一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと (石川啄木)
ハフポストというネットメディアで、高崎順子さんという方が西村博之さんという方にインタビューしている「ひろゆきさん、どうして「今の日本では“フェミニズム”って言葉を使わないほうがいい」のですか?」という記事があって、なんとはなしにぼんやりと読んでいたのですが、 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e3cb7f5c5b6b70886fd0627 その中で、高崎さんがこう言うことを言っていたので、思わず「へえ」とつぶやいてしまいました。 髙崎:思い出したんですが、2016年に少子化関係の新書(『フランスはどう少子化を克服したか』)を出版した後、新書編集部に男女平等の企画を提案したことがあったんですよね。 でもけんもほろろで、「新書の読者はおじさんなんだから、男女平等の話なんて読まされたくないですよ」と。なるほど〜!と。 その前の年に文春新書
米国で、人種差別に関する学校教育が大きな論争となっている。「白人の子供に罪悪感を抱かせる教育を教師がしている」という声が保守派の間で高まり、選挙で争点にする動きも広がる。やり玉に挙がるのが「批判的人種理論」という多くの米国民も聞いたことがなかった言葉だ。(アッシュバーン〈バージニア州〉=大島隆) 注目集める「批判的人種理論」 「教師たちは、私たちの子供を洗脳している」 9月下旬、バージニア州ラウドン郡の教育委員会前で開かれた抗議集会で、2児の父親のスコット・ミネオさんが訴えた。ミネオさんは「白人すべてが人種差別主義者であるかのような誤った教育を学校がやっている」と主張する保護者団体の代表だ。 取材に対してミネオさんは「いまの学校では、白人の生徒たちは抑圧者で差別主義者だと見なされ、すべての問題は白人の責任だと言われている。こうした考えを教えられた黒人やヒスパニックの生徒たちが大人になったら
数日前に、プーチンの大統領就任からウクライナ侵略までの各種重要な演説や論説、記者会見の公式記録を集めで訳したものを作って、大統領任期毎に分析もいれたんだけれど、反応がなんか鈍いなと思ったところ、ページのアクセス数が三日ほどで2000件。 ……アクセスだけで2000しかないということは、まあ実際にダウンロードまでした人はその1割で200人、少しでも読んだ人は二桁がいいところか。いやあ、ここまでみんな興味がないとはびっくり/がっかり。多少は皆様のお役にたつと思っておりましたが…… cruel.hatenablog.com まあ仕方ない。 で、マクロンが習近平に懐柔されたとのニュースでここ数日は持ちきりだけれど、やっぱヨーロッパ (特に独仏英) 首脳というのは、まずアメリカと決別した独自路線というのに弱くて、そこを突かれると結構弱いみたい。そして結構打たれよわい。 上のプーチン論説集でも、その一
Published 2019/09/27 08:00 (JST) Updated 2019/09/30 10:17 (JST) 「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐって、政治家の発言が波紋を呼んだ。河村たかし名古屋市長が中止を求め、当事者ではない黒岩祐治神奈川県知事までが、自分なら「開催を認めない」と発言して物議をかもした。黒岩知事はフジテレビの元キャスター。仮にも報道する側にいた人が、表現を抑圧する側に立とうというのだろうか。 戦前の知事職は官選で、内務省という最強の官庁を後ろ盾としていた。その内務省は、検閲という強大な権力を用いて表現の自由を圧殺した。黒岩知事の発言は、官選知事の姿に重なる。 1世紀以上前、1911年9月に創刊された『青鞜』メンバーの「表現の不自由」との闘いは参考になるかもしれない。 『青鞜』は、女の手になる女だけの文芸誌として出発し
Noah Smith “The NYT article on MMT is really bad – The fringe ideology’s star is falling, and puff pieces will not resuscitate it-” Noahpinion, February 7, 2022 ニューヨークタイムズがMMTを持ち上げる長文記事を出した。その名も「勝利への階段を登る時*」だ。この記事はTwitter上にいるほとんどすべてのマクロ経済学者の怒りを引き起こしたけれど、それも無理なからぬ話。この記事は、今俎上に上がっている論点や政策議論の現状についてほとんど理解していないことが丸わかりだし、美麗字句を並び立てることで、それが占めてもおらず見合いもしない重要で中心的な位置へと異端イデオロギーを持ち上げているんだ。 MMTについて書く前にマクロ経済学者に訊いて
