インターネットで商品を販売するEC(電子商取引)サイトの運営企業が、クレジットカードの不正利用で代金を得られず、商品も取り戻せない事例が相次いでいる。不正利用があるとカード会社が取引を取り消し、代金をカード名義人に返す「チャージバック」を行う一方、不正利用者から商品を取り戻すのは困難だからだ。不正利用の被害額は2023年に過去最大の約541億円に達した。専門家は対策強化を求めている。 【図で解説】クレジットカードが不正利用されたらどうなる?
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新型コロナウイルス対策で中小企業に最大200万円を支給する国の「持続化給付金」事業で、申請手続きを支援するため県内16カ所に開設された申請サポート会場の業務を担う「持続化給付金申請サポート事務局」について、複数の担当者が持つ名刺に記された東京都内の住所には事務局がないことが8日、信濃毎日新聞の取材で分かった。電話取材にも実態や受委託の関係を答えていない。事業を担当する中小企業庁も取材に詳細を明らかにしていない。 県内各地の会場で業務を担うスタッフらの名刺は、いずれも同一の体裁で「持続化給付金申請サポート事務局」とある。郵便番号は都内のもので、所在地は「中央区八重洲」、東京駅近くの「ビル3階」と記してある。 8日午後、本紙記者がこのビル3階を訪ねたが、事務局はなかった。3階に入居する会社に聞くと「当社は関係ありません」。周辺の二つの「別館」も訪ねたが、事務局は確認できなかった。 名刺に記され
「子どもがけがをしたのに物損事故にされそうです。力を貸してください」。長野県上田市の女性(45)から本紙「声のチカラ」(コエチカ)に助けを求めるメッセージが届いたのは5月だった。聞けば、小学3年の四男(8)が近所で車にはねられて眼底骨折などのけがをしたのに、上田署に物損事故として処理されそうだという。なぜそんなことになるのか、上田署の事故対応を追った。 【写真】事故があった上田市の市道 女性によると、事故があったのは4月30日の昼下がりだ。四男は三男(11)と一緒に自宅の庭でボール遊びをしていた。すると、ボールがフェンスを越えて敷地外の市道へ。四男は転がったボールを拾い、庭に投げ入れ、戻ろうとしていた時に乗用車にはねられた。
参院選が終わりました。 となれば本欄では、選挙特番を振り返るのが恒例です。しかし今回はいよいよ困惑しています。 なにしろ各局、見事に消化試合でした。選挙特番のPRからして少なく。今度の選挙特番は誰が仕切るかが、記事になっていた時期もあったのに。そして今思えば、あれらのPRや記事は「今、選挙期間中ですよ」のお知らせとしても機能していました。 選挙があると知らない人も多かった、という調査結果も出ているからです。実際、ニュースや情報番組でも、選挙を扱うことが少なくなったと私も感じています。 □ □ 政府の希望に沿ってそうなったという声もネットや一部スポーツ紙などでありますが、テレビの作り手として私が想像するのは、池上症候群とでも名付けたい傾向です。 2010年の選挙から始まった、池上彰率いる選挙特番。もともとは、スター的なキャスターを持たないため、選挙特番の「顔」も持ち得なかったテレビ東京が
太平洋戦争末期、松代大本営地下壕(ごう)(長野市)の建設工事に動員された朝鮮人の名簿と戸籍調査史料に記載された労働者家族のうち、少なくとも15人が韓国で生存していることが13日までに、信濃毎日新聞の取材で分かった。うち8人から、韓国で工事や当時の生活などに関する証言を得た。亡くなった人も含めると、名簿記載の少なくとも53人が実在したことも確認した。 名簿は、同地下壕を中心とする県内の労働現場に動員された朝鮮人とその家族計約2600人分。1945(昭和20)年8月の終戦後に帰国する際、工事事業者や警察署が作ったとみられる「帰鮮関係編纂(さん)」などで、創氏改名後の名前や本籍地、年齢が記されている。記載された朝鮮人の数は、これまで見つかった史料では過去最多。2018年、信濃毎日新聞の報道で存在が明らかになった。 戸籍調査史料「内地在住朝鮮同胞戸籍及(および)寄留調査手帳」は、45年2月に日本の
