我々のBCGワクチンとCOVID-19の関係についての論文(プレプリント)、ようやく出た。まず100万人あたり死者数を、現在定期接種あり(Aグループ)、かつて定期接種あり現在なし(Bグループ)、ずっとなし(Cグループ)に分け解析。… https://t.co/FkrZax9Poy
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2021年 に入ってすぐに、とんでもないニュースが飛び込んできました。もちろん、数学のニュースです。 東北大学の研究チームによる論文のプレプリントがarXivで公開されました。タイトルは "Constellations in prime elements of number fields" で、こちらのリンクからアクセスできます: Constellations in prime elements of number fields Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yoshino https://arxiv.org/abs/2012.15669 Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yo
物理学・数学・コンピューターサイエンス・統計学などの分野における世界最大のプレプリント(査読前論文)サーバーである「arXiv」が、ついに論文のHTML表示に対応し始めたことを発表しました。 Accessibility update: arXiv now offers papers in HTML format – arXiv blog https://blog.arxiv.org/2023/12/21/accessibility-update-arxiv-now-offers-papers-in-html-format/ arXivは1991年、当時ロスアラモス国立研究所の研究員だった物理学者のポール・ギンスパーグ氏が、物理学分野のプレプリントを保存するサーバーとして開発しました。その後、arXivの運営はコーネル大学に移管され、今や世界中の科学者らが最新の科学研究の成果をオープンに共有
JST(理事長 濵口 道成)は、研究成果の迅速な公開とオープンサイエンス推進のため、未発表のプレプリント(査読前論文)をオープンアクセスで公開するプレプリントサーバー「Jxiv(ジェイカイブ)」の運用を2022年3月24日(木)に開始します。 研究成果の発表形態の1つである論文は、主に査読付き学術誌(ジャーナル)から出版・公開されますが、ジャーナルの出版プロセスでは査読やリバイスに時間が必要なため、投稿から公開までに、長いと数年もかかることがあります。このことから、研究成果の早急な共有が研究コミュニティーに求められたCOVID-19を1つのきっかけとして、近年、論文をジャーナルへ投稿する前、あるいは投稿と同時にプレプリントを公開することが急増しています。しかし、日本には本格的なプレプリントサーバーが存在しないこともあり、日本からのプレプリントの公開はまだ少ないのが現状です。 そこで、JST
「arXiv」は物理学・数学・コンピューターサイエンス・統計学などの分野における世界最大のプレプリント(査読前論文)サーバーであり、論文のアップロードやダウンロードを無料提供することで科学の発展において重要な役割を果たしています。そんなarXivを運営するコーネル大学に対し、サイモンズ財団とアメリカ国立科学財団から1000万ドル(約15億円)の寄付・助成金が与えられたことが報告されました。 Research repository arXiv receives $10M for upgrades | Cornell Chronicle https://news.cornell.edu/stories/2023/10/research-repository-arxiv-receives-10m-upgrades arXivは1991年に、当時ロスアラモス国立研究所の研究員だった物理学者のポール
大阪大学と九州大学の科学者によってCOVID-19の感染状況を示すK値という新指標の論文原稿が以下のようにプレプリントサーバにアップロードされています。 Novel indicator of change in COVID-19 spread status doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.25.20080200 新型コロナウイルスに関する科学論文(原稿)の社会への潜在的インパクトの大きさを考慮してプレプリントサーバには以下のような但し書きがあります。 This article is a preprint and has not been peer-reviewed [what does this mean?]. It reports new medical research that has yet to be evaluated and so s
学術情報流通に関連した多様な話題を提供する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing:SSP)運営のブログ“The Scholarly Kitchen”に、2021年9月9日付けで記事“The dawn of the age of duplicate peer review”が掲載されています。筆者は研究データ共有支援ツールの開発企業の創設者・プロジェクトリーダーであるTim Vines氏です。 プレプリントを査読する取組の存在に触れつつ、当該のプレプリントが学術誌での査読プロセスにある場合、査読者の労力浪費につながる「重複査読」(duplicate peer review)となりうるケースがあると指摘しています。ただ、当該のプレプリントについての正当な議論と重複査読とを区別する明確な基準はないとし、プレプリントの台頭が、従来行われてきた「順を追った」(
