【要約】 桃太郎はお殿様から、鬼ヶ島の宝物を献上した御褒美として、十万石の領地を与えられました。桃太郎一家は繁栄し、桃太郎は嫁を迎えました。 爺は百七歳、婆は百歳ぐらいになりましたが、桃を食べたおかげで、五十歳にも見えない若さを保っています。 北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊 桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【翻刻】【補足表記】【現代語訳】 もゝ太良ハ御ほうひ◆十万石いんきよ◆地を下され◆めでたく◆さかへこんれい◆ するかやうにめて◆たいことハないと◆かくながいきいた◆すがたい一のた◆からて御さ◆ります 桃太良ハ御褒美十万石隠居地を下され、目出度く栄へ、婚礼する。 「斯様《かやう》に目出度い事ハ無い。兎角《とかく》長生き致すが第一の宝で御座ります