早朝、リビングで寝たまま起き上がれない女房を発見。いつも時間差の生活をしていて、女房の出勤前の慌ただしい時間帯は、ジャマしたくないとの配慮から、私が起きていても顔を出すことがめずらしい。その日に限って、顔を見に行ったら異変が・・・。 思えば、わが女房は5年前に郷里の山口県へ帰省中、発症の見極めがわかりにくい大病を抱えた。その病名はインターネットで検索してもヒットしないが、発症したらほとんど手遅れになる。医師がその病気を診るのも稀有なケースで、女房の検査や治療に多くの医師とその卵たちが見守った。 1ヶ月の入院後、元気を取り戻した女房は、出歩くことや仲良したちとの旅の数が増えた。私は留守番が多くなったが、元気で出歩く女房がうれしかった。最近も仕事の忙しさの合間をぬって、立て続けに旅をしていた。2週間のうち家にいたのは3日くらいだった。そして、北海道から戻ってすぐの出勤前に、倒れて動けなくなった