生命科学分野の出版の加速に取り組む非営利団体ASAPbio(Accelerating Science and Publication in biology)が、2021年8月19日付けでブログ記事“What to do if you’re asked to remove a citation to a preprint”を公開しています。 記事では、プレプリントの引用を明示的に許可する出版社もあれば、禁止する出版社もあることを紹介しつつ、プレプリントの引用禁止が著者や科学全体にもたらす不利益の大きさを指摘しています。その上で、学術誌の編集者から引用を削除するよう求められた時の対処法として、次のような内容を紹介しています。 ・当該論文を引用することの重要性を説明する ・プレプリントであることを明記し、読者に注意を促すといった代替策を提案する ・学術誌のポリシー変更を要求する What to
Inside Higher Edは、8月26日、"Sociologist says journal dismissed her paper because she'd shared it elsewhere as a preprint -- even though the publication had a pro-preprint policy. How often does this happen? "と題する記事を掲載した。 本記事では、社会科学のポスドクの投稿論文が、プレプリントサーバーSocArXivですでに公開されていることを理由にピアレビュー誌への掲載を拒絶されたが、結果としてジャーナルの編集者が誤解を認めたことを紹介。 ピアレビュー誌のポリシーではプレプリントの共有を奨励しているが、当の編集者も査読者もそのことを知らなかった。 プレプリントとピアレビュー誌との関係は「置き換
2021年4月18日付で、Springer Nature社が刊行する科学計量学分野の査読誌“Scientometrics”に、フランスのトゥールーズ大学のGuillaume Cabanac氏らによる共著論文“Day-to-day discovery of preprint–publication links”がオープンアクセスで掲載されています。 プレプリントが査読後にジャーナル等で出版された際には、最新版を読者に提供するためにもプレプリントに出版者版のリンクを付与することが重要であると指摘しています。しかし、主要なプレプリントサーバは、プレプリントと出版者版の全てのリンクを特定できていないと述べています。 このことを背景として、論文ではCrossrefのメタデータを利用して、プレプリントと出版者版のリンクを生成するアルゴリズムが設計されています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19
Knowledge Exchangeが、変化するプレプリントの役割について、文献調査と研究者へのインタビュー調査に基づいて検討したレポート”Accelerating scholarly communication – The transformative role of preprints”を公開しました。 同調査では2010年代以降、多くの分野に広がったプレプリントの動きをプレプリントの「第二の波」と捉え、現状を調査するとともに今後ありうるシナリオを検討しています。同レポートによれば、研究者にとってプレプリントを活用する動機は早期・短期間で研究成果が流通できる点、活用の障害は査読がないことと雑誌に論文掲載を断られることへの恐れであるとされています。また、プレプリントの情報収集・自身の情報拡散のいずれにも、Twitterが重要な役割を果たしていることが指摘されています。また、多くのプレプリ
図書館情報学の窓から 「図書館情報学」というあまり聞き慣れない学問。実は,情報流通の観点から医学の発展に寄与したり,医学が直面する問題の解決に取り組んだりしています。医学情報の流通や研究評価などの最新のトピックを,図書館情報学の窓からのぞいてみましょう。 [第3回]medRχivの挑戦 医学分野対象のプレプリントサーバーの登場 佐藤 翔(同志社大学免許資格課程センター准教授) (前回よりつづく) 2019年6月5日,医学分野(medical and health sciences)を対象とするプレプリントサーバー「medRχiv」(https://www.medrxiv.org/,図)の設立が発表されました。設立者は米イエール大の研究者らと,生命科学分野のプレプリントサーバー bioRχivを運営する米コールド・スプリング・ハーバー研究所(以下,CSHL),そしてBMJ誌の発行元として
Online ISSN : 2189-8278 Print ISSN : 0913-3801 ISSN-L : 0913-3801
1.ゲイツ財団がOAポリシーを改訂! オープンアクセス方針の過激派、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(以下、ゲイツ財団)が2025年1月からの新たなオープンアクセス(OA)方針を発表し[1]、またもオープンアクセス、学術情報流通界隈を沸かせています。新OA方針ではプレプリントの公開を義務化するとともに、APCへの支援は終了するというのです。主要な研究助成機関として、プレプリントの公開を義務化する初めての例であると言われています[2]。 ゲイツ財団は言わずと知れた、マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツ氏とその配偶者が創設した慈善基金団体です。2017年からは助成を受けた研究に対し、エンバーゴなしの出版後即時CC BYライセンスつきのOAを義務付け、そのOA方針を掲げて即時OAを認めない有名雑誌・出版社と対峙し、多くのケースで出版社側が折れる形となりました(ハイブリッドを認めていなかった雑