アリが花の送粉(花粉の媒介)に関わったソバは、関わらなかったソバと比べて結実率が1・5倍ほど高い傾向にあることが6日までに、東京大大学院の研究室が上伊那郡飯島町で行った調査の速報値で分かった。ソバは主にハチやアブ、チョウが送粉するとされてきただけに、意外なアリの仕事ぶりに県内の農業関係者らも興味津々。研究室は実際の生産に生かせるかどうか、さらに調査、研究を進める。 調査は生物多様性科学研究室が昨年6月に4カ所、同9月に5カ所の畑で行った。それぞれで、受粉前に粘着性スプレーを根元に吹き掛け、アリが花まで上れないようにして他の昆虫の送粉しか期待できなくした6株と、手を加えない12株とを比較。受粉しなかった花と結実した花を数え、結実率を算出した。 速報値ではいずれも、手を加えなかった株の結実率が平均3割ほどだったのに対し、アリが花まで上れないようにした株は同2割ほどだった。 同研究室の宮下直(た
諏訪郡原村の原中学校3年、野明薫奈(ゆきな)さん(14)、田中萌々果(ももか)さん(15)が28日、同校文化祭に長野朝鮮初中級学校(松本市)中級部の3年生たちを招く。日朝関係に関心を寄せ、同校にハングルで書いた手紙を送ったことがきっかけ。同校側は近年、県内の他の学校との交流がほとんどないといい、10月に開くバザーに原中の生徒たちを迎える計画も進んでいる。 韓流アイドルが好きで、個人的にハングルを勉強していたという2人。社会科担当の平塚広司教諭(45)に、朝鮮学校開校50周年の一般公開を紹介した7月5日付本紙朝刊の記事を見せてもらい、北朝鮮の核開発疑惑が明らかになった1990年代、各地の朝鮮学校で民族衣装の制服を着た女子生徒が切りつけられる事件があったことを知った。 「日本との関係が悪い今も嫌な思いをしていないかな」。心配になった2人はインターネットなどで調べ、「同じ日本人として申し訳なくな
30年以上、古墳とされてきたが実は…。諏訪郡下諏訪町社の「ふじ塚古墳」が、経文を記した石を埋納した中近世の経塚だったことが30日、県埋蔵文化財センター(長野市)の発掘調査で分かった。周辺には古墳時代後期の円墳が点在、1986(昭和61)年時点で町は古墳と見なしていた。今回、手のひらサイズの平たい石に1字ずつ経文が書かれた「経石」がまとまって出土。富士山を望める立地から、富士山信仰との関わりも指摘されている。 直径約10メートルの円形の盛り土で、諏訪湖を見下ろす標高約830メートルにある。国道20号下諏訪岡谷バイパス建設に伴いセンターが9月から調査。経石は出たが、古墳の痕跡や古墳時代の遺物は出ていない。 センターによると、一緒に見つかった陶磁器のかけらなどから、戦国時代から江戸時代に築かれたとみられる。1733(享保18)年に高島藩の5代藩主、諏訪忠林(ただとき)(1703〜70年)が領内を
長野県の県庁所在地・長野市にあるJR長野駅は、人口約36万6千人余の市の玄関口であり、長野県内で最大の駅でもある。北陸新幹線も停車するし、飲食店や衣料品店がそろう駅ビルだってあるし、駅前にはデパートやホテル、コンビニ、居酒屋、映画館もある。しかし、長野市民の一部はそんな駅の周辺に1つの不満を持っている。いや、弱点と言ってもよい。長野駅の駅前にはマクドナルドが、あの“マック”がないのだ。(中島瑞穂) 【グラフ】「代表駅前にマックがない」20県と、最寄り店舗までの距離の比較 10年前は長野駅前に“マック”があった 長野駅前には2013年まではマクドナルドがあった。高校時代を長野市で過ごした記者(27)は、放課後に駅前のマックにしばしば立ち寄り、100円のドリンクを飲みながら友達とおしゃべりを楽しんだり、勉強を教え合ったり。マックは「青春のたまり場」だった。しかし、駅に隣接する商業ビルの解体に伴
全国1位のキノコ産地の県内で、経営に行き詰まるキノコ生産企業が相次いでいる。今年に入り4社の倒産が判明。生産に使う培地や電気代の高騰で、他の農産物と比べてもコストが増大している。一方、製品の安値が続き、借入金の返済が重くのしかかっている―との指摘もある。 ◇ 帝国データバンク長野支店などによると、4社のうち3社はエノキタケなどを生産していた中野市内の企業だ。悦和産業(負債約7億円)が2月に破産手続き開始決定を受け、マルヨ(同約13億5千万円)が4月に民事再生法の適用を申請。5月にはウインダム(同約6300万円)が破産手続き開始決定を受けた。 残る1社は、ブナシメジ栽培のホクサン(飯山市)。組合員向けに培地となるおがくずの共同仕入れを担った長野木糠(きぬか)事業協同組合(同)の関連会社で、負債額は合わせて約3億円に上る。 今月10日、悦和産業があった場所を訪ねると、工場が残っていた。破産管財
