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中島岳志の検索結果1 - 25 件 / 25件

  • 「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。

    功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれは本を読んでみることにした。 たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになるが、道徳の基礎になる問題

      「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。
    • 大学教員として20年間レポートの採点を続けているが最近の学生のジェンダー認識がリベラルな方向に傾斜しているが野党支持にはつながっていない

      中島岳志 @nakajima1975 大学教員として20年働いてきましたが、レポートの採点を続けていてわかるのは、学生のジェンダーについての認識が、明らかにリベラルな方向に傾斜していることです。ジェンダー問題についての関心も高い。しかし、この傾向は野党支持につながっていないところがポイントです。

        大学教員として20年間レポートの採点を続けているが最近の学生のジェンダー認識がリベラルな方向に傾斜しているが野党支持にはつながっていない
      • 「国が殿さま、自治体は家来」に戻っちゃう 玉城デニー知事・保坂展人区長・岸本聡子区長…LIN-Net詳報:東京新聞 TOKYO Web

        「国が殿さま、自治体は家来」に戻っちゃう 玉城デニー知事・保坂展人区長・岸本聡子区長…LIN-Net詳報 地域主権主義に根差した政治を目指す「ローカル・イニシアティブ・ネットワーク」(LIN-Net)は4月20日に東京都内で、7回目の集会を開いた。沖縄県の玉城(たまき)デニー知事が、国が県の事務を代行して進める辺野古(へのこ)新基地建設の問題点を特別報告した。 続くシンポジウムでは、地方自治体への国の指示権を拡大する地方自治法改正案の問題点を中心に、いずれもLIN-Netの世話人で世田谷区の保坂展人区長、杉並区の岸本聡子区長、政治分野のジェンダー平等を目指す団体の能條(のうじょう)桃子代表、政治学者で東京工業大の中島岳志教授が、玉城氏を交えて話し合った。(関口克己、山口哲人)

          「国が殿さま、自治体は家来」に戻っちゃう 玉城デニー知事・保坂展人区長・岸本聡子区長…LIN-Net詳報:東京新聞 TOKYO Web
        • リベラルの逆は保守ではなくパターナル 中島岳志さんが問う「自由」:朝日新聞デジタル

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            リベラルの逆は保守ではなくパターナル 中島岳志さんが問う「自由」:朝日新聞デジタル
          • 前澤友作氏、休館する美術館から重要文化財を買い取っていた「日本のものは日本人が守っていかないと」(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース

            実業家の前澤友作氏が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、国の重要文化財を所有していることを認めた。 【写真】自宅リビングにピカソの絵画 さすが美術愛好家 1日に、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院/環境社会理工学院・社会人間科学コースの中島岳志教授がXに「長谷川等伯の《烏鷺図屏風》をどうしても見たくなり、たしか佐倉のDIC川村記念美術館所蔵だったはずと思って調べたら、すでに売却されていて、前澤友作さんの所蔵になっていて驚きました。どうしたら見ることができるのでしょう?」と投稿。これに前澤氏が「長谷川等伯の烏鷺図屏風については、約3年ほどかけてクリーニング及び一部修復作業中でしたが、先日無事に手元に戻ってきました。当作品は国が指定する重要文化財ですので、何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたいと思っていますので、詳細が決まり次第追ってお知らせいたします。」と返答する形で所有して

              前澤友作氏、休館する美術館から重要文化財を買い取っていた「日本のものは日本人が守っていかないと」(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース
            • 朴先生からのご質問「内田の政治的立場は何か?」 - 内田樹の研究室

              韓国では、内田先生は「リベラル知識人」として広く知られています。実際に多くのマスコミでは、内田先生のことを「リベラル知識人」として紹介されています。 しかし、およそ十年以上先生のほとんどのご著作を読みふけるだけでなく、新聞・雑誌・Webメディアなどの媒体に寄稿された文章を読んだり、先生が出演されているラジオ番組などを聴いている者としては、内田先生のことを「リベラル知識人」として簡単に決めつけてしまうのはちょっと違うのではないかと思われます。 たとえば、先生の「教育論」などを読んでいると、 「学校教育は惰性の強い制度であり、社会の変化に即応すべきではない。変化しないことこそが教育の社会的機能なのである」というフレーズをよく目にいたします。こういう先生の「教育」についての知見は明らかに「保守的な」考え方ですよね。 そうしているうちに先日、 中島岳志さんが書いた『「リベラル保守」宣言』という本を