2019年8月23日、米国化学会(ACS)・英国王立化学会(Royal Society of Chemistry:RSC)・ドイツ化学会(Gesellschaft Deutscher Chemiker:GDCh)は共同して、化学分野のプレプリントサーバーChemRxivの戦略的・財政的発展を支援する共同運営者として、中国化学会(Chinese Chemical Society:CCS)と日本化学会(Chemical Society of Japan:CSJ)の二者と提携したことを発表しました。 この提携の結果、ChemRxivは世界の化学研究コミュニティを代表する学会によって支援・開発・運営が行われることになり、サービスの持続可能性の保証等が実現する、としています。 この提携によって、ChemRxivが最近になって導入したACS・RSC・GDCh刊行の雑誌へ簡易に投稿できる機能“Direc
研究者の個人サイトにプレプリントのpdfを載せている人がいる. それに倣って,自分も書いた論文を自分のサイトに載せたいと思い,ポリシーを調べてみた 原稿の段階別の分類 原稿のIEEEによる分類. # 種類 説明 1 preprint どこにも提出する前の下書き原稿 2 Author-submitted article 提出したバージョンの原稿 3 Accepted article (postprint) 採択後の原稿.査読の指摘などを受けて修正後のバージョン 4 Published article copyeditingやformattingが全て行われた原稿 以下は自分に関係しそうなジャーナルの規則を調べたメモ. IEEE 以下はココの情報を抽出したもの. もっと詳しい情報へのリンクが上記リンク内にあるので辿れる. preprint 著者個人サイト,著者所属元サイト,arXivへの掲載O
2020年7月20日付けでThe New York Timesに”How to Identify Flawed Research Before It Becomes Dangerous”という題目のオピニオン記事が掲載されています。執筆者は米・カリフォルニア大学バークレー校の生物学者Michael B. Eisen氏と米・スタンフォード大学の統計学者Robert Tibshirani氏です。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、プレプリントによる迅速な研究成果の共有が進みました。一方、論文の初期の版を公開することで「政策立案者と一般市民が、深刻なエラーがある研究成果をもとに行動を起こさないようにするにはどうしたらよいか」といった課題が生まれたことを指摘しています。プレプリントのエラーはTwitter、ブログ等で指摘されますが、現代のジャーナリズムの速さ、およびプレプリントに対するマ
Scholarly Kitchenは、10月16日、" The Second Wave of Preprint Servers: How Can Publishers Keep Afloat? "と題する記事を公開した。 本記事は、Knowledge Exchangeが依頼した調査の報告書"Accelerating scholarly communication: The transformative role of preprints "(仮訳:学術コミュニケーションの加速:プレプリントの変革的役割)に基づいたもの。 直近3年間のプレプリントサーバーの急激な増加を踏まえ、著者がプレプリントを利用する理由、今後のプレプリントの展望や、商業出版社の対応および具体的な取り組み等について、考察も含め示されている。 [ニュースソース] The Second Wave of Preprint Se
査読前の草稿論文であるプレプリントをめぐる動静が再び活発化している。高エネルギー物理分野でプレプリントを登録・公開するarXiv(アーカイブ)が1991年に初のプレプリントサーバとして誕生し,その数年後に立ち上がった社会科学分野のSSRNとともに,関連する研究コミュニティーに定着した。その後,しばらくは他の分野への広がりは見られなかったが,2013年に生物学分野のBioRxivが登場し,その後2016年を中心に多くのプレプリントサーバが新設され小欄(1)でもその状況を紹介した。学術論文の出版では査読・編集プロセスに時間を要することが多いが,プレプリントサーバは研究コミュニティーに知見を迅速に公開し,先取権を確保するという補完的な役割を提供してきた。 5月27日付の学術出版協会(SSP)の公式ブログScholarly Kitchenに,Ithaka S+RのRoger C. Schonfel
Nature誌のオンライン版に、2021年8月25日付けで記事“Preprint ban in grant applications deemed ‘plain ludicrous’”が掲載されています。オーストラリアの主要な研究助成機関であるオーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)が、プレプリントへの言及を含む研究助成申請を却下したことと、その決定をめぐる研究者からの抗議の声を取り上げています。 ARCは、プレプリント等の査読を経ていない資料に言及しているという理由で、フェローシップ申請書20件以上を不適格扱いとしました。研究者らは、ARCの姿勢は応募者が最新の研究を参照することを制限するものであり、現在の出版慣行及びオーストラリア国外の研究助成機関の方針とも相反していると非難しています。 ARCは、2020年9月に導入したルールにおいて、
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