子宮頸(けい)がんワクチン接種後に一部の女性が訴える体調不良は、自律神経への異常な免疫反応が原因となっている可能性があるとの論文を、信州大病院難病診療センター(松本市)とドイツ、イスラエルの研究者でつくるグループがまとめ、7日までに米医学専門誌に掲載された。体調不良を引き起こす仕組みを解明する手掛かりになるとの期待があるという。 研究では、ワクチン接種後に体調不良を訴えて信大病院に入院した55人と、接種していない57人を調査。自律神経の情報伝達に関わるアセチルコリンやアドレナリンといった物質と結び付く三つの受容体に対する自己抗体9種類の濃度を調べた。 その結果、体調不良を訴えた女性のグループの方が濃度が高く、異常な免疫反応で自律神経の働きが低下し、めまいなどの体調不良を起こしたと推測した。一方、接種していない57人の中にも自己抗体9種類の濃度が通常より高い人がいた。濃度が高くても必ずしも症
ベルシャイン伊那店のコメ売り場。現時点で店頭在庫に影響はないが、需給の動向に注意を払っている=6日、長野県伊那市 長野県内のコメの流通現場でじわり供給の不足感が出始めている。一部スーパーがコメの大量購入を控えるよう呼びかける張り紙を掲示。卸売業者にも品薄感を指摘する声がある。2023年の猛暑で全国の産地の生産に影響が出たことに加え、外食産業や家庭で需要が高まったことが背景にあるようだ。農林水産省は、一定の民間在庫があり「需給は逼迫(ひっぱく)していない」として冷静な対応を求めている。 【写真】長野県産のコシヒカリなどが並ぶスーパーの売り場。現時点で店頭在庫に影響はないが、需給の動向に注意を払っている 「大量注文やお取り置きはご遠慮ください」と張り紙 「大量注文やお取り置きはご遠慮いただきますようお願いいたします」。県内や関東中部地方に出店するスーパーが、コメ売り場に張り紙を出した。23年産
水が引き、脱線していることが明らかになった新幹線車両(左)。くの字のように車両が連結している=16日午後1時33分、長野市赤沼 台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線(長野経由)の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センター」を巡り、センターを建設した鉄道・運輸機構(横浜市)は16日の信濃毎日新聞の取材に「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。センターを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で、再発防止を考える段階にない」としている。 JR東日本によると、千曲川の西側約1キロに位置するセンターは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。1997年の同新幹線長野―東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団(鉄建公団)が車両基地として設置した。 長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野
国立天文台(本部・東京)が所有し、2015年に名古屋大学が運用を引き継いだ同天文台野辺山宇宙電波観測所(南牧村)の太陽観測専門電波望遠鏡「ヘリオグラフ」を使った観測が設備の老朽化のため3月末で終了する。同天文台は、ヘリオグラフのある土地の一部は信州大(本部・松本市)から借りているとし、協定に基づき施設の一部は20年度中に撤去する―と説明。南牧村は、多数の小型パラボラアンテナが整然と並ぶ景観を観光資源として残したい考えだが、先行きは不透明だ。 ヘリオグラフは1992年に完成し、直径80センチのアンテナ84基で構成。信大が所有する土地の南北方向に220メートル、同天文台が所有する土地の東西方向に490メートルの「逆丁字形」に並ぶ。各アンテナを連携させることで直径500メートルの電波望遠鏡並みの観測データと、太陽の電波の分布を示した詳細な「電波画像」を得ることができるという。 同天文台は設備の老
