義だから、その両者の間には大きな相違点もある。年金制度論におけ

                                                                              ハイエクの社会保障論を読み直す:ハイエクの社会保険批判 - 山中優の教育・研究随想録
                                                                            • Twitter / sweets_street: ハイエクさんが生き返って名前を見たら

                                                                              ハイエクさんが生き返って名前を見たら、絶望して憤死しそうなメンツばかりですね RT @Kirokuro: 日本でハイエク持ち上げる輩というと、渡部昇一・池田信夫・中川八洋・潮匡人…

                                                                                Twitter / sweets_street: ハイエクさんが生き返って名前を見たら
                                                                              • 藤田菜々子「1931-33年のミュルダールとハイエクー往復書簡から見る『貨幣理論への貢献』の成立過程ー」

                                                                                名古屋市立大学の『オイコノミカ』に掲載された専門論文です。こちらでそのうちpdfで読めるでしょう。 ハイエクとミュルダールはノーベル経済学賞を同時受賞していますが、当時から今日までまったく異なる立場の経済学者であることは「通説」であると思います。ハイエクは『隷従への道』で介入主義的なあり方がやがて国民の「隷従」化に至る過程を描いたのに対して、ミュルダールは福祉世界論を主張しました。 ところが両者はそのキャリアの比較的初期の段階で、お互いの貨幣的景気変動理論を中心に理解を深め、それを尊重して、やがてハイエク編集の論文集にミュルダールが寄稿していく、という成果として結実していきます。 電子メールがないので国境をまたいだ文通で、編集作業をすすめていくのですが、その膨大な書簡を藤田論説はわかりやすく整理し、両者の個人的な交友関係にまで光をあて、まったく埋もれていた両者の関係をよみがえらせることに成

                                                                                  藤田菜々子「1931-33年のミュルダールとハイエクー往復書簡から見る『貨幣理論への貢献』の成立過程ー」
                                                                                • ケインズvsハイエクの経済ラップ合戦 「Fear the Boom and Bust」日本語字幕つき - モジログ

                                                                                  先日紹介したハイエクとケインズの経済ラップ、「Fear the Boom and Bust」の日本語字幕版ができている。 YouTube - ケインズvsハイエク http://www.youtube.com/watch?v=3EkcQJkudoY この日本語字幕を入れたのは、これをアップしたbradeconという人のようだ。訳がこなれているので、きっと素人じゃないんじゃないかな。 日本語字幕がついて断然わかりやすくなったので、まだ見てない人はぜひ! ネタ元: ハリ・セルダンになりたくて - ハイエクとケインズの経済学ラップ http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20100203/p1 関連エントリ: ハイエクとケインズの経済ラップ「Fear the Boom and Bust」 http://mojix.org/2010/01/27/fear_the_boom