「火花」を読み終わってすぐ、何か書かなきゃいけないと思った。 書評という体をとるべきなのかもしれないのだけれど、いまの思うことを書いておこうと思った。 私は「火花」という作品は名前こそ知っていたけれど、何となく敬遠していた。 ピースの漫才は好きで、又吉さんも好きだったのだけど、敬遠してた。 ピースの又吉さんがメディアで「芥川賞受賞!!」と煽られれば煽られるほど、何となく興ざめして、「いつか読もう」と思っていた。 又吉さんがメディアで「先生!せんせい!」と冗談めかして持て囃されているのが、嫌だった。 本当にネタにしてて面白かったらいいんだけど、又吉さんも綾部さんも嬉しさ半分、どこか居心地が悪そうに私には見えて、なんとなく苦しかった。 なんか、そういう色々な要因があって「火花」は気になるけど、無意識で避けてた作品だった。 「火花」を読んだきっかけは、ピース又吉さんのエッセイ「夜を乗り越える」を