いつかかってくるかわからない電話を待ち続けるような台本 ――『10の秘密』は登場人物が皆、秘密を抱えており、続きが気になって仕方のないドラマです。脚本を読まれたときはどんな感想を持ちましたか? 向井 とにかく秘密が多すぎて(笑)。現段階では、僕も結末を知らないんです。演じる側としては、どういう心境なのか計りかねるところもあって難しいですね。 僕以上に元妻役の仲間由紀恵さんのほうが謎が多いので、「大変ですね」と言ったら、笑ってました。とくに1~2話は、敵味方が反転するようなことが繰り返されるので、全貌が全く見えないですよね。 ――謎だらけの物語のなか、どんなふうに役に取り組まれたのですか? 向井 圭太は周囲に振り回される役なので、役作りは特別いらないと思っていました。その場その場で起こる出来事に、あえて即物的にリアクションすることを積み重ねれば、自然に人物が出来上がるのかなと思います。 僕は