コロナの影響で映画館の売り上げが世界的に激減する中、突然にして注目を集めている映画がある。スティーブン・ソダーバーグ監督の「コンテイジョン」だ。新型の感染病をテーマにした今作で起こることは、最初の症状が咳である、デマを流す人がいる、ウィルスの発生に中国、コウモリ、肉が関わっているなど、今の状況にそっくりなのである。 「New York Times」によると、昨年末の段階で、この映画へのアクセスはワーナー・ブラザース作品中270位だったが、先月には「ハリー・ポッター」シリーズに次ぐ2位に急浮上したとのこと。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督も、同紙に対し、「10年近く前の映画を13ドルも払って見ることになるとは思わなかった。でも、好奇心のあまり」と語っている。日本や他国でも同じ現象が起きているようだ。 この映画がプレミアされたのは、2011年のヴェネツィア映画祭。アメリカ公開はそのす