              • 岸田首相「自民党を清和会化させた」 中島岳志・東京工業大教授 | 毎日新聞

                岸田文雄首相(67)が、9月に予定される自民党総裁選に出馬しないことを表明した。自民党派閥の政治資金規正法違反事件などによる内閣支持率の低迷や、党内からの批判を考慮した判断とみられる。政権発足から約3年で退陣することになる。改めて考えてみたい。岸田政権とは一体、何だったのか。 首相になることだけが目的 岸田文雄首相を端的に評すれば、首相になることだけが目的で、首相になってやりたいことのなかった政治家だろう。保守本流のリベラルな派閥、宏池会出身で30年ぶりの首相として期待されたが、中身は空っぽだった。 功績を探そうとしても、森喜朗政権以来約20年続いた「清和会の時代」を終わらせたことくらいしか浮かばない。これすら、結果としてそうなっただけだ。 岸田氏の首相就任前の2019年、私は「自民党 価値とリスクのマトリクス」という本で、首相候補とされる政治家の発言や著書を分析した。自己責任重視か再配分

                  岸田首相「自民党を清和会化させた」 中島岳志・東京工業大教授 | 毎日新聞
                • 中島岳志さんに聞く、『パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相』刊行当時のこと(中島 岳志)

                  中島岳志さんに聞く、『パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相』刊行当時のこと 講談社現代新書創刊60周年記念インタビュー「私と現代新書」 今年、講談社現代新書は創刊60周年を迎えました。これを記念して、現代新書の著者の方々に、自著と、ご自身にとって特別な現代新書についてお話を伺うインタビューシリーズ「私と現代新書」。3回目に登場していただくのは、政治学者の中島岳志さん(東京工業大学教授)です。 現代新書から刊行されている中島さんの著書は、中島さんが師匠と呼ぶ西部邁さんとの共著『パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相』(2008年刊)です。前年に出版された中島さんの著書『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』(白水社)(以下、『パール判事』)が呼び起こした論争を受けて、西部さんと中島さんが対談した内容が収められています。 『パール判決を問い直す』が刊行されるまでの経緯、そして、あら

                    中島岳志さんに聞く、『パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相』刊行当時のこと(中島 岳志)
                  • 総説・現代日本のカウンターカルチャー(随時アップデート予定) - 曇りなき眼で見定めブログ

                    総説 左派カウンターカルチャー 古き良き左派文化論の生き残りとしての反資本主義・新自由主義論壇 ツイフェミと化したフェミニスト アベ政治を許さない系文化人 れいわ新選組など 安倍晋三語録 外山恒一 右派カウンターカルチャー 弱者男性論壇 表現の自由戦士 古き良きネトウヨから反緊縮ネトウヨへ 反アカデミズム ゲンロン界隈 『土偶を読む』 橋下徹など維新ポピュリスト ネットメディア系 ひろゆき、成田悠輔など ガーシー、コレコレ、ガレソ 立花孝志 オラオラ系YouTuber 加藤純一などの配信者 私人逮捕系 ネットのアングラ文化 淫夢 恒心教 最後に 総説 先日、弱者男性論客として有名な「小山」先生がこんなツイートをしていた。 実際今どきの高学歴男子ってこういうチンポ騎士ばっかですよね。盲目的に権威に阿り党派に順応して独自性あるカウンターカルチャーを築けるような個性は持ってない。「変人でも天才で

                      総説・現代日本のカウンターカルチャー(随時アップデート予定) - 曇りなき眼で見定めブログ
                    • 水俣病「聞かないモード」が露見した国の姿勢 中島岳志氏が語る背景:朝日新聞デジタル