佐久市で経済活性化を目的とした市民向け電子クーポンサービス「39QR(サンキューキューアール)」が始まった。市民1人につき最大1万円の割引が参加店で受けられる。ただ、使用はアプリのダウンロードが必要。スマートフォンを持たない高齢者を中心に、紙の商品券方式での実施を求める声もある。 【写真】「市民1人につき最大1万円の割引が受けられる」アプリの画面 市は説明会を12回開いたが… 「ガラケー(従来型携帯電話)しか持っていないが、だめなのか」。8日、市内で開いた39QRの説明会。市の担当者が概要の説明を始めて数分で、男性(75)が立ち上がって会場を後にした。「自分には関係がないということ。商品券を配布した方がいいと思う」と残念がった。 市はスマホが苦手な高齢者の使用を想定し、11月21日から12月10日まで12回、説明会を開催。延べ千人が参加した。8日、参加したお年寄りたちは職員の手助けを受けな
都道府県立図書館の役割や課題について考える「都道府県立図書館サミット2019」が25日、長野市の県立長野図書館で開かれた。県内外の図書館関係者らの有志でつくる実行委員会の主催。県内外の図書館司書や研究者ら約150人が集まり、都道府県立図書館の取り組みや課題などについて学び合った。 秋田県立図書館の山崎博樹・元副館長は市町村立図書館への支援について紹介。県内の地域ごとに担当職員を決め、地域内の市町村立図書館の相談や問い合わせに応じることで「顔が見える関係を築いた」とした。希望する市町村立図書館には、同県立図書館の職員による「出前研修」を実施したことも説明した。 東京大大学院の福島幸宏・特任准教授は、地域の情報を集約し、提供することが都道府県立図書館の重要な役割だと説明。その上で「地方紙は地域情報の宝庫だ。都道府県立図書館は地方紙を保存し、活用する方法を検討する必要がある」と述べた。 同サミッ
長野県内にある二つの神社で、境内にある「ご神木」のスギやヒノキなど少なくとも計約30本が樹皮を剥がされる被害に遭っていたことが21日、分かった。神社関係者は屋根用の建材などとして無断で持ち去られた可能性があるとして県警に被害届を提出。高さ10メートル以上にわたって剥がされた巨木もあり、住民たちは古くから親しまれてきたご神木が枯死しないか心配している。 【写真】樹皮が剥がされた古城八幡社の「ご神木」のヒノキ 阿南町富草の古城八幡社(ふるじょうはちまんしゃ)境内では11月11日、近くに住む三浦善文宮司(46)が、樹齢数百年とみられるご神木を含む20本以上のヒノキの樹皮が剥がされているのを見つけた。根元から10メートル以上剥がれたものもあった。近くに剥がされた樹皮は見当たらず、真新しい木くずが残っていたという。同日、阿南署に被害届を出した。
2016年の開館から毎年多彩な催しを開いてきた長野市芸術館の20年度自主事業が、当初予定の半数以下になる可能性のあることが29日、分かった。指定管理者の市文化芸術振興財団で常勤職員の3割が相次いで退職の意向を示しているため。公演日程や内容は既に調整が進んでおり、新年度間際の混乱は波紋を広げそうだ。 芸術館の運営管理実施計画では自主事業の目安を年70本程度とし、16年5月の開館以降、この水準以上を保ってきた。昨年11月の財団理事会でも20年度は80本超の予定が示され、市は新年度一般会計当初予算案に、指定管理料など約3億8千万円(前年度比2千万円減)を計上している。 それがここにきて、自主事業を7割ほど減らす案が浮上。財団事務局は状況が流動的として詳細を明らかにしていないが、国内外で活躍する音楽家の公演や子ども向けコンサートなどが縮減されるもようだ。理事長の樋口博副市長は「(準備が)不足してい
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