【北京=三塚聖平】中国で12日夜、NHK海外放送のニュース番組が、香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏が同日、香港の収監先から出所したことを報じた際、画面に「信号異常」との表示が出て放送が中断された。 周氏の過去の発言や、香港での民主化運動の抑圧に日本で暮らす香港人が抗議する様子などが放映された部分が遮断された。 中国当局が、不都合な内容だと判断して規制したとみられる。
去年12月にSNSでカナダにいると明かし、亡命宣言をした香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)さんに対し、テレビ東京が世界のメディアで初めて、現地・カナダでの独占インタビューに成功しました。アグネスさんはその中で、カナダ行きが決まる前、香港の当局から「スパイ行為」を強要されたことを明らかにしました。 「香港国家安全維持法」違反の罪で逮捕され、保釈中だったアグネス・チョウさんは去年、香港政府に異例の形で留学を認められ、カナダに渡りました。しかしその後、香港の状況や身の安全を考え12月に事実上の亡命を宣言し、先月には香港警察によって指名手配されていました。 そして今月に入り、現地カナダでテレビ東京の取材に応じました。 香港政府が去年、留学を認めた理由を尋ねたところ、 「たぶんこの3年間何も(政治的な活動を)やってなかったというのも理由の一つ。あと実は去年、国安警察にカナダについて聞かれてい
香港の著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)が香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で香港警察に逮捕された10日夜から、ツイッターでは「#FreeAgnes」のハッシュタグを付けて逮捕に抗議する書き込みが数多く寄せられている。また、インターネットでは周氏が自宅から連行される様子が生配信され、現在も動画や写真が拡散されている。 今年5月に周氏にリモートでインタビューしたジャーナリストの堀潤さんは、当時の動画とともに「日本の未来を想い、声をあげることの大切さを語ってくれた。今度は私たちが周さんのために、そして香港で声を上げ続けてきた人たちのために立ち上がるべき」と書き込んでいる。
周庭(アグネス・チョウ)さん(c)朝日新聞社 今年8月、香港警察は、民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)さん、香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)さんなどを、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕した(2人は後に保釈)。 周庭さんは2019年10月、北海道大学公共政策大学院のフェローに就任している。フェローとは、専門性や経験を大学で生かせる(講義、情報交換など)人への称号であり、広い意味で北大のコミュニティーの一員となる。 周さんを北大に招聘した、同大学公共政策科大学院院長の遠藤乾教授に話をうかがった。 ―――周さんの逮捕をどのように受け止めましたか。 国家安全を脅かすという、おどろおどろしい罪が着せられていますが、周さんは基本的に自分の意見を自由に表明しただけです。身柄を拘束し、思想、言論、表現の自由を奪ってしまうなど、絶対にあってはならないことです。憤りを覚えます。 ―――周さ
10日に逮捕された民主派複数名は11日には保釈されたが、今後の動きも含めて、その背景にある香港の特殊な法体系を考察するとともに、敵対的外国勢力がアメリカだけでなく日本にも及んでいることに注目したい。 ◆民主派の逮捕と保釈に関する法解釈 8月10日、香港の民主化運動の象徴の一人とされている周庭さんや中国に批判的なメディア「リンゴ日報」の創始者である黎智英氏等10名ほどが逮捕され、11日には(それぞれ保釈金を積んで)保釈された。 拘束されていた時間は約24時間だが、まず香港における逮捕と保釈の法体系に関して見てみよう。 1990年に成立した香港基本法第8条には以下のように書いてある。 ―― 本法(基本法)に抵触するか、もしくは香港特別行政区の立法府が改正を行う場合を除き、香港でもともと施行されていた法律、すなわちコモンロー、衡平法、条例、付属立法および慣習法は維持されるものとする。 したがって
香港の民主活動家で、カナダに滞在している周庭氏が、日本時間の26日夜、インターネットに動画を投稿し、警察に指名手配されて以降も健在な様子をアピールした形です。 香港の民主活動家で、流ちょうな日本語を使った発信などで知られる周庭氏は、現在カナダのトロントに滞在していますが、去年12月、予定された日に香港の警察に出頭しなかったため指名手配されています。 周氏は、日本時間の26日夜、インターネットの動画投稿サイトユーチューブに「私の刑務所での日々。」と題する23分余りの動画を投稿しました。 投稿はおよそ3年ぶりで、日本語の字幕もつけられた動画では、刑務所に収監されていた時、受刑者のパジャマを縫う仕事をしていたことや、日本の作家の小説を読んで過ごしたことなど、当時の様子を振り返っています。 周氏は刑務所に収監される前に香港国家安全維持法でも逮捕されていて、「刑務所にいる間に起訴されて、出られなくな