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                        水俣病「聞かないモード」が露見した国の姿勢 中島岳志氏が語る背景:朝日新聞デジタル
                      • <論壇時評>「朝鮮人追悼碑」撤去 忖度した結果とプロセス検証を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                        群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」に建てられた朝鮮人労働者追悼碑が撤去された。これを建てたのは、戦時中の朝鮮人の労務動員について史実の掘り起こしをすすめてきた市民団体で、2004年に完成した。公有地に建てられた初めてのケースで注目を集めたが、14年に県が更新を認めず、撤去を要請した。市民団体が開いた追悼式典で、出席者が「強制連行」などの言葉を使ったことが、政治的行事を行わないとの条件に反したとされた。 背景には、12年ごろから続いた県や県議への抗議があった。インターネット上で追悼碑の存在が「反日的」との声が上がり、抗議の呼びかけが拡散した。これが県を動かすことになり、裁判の結果、県の判断が認められ、強制撤去の行政代執行が決定された。

                          <論壇時評>「朝鮮人追悼碑」撤去 忖度した結果とプロセス検証を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                        • 【小池百合子都知事 元側近の爆弾告発】小島敏郎「『私は学歴詐称工作に加担してしまった』」フルバージョン(月刊文藝春秋5月号掲載)

                          「都知事元側近の爆弾告発」本記事は以下よりご一読頂けます。 https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7887 小島敏郎「『私は学歴詐称工作に加担してしまった』小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」 ▼「文藝春秋 電子版」の購入&視聴方法はこちら https://bunshun.jp/bungeishunju/info/subscribe?ref=topNotice 芥川賞受賞作を全文掲載する月刊誌「文藝春秋」。本誌特集記事が雑誌よりも早く読める、月10本開催の対談イベントが見放題のサブスク「文藝春秋 電子版。 ▼毎日配信の「文藝春秋 電子版」ニュースレター(無料)は以下より https://bunshun.jp/bungeishunju/info/mail-magazine ・会員限定 編集長による記事解説ニュースレター ・雑誌発売前日に読める

                            【小池百合子都知事 元側近の爆弾告発】小島敏郎「『私は学歴詐称工作に加担してしまった』」フルバージョン(月刊文藝春秋5月号掲載)
                          • 2023年に読んだ182冊から星5の13冊を紹介 - 海外文学読書録

                            このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2023年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 石原慎太郎 作家はなぜ政治家になったか シリーズ・戦後思想のエッセンス 作者:中島 岳志 NHK出版 Amazon 120ページほどの短い本だが、石原慎太郎の歩みを丁寧に追っていて分かりやすい。キーワードは「成熟」になるだろう。本書において石原と対置されるのが江藤淳で、「成熟」は江藤の著作『成熟と喪失』【Amazon】を踏まえている。江藤を対置することで、石原の精神的軌跡にくっきり補助線を引い

                              2023年に読んだ182冊から星5の13冊を紹介 - 海外文学読書録
                            • <論壇時評>異なる見解に互いに耳傾ける 星野智幸のリベラル批判 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                              8月27日の「朝日新聞デジタル」に、作家の星野智幸による「言葉を消費されて―『正義』に依存し個を捨てるリベラル」と題した文章が掲載された。この文章をめぐってSNSを中心に賛否が沸き起こり、大きな話題になった。 星野は、政治や社会を語る言葉が「敵か味方かを判断する材料でしかなくなっている」と言う。本来、政治の言葉は、異なる価値観を持つ者が、社会を何とかやっていくための橋渡しをするものである。なのに、「共感する者同士の居場所」を構成する存在になっており、むしろ社会の分断を加速させていると指摘する。 星野は、日本の右傾化に懸念を表明し続けてきた。経済が低迷し、承認のリソース不足が深刻になる日本社会で、「普通の人」だと思ってきた人たちが、生まれによって自己の尊厳を保証するナショナリズムに寄りかかる。その先に外国人への排他的な言説が生まれてくる。

