京極丸への道 1573年 1573年、天下布武(てんかふぶ)を唱えた織田信長、しかし、まだまだ道なかば。 「天下布武」と先行して叫んでいるだけで、天下は遠い状況だったにもかかわらず、ここが信長という男の現代性というか、面白いところなんだけど、天才的なカリスマ経営者と同じで先に道スジを示す。 それも声高く、わかりやすく、明確に示す。 家臣に向かって、進むべき道を高らかにぶち上げるわけだ。 ゴールはここって。 おまえらわかっているなと。 この9年後、天下統一あと少しで『本能寺の変』が起きるわけだけど、それはまだまだ後の話。 さて、私の転生物語でのヴィジョンといえば、史実をまじめに守って書きたいと、切に願っていることである。 これは、ちょっと譲れない! だけどね、オババが勝手に動いていくんだ。 前回のこのシリーズでも書いたけど、ときどき、物語の登場人物たち、未来人という自分の立場を忘れてる。勝手