男女平等やジェンダー論に強い関心があるわけではないんだけど、 男あるいは女はこうあるべき論がもう少し緩くならんかなとは思っている。 うちの夫は甘いものが好きで、お菓子作りも好きで、エスニックも好きで、サンリオが好きで、 風俗に興味が無くて、酒が飲めなくて、煙草も吸わなくて、ギャンブルもしなくて、時計にも車にもこだわりが無い。 彼は男性が好きと言われるものがあまり好きじゃないし、女性が好むものが割と好きだ。 私と居ると好きなものを好きなように楽しめると嬉しそうに言うけれど、 本当なら一人でだって気兼ねなく好きな事を楽しめないとおかしい。 気兼ねしているのは百歩譲って夫自身の問題だとしても、 人が好きなものに対して「女みたい」って笑うのも、「男ならこういうものを好きになれ」って言われるのは絶対おかしい。 そんな事言われる筋合い無い。 男だってキティちゃんが好きでもいいじゃないか。女の尻おっかけ
深爪 @fukazume_taro 主婦/コラムニスト 二児の母。主な著書に「親になってもわからない」「立て板に泥水」「深爪式 声に出して読めない53の話」「深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話」amzn.to/39gB7tV。ドラマ、人生、恋愛、子育て、シモと執筆ジャンルは多様。Amazonアソシエイトに参加しています lounge.dmm.com/detail/1448/ 深爪@「親になってもわからない」好評発売中 @fukazume_taro 個人的な「〇〇が嫌い」に対してガチギレする人を見掛けるたびに「なぜ『へーそういう人もいるんだ』で流せないのか」と不思議に思ってたんだけど、「〇〇」だけでなく「〇〇が好きな自分」も否定されたような気持ちになってしまうからだろうな。 2023-10-09 20:27:37
1992年、東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。 2014年からWEB天狼院書店で書き始めたブログ「川代ノート」が人気を得る。 「福岡天狼院」店長時代にレシピを考案したカフェメニュー「元彼が好きだったバターチキンカレー」がヒットし、天狼院書店の看板メニューに。 メニュー告知用に書いた記事がバズを起こし、2021年2月、テレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』に取り上げられた。 現在はフリーランスライターとしても活動中。 『私の居場所が見つからない。』(ダイヤモンド社)がデビュー作。 Twitter@kawashirosaki 私の居場所が見つからない。 最近、若者の間で「承認欲求」に悩む人が増えているという。 SNS世代ゆえに、他人の目線を常に意識して生きている。 その「生きづらさ」に疲れてしまうのだという。 著者の川代紗生さんは、SNS世代のど真ん中。 書店スタッフとして働きながら、
自尊心満たすためというのは正解だと思う。 結果的に一時期専業主婦してたことがある身だけど、雇われて金を稼ぐ夫を見てるとまじで自分が生産性のない存在に思えてくるんだよね。同世代に働いてる女性多いと余計にね。 じゃあ働くための準備をしよう!と資格を取るとかの行動になれば良いけど、「自分のやってる家事育児はいかに尊い素晴らしくすごい仕事なのか、1000万はくだらない」みたいな話に飛びついた方が楽なんだわ。 独身とか子なし、DINKSを見下して、出産とか育児に異常に価値見出す。そうすればそれだけで自分の価値があがったようにな気持ちになるからね。生産性見いだせるのって未来の納税者を生み出した的な意味で出産くらいしかないからさ。 まあ、だいたい一度は出産は神秘とかすごいとか感動、こんな感動すら知らない子なしは…とか、子どものイヤイヤ期にも耐えて毎日自分を犠牲にする名作劇場のヒロインのようなかわいそうな