                                <論壇時評>異なる見解に互いに耳傾ける 星野智幸のリベラル批判 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                              • 笠井亮平 著「『RRR』で知るインド近現代史」より。非・非暴力の価値。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                ガンディーの「不在」は多くの評論家やメディアが気になったようで、S・S・ラージャマウリ監督にこの点を問い質している。たとえば米誌『ニューヨーカー』は彼へのインタビューで、「スバース・チャンドラ・ボースやバガト・シンのような歴史的人物を目立たせる一方で、ガンディーやアンベードカルといった非暴力の革命指導者を意図的に外したのではないか」という問いを投げかけている。これに対してラージャマウリ監督は「その質問に答えるのはうんざりしていますよ」と前置きした上でこう語っている。 (笠井亮平 著「『RRR』で知るインド近現代史」文春新書、2024) こんばんは。この「問い」は、上映当時、私の近辺でも話題になっていました。なぜ、映画『RRR』のエンディングで紹介された《フリーダム・ファイター(自由の闘士)》の中に、インドの国父であるマハートマ・ガンディー(1869ー1948)が含まれていなかったのか。 w

                                  笠井亮平 著「『RRR』で知るインド近現代史」より。非・非暴力の価値。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                • 【ゼレンスキー退任?】支持率低下のワケを識者たちが徹底分析 小泉悠×東野篤子×廣瀬陽子×長谷川雄之

                                  ▼本編(124分)フル視聴は以下のURLから(「文藝春秋 電子版」今なら初回登録は「月あたり450円」から) https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7472 【フル動画】小泉悠×東野篤子×廣瀬陽子×長谷川雄之「2024年のウクライナ」 ▼小泉悠さん対談集『終わらない戦争』はこちら https://amzn.asia/d/hBj8G5c ▼「文藝春秋 電子版」の購入&視聴方法はこちら https://bunshun.jp/bungeishunju/info/subscribe?ref=topNotice 芥川賞受賞作を全文掲載する月刊誌「文藝春秋」。本誌特集記事が雑誌よりも早く読める、月10本開催の対談イベントが見放題のサブスク「文藝春秋 電子版。新規登録は「月あたり450円」から! http://bunshun.jp/bungeishun

                                    【ゼレンスキー退任?】支持率低下のワケを識者たちが徹底分析 小泉悠×東野篤子×廣瀬陽子×長谷川雄之
                                  • <論壇時評>公明党のこれから 低下する存在感、岐路に直面 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                                    11月15日、創価学会名誉会長の池田大作が亡くなった。創価学会を公称会員数827万世帯まで拡大させたリーダーの死は、政界を巻き込む大きなニュースとなった。 創価学会は1930年に、牧口常三郎(初代会長)と戸田城聖(第2代会長)を中心に、創価教育学会として創設された。日蓮の説いた仏法を基軸に、教育者の育成を主眼として活動したが、戦争中、伊勢神宮の神札(神宮大麻)を拒否して治安維持法違反などに問われ、牧口は獄中死した。このことが戦後の活動の原点となり、創価学会は「平和主義」を強く主張するようになる。 また、戦後の貧困の中、地方から都市に流入してきた人たちがよりどころを求め、創価学会に入信していった。経済的に苦しい人たちに対して、創価学会は「宿命転換」を説いた。宿命は変えることのできないものではなく、現世における行いによって変化するという教えは、過酷な現実に直面していた人たちに受け入れられていっ

                                      <論壇時評>公明党のこれから 低下する存在感、岐路に直面 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                                    • <論壇時評>小池都知事の学歴詐称疑惑 外国に弱み握られた可能性 中島岳志:北海道新聞デジタル

                                      小島敏郎「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」(『文芸春秋』5月号)が大きな話題になっている。小島は小池知事の側近と言われた人物で、学歴詐称疑惑が取り沙汰された2020年当時、「都民ファーストの会」の政務調査会事務総長だった。その人物が、自ら小池知事の学歴詐称の隠蔽(いんぺい)工作に加担していたと告白したのである。 前回の知事選の直前、学歴詐称疑惑が持ちあがった際、小池知事から相談を受けた小島は、カイロ大学に卒業を証明する声明文を出してもらうよう提案したという。その後、小池知事が同大学を卒業したとする声明文が在日エジプト大使館のFacebookに掲載された。これによって学歴詐称疑惑は沈静化し、小池知事は都知事選で2期目の当選を果たしたが、小島はその舞台裏を暴露したのである。 注目すべきは小池百合子側近と言われた小島が彼女から距離を取り、今回の告発に至った経緯である。小島が強調するのは、小池

