Tarotan @BluesNoNo (1/9) すべてではないが,初等統計学の教科書やハウツー本での説明は,無歴史化・匿名化されているものが多いと私は思う.例えば,「母集団 vs 標本」という枠組みを,いつ誰がどうやって使ってきていたかについては,ほぼ触れられていないと思う.しかし,日本でも,戦中~戦後まもなくぐらいまでは, Tarotan @BluesNoNo (2/9)(戦前に主流だったドイツ社会統計学だけではなく)推計学/推測統計学/数理統計学/統計数理においても,増山元三郎・北川敏男などによって統計学史が語られていた. そこで語られた統計学史は,私なりに劇画化すると,次のようなものである(以下は増山元三郎によるもの). Tarotan @BluesNoNo (3/9) <高度な数学を用いた推計学は,大量観察に基づく古い記述統計学とは違う.古い記述統計学はKarl Pearsonが