Is There Anything Good About Men?: How Cultures Flourish by Exploiting Men (English Edition) 作者:Baumeister, Roy F. 発売日: 2010/08/12 メディア: Kindle版 昨日からロイ・バウマイスターの『Is There Anything Good About Men? :How Cultures Flourish by Exploiting Men(男にいいところはあるのか?:文化はいかに男性を搾取して繁栄するか)』を読みはじめた。 まだ読んでいる途中なので詳しくは紹介できないが、この本は、ジェンダーの問題について進化心理学や文化進化論的な考え方から論じたものである。男性と女性との間にはリスク追求的-リスク回避的であったりシステム思考的-共感的であったりなどの志向や傾向の
朝、妻とワイと5歳の子の三人で、犬の散歩をしていた。息子は歌を歌っていた(ガランとした道だったのでワイも妻もそれを許していた)。向かいからお婆さんが歩いてきた。すれ違いがてら、お婆さんは私達に「躾のなってない子供やなあ」と大声で吐き捨てた。 突然のことでギョッとするワイと、大きな声にビビる犬。よくわかってない子。一方妻はというと「おばちゃん、認知症みたいやけど病院行かはったら?(病院に行ってはどうですか?という意味)」と吐き捨てた ギョッとするワイと犬、何かしらんけどオカンの声のトーンが怖くてビビる子。 「行こか」といって我々を引率する?妻についてその場を離れて、歩きながら、あれは妻の暴力的な衝動性が強いことを意味してるんやろなあ……とか、考えて今に至る 妻は怒らない人だ。あんまりイライラもせず、ケセラセラの精神でイキテルのんびり屋とおもてた。でも実は暴力的なものを内側に抱えている。なんだ
Cagé et al.「英雄と悪漢:影響力ある有名人ネットワークがいかにして世界屈指の民主主義体制の崩壊と人種差別的かつ権威主義的国家の正当化に寄与したか」(2021年1月17日) [Julia Cagé, Anna Dagorret, Pauline Grosjean, Saumitra Jha, “Heroes and villains: How networks of influential individuals helped destroy one of the world’s most durable democracies and legitimise a racist, authoritarian state,” VoxEU, January 17, 2021] 要旨 合衆国のキャピトルヒルで今月おきた出来事を彷彿とさせる重大局面が歴史上にはいくたびか起きている.そうした局
旧聞ネタが再度揉めていたので、分かる人には分かって欲しいという話を一般化して書いてみたいと思うんですけれども。 歳はとりたくないもので、麒麟も老いては駄馬にも劣るという諺(ことわざ)どおり、特定の業界では名うてのコンサルタント大先生が騒ぎを起こしておられました。さすがに問題勃発から二年以上と月日も経過したのですが、いまなお燻っておられるようで、良かれと思って関与した友人や、騒ぎを聞きつけて野次馬として集結した私たちまでフレンドを切られただけでなくブロックまでされるという惨事に発展してしまいました。 別に文句を言いたいわけではなく、功成り名遂げた、多額の資産を持つおっさんでもこのような事態になるというのは、まさに私たちの人生の行く末において他山の石とし、きちんと反省する材料にしていきたいと思う次第です。 もちろん、まだ弱冠47歳にすぎない浅学の身である私が、間接的とはいえ本件に触れるのはおこ
リンク YouTubeニュース | ユーチュラ 中田敦彦のイスラム教解説は「デマ」専門家が痛烈批判 | YouTubeニュース | ユーチュラ 2019年12月13日、イスラム思想研究者の「飯山陽」氏が「中田敦彦」(登録者非公開)の投稿した動画について、専門家という立場から苦言を呈しました。 最近人々が「中田敦彦のYouTube大学」なるもので「教養」を身につけ … 11 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA新著『ハマス・パレスチナ・イスラエル』重版3刷決定! @IiyamaAkari 中田敦彦氏の動画はたとえ間違っていても楽しめるので「善」であり、解説の間違いを指摘する飯山陽は抑圧的で動画を楽しんでいる人々の機嫌を害する「悪」らしい。イスラム教をエンタメとして消費するのは、宗教を愚弄する蛮行だ。その蛮行を収めたYouTube動画を「楽しむ」中田信者も同罪だ。 pic.twitter.