                                        <論壇時評>小池都知事の学歴詐称疑惑 外国に弱み握られた可能性 中島岳志:北海道新聞デジタル
                                      • <論壇時評>「石丸現象」が示したもの 自己責任社会 権威への異議 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                                        東京都知事選で前広島県安芸高田市長の石丸伸二が165万票を集め、立憲民主党・共産党の支援を受けた蓮舫を追い抜いて2位になった。年代別で見ると、10~20代の投票先で最も多かったのは石丸で、30~50代でも1位の小池百合子に肉薄した。 蓮舫は、若い世代の所得向上による少子化対策を強く打ち出した。その一方で、石丸が若者対策を強調していたわけではない。しかし、蓮舫は若者や現役世代の票をつかむことができず、その多くが石丸に流れた。一体なぜか。 社会学者の伊藤昌亮は、毎日新聞7月12日朝刊の「論点・どう見る『石丸現象』」の中で、石丸を「ネオリベラリズム(新自由主義)的な『改革保守』のポピュリズム(大衆迎合主義)政治家」と捉える。石丸の著作は「自己啓発本」に分類され、演説や集会は自己啓発的な雰囲気が漂っている。彼の発するメッセージは「『自分を信じて着実に努力し挑戦すれば自己実現できる』といったニュアン

                                          <論壇時評>「石丸現象」が示したもの 自己責任社会 権威への異議 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                                        • 中島岳志 陰謀論と縄文ナショナリズム

                                          アイヌ解放を訴え、様々な闘争のなかで一貫して天皇制国家のあり方に抗ってきた「革命思想家」太田竜は、次第に日本原住民と神武天皇の連続性を強調する皇国主義ナショナリストへと変貌する。その転換のきっかっけとなったのが陰謀論への傾斜だった。 UFO製作と一神教批判 太田竜は『汐』1985年12月号に「UFO文明へのこころみ」と題した文章を発表した。これは約2年前の1983年9月13日に執筆されたもので、太田の重要な転換を示すものといえる。 彼はこの論考の冒頭で「UFOを作る国民運動を始めること、いま私は提起したい」と述べる。その目的は「人類自滅の危機解決の具体策に着手する」ためで、このプロジェクトに「日本国民の総力を結集」する必要があるという。[太田1985a:166] 自然食運動に傾斜した太田は、現代人が食品添加物に身体が犯されているという危機感を強く抱いていた。この思いは環境破壊に対する危機意

                                            中島岳志 陰謀論と縄文ナショナリズム
                                          • おうちで天然酵母パンをつくってみた - 忘れっぽい

                                            昨年6月に作った杏のコンポートを、食べ終わってシロップが残っている状態で2日ほど常温で放置してしまった。気泡も出ているしシンクに流すか…と蓋を開けたところ、シュワッという音とともに白ワインのような発酵香がして驚いた。 もしかしてこれって酵母が発生してる…?と思い調べてみると、発生条件が偶然揃っていたのだった。(パンの歴史を自力で辿れたことに感動↓↓あまりにも同じエピソードすぎ) イーストの軌跡 | イースト研究室 | オリエンタル酵母工業株式会社 現在の主流であるふっくらとした"発酵パン"は、ちょっとした偶然から生まれたといわれています。 夏の日に、あるユダヤ人の女性が穀粉を水に浸そうとして、うっかり蜜を薄めたカメに入れ、そのまま忘れてしまいました。2、3日後、カメから甘酸っぱい匂いがしましたが、気にも留めずいつものように団子状に練って焼いたところ、一種の発酵パンができたそうです。 ちょっ

                                              おうちで天然酵母パンをつくってみた - 忘れっぽい
                                            • コラム 論壇透かし読み 鈴木英生第3回 「エモい記事」論争 - インテリジェンス・ニッポン