香港の民主活動家だった周庭(アグネス・チョウ)さんがカナダに亡命し、二度と香港に戻らないことを表明したが、彼女もまたNED(全米民主主義基金)の支援の下でデモ活動をしていたのかと思うと、何とも複雑だ。 ◆周庭さんは香港衆志(デモシスト)の創立者の一人 香港の政党の一つに香港衆志というのがある。2016年4月に創立されたもので、英語ではDemosistō、日本語では「デモシスト」と呼んでいる(以下、デモシスト)。デモシスト創設者の3人の名前を書くと、以下のようになっている。 主席(党首):羅冠聡(Nathan Law、ネイサン・ロー) 秘 書 長 :黄之鋒(Joshua Wong、ジョシュア・ウォン) 副・ 秘 書 長:周庭(Agnes Chow Ting、アグネス・チョウ) つまり周庭さんはれっきとしたデモシスト創設者の一人なのである。 2016年には第6回香港立法会議員選挙で党首の羅冠聡
幸福の科学・大川隆法による「霊言」なるものはインチキです。デタラメです。たわごとです。 って、信者以外はみんなわかってますよね。 でも実はぼく自身はこれまで、基本的に「霊言はインチキだ」と断言したり幸福の科学批判の理由にしたりすることを避けてきました。もちろん、腹の底ではインチキだと思っていたので、「これ見れば、言わなくてもみんなインチキだとわかるよね?」という意識でものを言っては来ましたが。 それがなぜいまになって「霊言はインチキだ」と断言するようになったのかについて書こうと思います。 香港民主活動家の命を危険に晒した「霊言」 9月4日に幸福の科学が『幸福実現NEWS』として、香港民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏の守護霊の霊言と称するものを発表して以来、やや日刊カルト新聞社は計3度の抗議活動を呼びかけ実施してきました。 9/16 東京・新宿での幸福実現党によるデモ行進へのカウンター
3人は中国への犯罪容疑者引き渡しを可能にする条例案の撤回を求める昨年6月21日の集会で、他の民主派の若者や学生たちに参加を強く呼び掛けたとして公安条例違反の罪に問われた。 黄氏は集会を組織した罪も問われ、一番重い量刑となった。周氏は集会で拡声器を持って呼びかけるなど積極的に活動したと認定された。 香港の自由を守ろうと、集会やデモに参加したり、参加を呼び掛けたりする。香港市民として当然の行動である。だが、中国と香港の両政府はその行動を犯罪行為とみなす。異常な弾圧行為だ。国際社会は香港司法当局の誤った判決を糾弾し、中国・香港政府に対して3人の無罪と釈放を強く訴えなければいけない。 3人の収監が民主派に与える影響は甚大 12月2日の判決言い渡しで10カ月の量刑を聞き、周氏は涙を流したという。周氏は翌3日に24歳の誕生日を迎え、友人や仲間たちと祝う予定だった。現地メディアによると、周氏は上訴申立期
蘋果日報(アップルデイリー)の創刊者である黎智英(ジミー・ライ)氏と元香港衆志常務委員の周庭(アグネス・チョウ)氏の逮捕は世界的に大きな話題となった。特に黎智英氏の逮捕は「メディアへの弾圧」と欧米諸国から非難の声が上がっている。ただし、今回は蘋果日報とは直接関係のない黎智英氏の息子も逮捕され、反体制的な活動をしてきたその他の人々も逮捕もしくは指名手配されている。したがってメディアへの圧力をかけること「だけ」が目的だったとは言えない。 今回の蘋果日報本社の家宅捜索においては、捜査令状が認めた捜査範囲に報道資料は含まれなかったと報じられている(それにもかかわらず捜査員が報道資料にも触れていたことが問題視されているのだが)。したがって、香港警察は蘋果日報というメディアの活動に対して令状を申請したわけではないと言える。一連の逮捕や指名手配から透けて見えるのは、香港警察は「反体制派が国安法に触れる目
1/19 スクロールで次の写真へ AFPTVが録画したオンラインインタビューに答える周庭氏=2023年12月4日、カナダ・トロント【AFP時事】 香港の民主化運動で最も著名な活動家の一人、周庭(アグネス・チョウ)氏(27)は、民主化デモを扇動した罪などで服役した後も、「外国の工作員」の烙印を押され、パスポート(旅券)を押収され、出国を制限されていた。 今年7月、警察は香港から出る意外な方法を提示した。謝罪状を書き、治安当局者と共に中国本土の深センを訪れ、IT大手の騰訊控股(テンセント)本社などの中国の業績を見学すれば、引き換えにカナダ留学を認めるという内容だった。周氏は8月、深セン行きを決断した。 周氏は、現在滞在しているカナダ・トロントからAFPのビデオ取材に応じ、深セン行きの決断について「とても、とても怖かった」と語った。当局が約束を守るかどうかは賭けだったという。「弁護士にも家族にも
ツイッターで話題になっていた小川善照さんの『香港デモ戦記』を購入。まだ今日届いたばかりで一行も読んでないが、期待の新刊である。 小川善照さん お恥ずかしいことながら正直に申し上げると、私は著者の小川善照さんがどういう人なのか全く知らなない。プロフを読むと週刊誌の記者をやったり、ノンフィクションを書いている人らしい。 今まで3つの本を書いているけど、『香港デモ戦記』以前の2冊は、どちらも中国と関係ない。香港とも関係ない。 こういう「門外漢」が書く中国本・香港本というのは、面白いもので、ずっと中国一筋、香港一筋の人間にはない視点を持っている。 ただ、なぜそんな人が香港のことを書こうとしたのか…引き寄せられた理由を読み解くのが、この本を読み解く上での重要なポイントになるだろう。 ▲帯の正面に周庭さんの写真、裏には彼女の言葉が記されている。私は最初、この本は周庭さんの「戦記」なのだと思いこんでいた
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