ほんとうは何も分からないけど、勝手に共感してしまったってだけです。 自分は優秀なのに非モテで、准教授という肩書きもなく、みたいに色んなコンプレックス拗らせて、すごいかよく″分からない″のに評価されてる他人と、″冴えない″自分みたいなものを見比べて、その納得いかない世界みたいなのを目の当たりにすると、 1.″間違ってる″世界を正す、もしくは潰す 2.自分を必要以上に貶める くらいしかやりようが無いんだよね。 たとえば、容姿を攻撃するのは許されないって批判されてるけど、よく見るとあれ、容姿を貶めてはいなくて、「自分の容姿を良いと思って、ブスではないことを過剰にアピールしてる」っていう指摘ですよね。 あれ、その人の容姿を多少なりとも良いと思ってなくちゃ言えないタイプの陰口(※)なんだけど、そういう容姿も良い人が色んな面で評価されてるの、見てて辛くなる。 あるいは売れてる弁護士とか、容姿の良い女性
これまでの自分の生き方や考え方について振り返ってみると、前々から薄々気づいていたことではあるが、「何が好きか」よりも「何が嫌いか」ということに自分が振り回されてきたことを再認識してしまう。ネガティブな外的事象に自分の人生や人格を決定させてしまうことはどう考えても自分にとって良いことではないし、幸福ではなく不幸につながることだとは思う。しかし、何しろ昔から様々なものやことが嫌いで仕方がなかったし、今さらそれを更生できる見込みもないだろう。だから、「嫌いなものは嫌い」と割り切るしかない。そして、それを溜め込んでいるよりかは外に向かって吐き出した方が多少なマシというものだろう。 大学生のとき、私は周囲にいた一部の学生たちの言動のなかにある種の特徴や傾向を見出すようになり、それが段々と苦手になっていった。その特徴や傾向を、ここでは「学問ごっこ」と呼ぶことにしよう。 私が「学問ごっこ」を感じる言動の
著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ それを理解できない隣人たち新型コロナ肺炎ワクチンの接種を拒否する人にはさまざまなタイプがある。単なる注射嫌いや医者嫌いで拒否し続けている人もいれば、他人から強制されるのを嫌う人やワクチン接種は陰謀だと信じ込んでいる人もいる。 これらのうちワクチン害悪論や陰謀論を信じる人は、接種率が80%程度に達しているにもかかわらず未だに他人の接種に口出しをしてやめさせようとするし、自分の思い通りにならない人を甚だしく小馬鹿にしたり激怒する。 いま重篤な症状になっているのは圧倒的に非接種者なので勝手にしろと言いたいところだが、医師や看護師の方は迷惑を被っているし、届いた接種券を身内に捨てられるなど厄介なできごとも発生している。 そしてどう考えてもコロナ禍の終了とともに人柄が元通りになるはずがなく、こうした人たちとは社会の一員として付き合い続けなくてはならない。彼らは何者なのか
by Alex Knight スポーツの試合前に言葉で相手選手やチームを挑発し、心理的な揺さぶりをかけようという行為が「トラッシュ・トーク」です。ボクシングや野球などさまざまなスポーツで試合を盛り上げるためのエンターテインメントの一部としてファンから親しまれているほか、プロのeスポーツ選手間でも盛んにトラッシュ・トークが行われており、一部の選手はストレスを感じていることも明らかになっています。そんなトラッシュ・トークについて調査したカーネギーメロン大学の研究チームによると、相手がロボットであっても侮辱的な発言に「人は十分に傷つく」ことが明らかになりました。 Trash Talk Hurts, Even When It Comes From a Robot https://www.cmu.edu/news/stories/archives/2019/november/robot-trash-
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