                                              鈴木英生(毎日新聞専門記者) 「エモい記事」論争なるものが、先月末ごろから再び論壇誌や論壇系サイトを賑わせている。元々の発端は、朝日新聞のサイトに西田亮介・日本大教授が寄せた論考(3月29日)だった。 西田氏のいう「エモい記事」とは、たとえば「わが町のちょっとイイ話」「地元で愛された店が閉店する」「日々の記者の独白やエッセー」といったたぐいの新聞記事のこと。<データや根拠を前面に出さず、何かを明確に批判するのでも賛同するわけでもなく、「読む意味」が曖昧で、記者目線のエピソードや物語(ナラティブ)を重視した記事>(『Voice』10月号でのジャーナリスト、武田徹氏との対談)と定義している。 昔から新聞の社会面や夕刊などには、こうした「箸休め」的な記事やコラムがつきものだ。西田氏も「エモい記事」を全否定はしない。が、特に近年、夕刊の1面などで増えすぎているのではないかとみる。 インターネットで

                                              • 「1日1冊読む」を999日続けてみた|しんぱち。

                                                1日1冊本を読むと決めて以来、休まずに本を読み続けている。 本当に読み続けている。休んだ日はない。 雨の日も、風の日も、元気な日も、ちょっとダルい日も、仕事が激務の日も、母を早朝から病院に連れて行く日も、旅行に行っても、ワクチンの副反応で高熱が出た日も、感染して(コロナになりました…)高熱が出た日も、1日1冊、読み始じめて、最後まで読み切る生活を続けた。 最初はキツかった。 もともと読書週間がほぼ皆無だったので、めちゃくちゃしんどかった。 正直、なんでこんなこと始めたのか?バカじゃないの!?って思ってた。 「今日はさすがに読めない」って日もたくさんあった。 でも「なんとしても読む」精神でひたすら続けた。 そんな日々を送ってきた。 はじめのうちは「コーヒーを淹れたら本を読む」というような前置きを作ったり、いろいろとやり方を工夫していた。 500日も続けたらそんなものもいらなくなった。 「今日

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                                                • 縄文 ナショナリズムとスピリチュアリズム

                                                  『中村屋のボース』『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『親鸞と日本主義』など数々の著書で、日本という国について独自の視点で論じてきた政治学者・中島岳志さんによる本格論考連載。初の著書『ヒンドゥー・ナショナリズム』が出版されてから節目の20年目の2022年に始まる論考のテーマは「縄文」。人は「原始」の中に「イノセントなもの」を見出し、今生きる社会の閉塞を突破しようとする。岡本太郎が、柳宗悦が「縄文」を発見し、島尾敏雄が「縄文」の中に天皇以前の原日本人を見出し、吉本隆明を南島論へと向かわせる。「縄文論」は、ヒッピームーブメントとも接続する一方、右派的なスピリチュアリズムとも結びつく。戦後日本の芸術家や思想家、運動家、宗教家たちは、「縄文」に何を見出していったのか。戦後日本は何につまずき、いかなる願望を「縄文」に投影していったのか。その軌跡を追うことで、戦後日本を別の角度から検証する。(毎月第

                                                    縄文 ナショナリズムとスピリチュアリズム
                                                  • <論壇時評>クリスチャンとしての石破茂 神への「畏れ」が行動原理に? 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                                                    自民党総裁選に勝利した石破茂が新内閣を発足させた。石破首相の党内基盤は脆弱(ぜいじゃく)で、自民党内の有力者の意向に左右されていると言われる。総裁選中に主張していたことと、総裁選勝利後の主張の間にブレがあると指摘され、頼みの綱の支持率は伸び悩んでいる。 一方で、「裏金議員」をめぐる公認権の問題や比例代表での重複立候補を認めない決定では、石破首相自身が有力議員の意向を退け、自らの方針を貫いたとされる。石破首相とは一体、いかなる政治家なのか。

                                                      <論壇時評>クリスチャンとしての石破茂 神への「畏れ」が行動原理に? 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
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