参院地方創生・デジタル特別委員会の委員長を辞任することを発表し、頭を下げる長谷川岳氏=参院議員会館で2024年5月29日午後4時44分、平田明浩撮影 「あんたから一回もありがとうもくそもない」「僕はぶち切れるよ」。そんな「威圧的言動」を札幌市はじめ地元自治体職員に繰り返し、非難を浴びた自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が参議院特別委員会の委員長辞任に追い込まれた。一方、自治体職員は威圧されてもなお年100回以上の個別面談を重ねてきた。なぜなのか。取材すると、長谷川氏を頼った背景や構造が見えてきた。 威圧的な言動 「何考えているんだ。札幌市は」 3月9日に札幌市内のホテルで開かれた会合で長谷川氏が語気を強めた。市のGX(グリーントランスフォーメーション)担当部署などとの打ち合わせで、相手は、札幌市職員。市が作成したメモによると、この日は、町田隆敏副市長ら市幹部のほか、道や北海道経済産業