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桐野夏生の検索結果201 - 240 件 / 255件

  • メタボラ / 桐野夏生/著 - オンライン書店 e-hon

    破壊されつくした僕たちは、“自分殺し”の旅に出る。なぜ“僕”の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション。

      メタボラ / 桐野夏生/著 - オンライン書店 e-hon
    • 「ナニカアル」(桐野夏生)−−作家・林芙美子の大いなる謎 - 久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」

      桐野夏生という作家の本は、題材、手法に常に驚かされる。そしてそれを証明するように、最近は本を出すたびに話題になり、文学関係の賞を取っている。 93年「顔に降りかかる雨」は江戸川乱歩賞、98年の「柔らかな頬」は直木賞、は03年の「グロテスク」は泉鏡花文学賞、04年の「残虐記」は柴田錬三郎賞、、05年の「魂萌え!」は婦人公論文芸賞、08年の「東京島」は谷崎潤一郎賞、09年「女神記」は紫式部文学賞といった流れになる。筆力がずば抜けているという証拠だろう。以下は、私が読んだ本だが、毎回不思議な世界を堪能してきた。 「魂萌え!」は、夫に先立たれた59歳の女性、平凡な主婦が突然、第二の人生を迎える戸惑い、新たな体験を通して魂の昂揚を描く長編。 「東京島」は、三十二人が流れ着いた島に女は一人だけ。地獄か楽園か。生と欲にすがる人間達の極限状態を描く長編。 「女神記」は、古事記に題材をとった物語。 2010

        「ナニカアル」(桐野夏生)−−作家・林芙美子の大いなる謎 - 久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」
      • 人生ガタガタ子 on Twitter: "喪っぽい女子高生が桐野夏生の「グロテスク」を読んでいるのを見かけて、「あっ……あっ……」と先輩喪女として動揺してしまいましたね……"

        喪っぽい女子高生が桐野夏生の「グロテスク」を読んでいるのを見かけて、「あっ……あっ……」と先輩喪女として動揺してしまいましたね……

          人生ガタガタ子 on Twitter: "喪っぽい女子高生が桐野夏生の「グロテスク」を読んでいるのを見かけて、「あっ……あっ……」と先輩喪女として動揺してしまいましたね……"
        • 【起死回生と、本能と】桐野夏生「光源」 - 超雑読と趣味と

          雪ばっかり見ているように思えます。 そろそろ晴れていただかないと。 光源 桐野 夏生 文藝春秋 2003年10月10日 楽天ブックスで探す Amazonで探す 7netで探す hontoで探す 紀伊國屋書店で探す ebookjapanで探す 図書館で探す by ヨメレバ その作品は…訳あり。 感想 おわりに おわり その作品は…訳あり。 ここまで政策の裏側に、濃すぎる人物がいるとはね… そりゃあそうでしょうよ、様々な欲望が渦巻くのです。 何とかして有名になりたい新米監督、 その俳優を使えば「間違いなし」といわれる男を使い 何とか成功しようともくろむ一人の女性。 彼女も後には引けないんですよね。 いわゆるなけなしの金をこの作品に 引っ張りこんでいるのですから。 しかもこの人、訳あり… 感想 人のありとあらゆる感情を書かせたら、著者はすごいと思う。 でもね、この作品はその強烈さゆえ、ダァクな面

            【起死回生と、本能と】桐野夏生「光源」 - 超雑読と趣味と
          • 目をそらさず人間を見る 紫綬褒章 作家の桐野夏生さん - 日本経済新聞

            「私のような者がと、びっくりした。ますます身を引き締めて誠意ある作家になりたい」。紫綬褒章の驚きと喜びを、抱負に変える。誠意とは「目をそらさずに今の時代を生きている人間を見ること」。物語によって同時代を活写してきた自負と責任感がにじむ。1993年に江戸川乱歩賞を受賞、ミステリー作家として出発したが、「ジャンルに閉じ込められる」と危惧した。ミステリーの常識に一石を投じた「柔らかな頬」、主婦の

              目をそらさず人間を見る 紫綬褒章 作家の桐野夏生さん - 日本経済新聞
            • 『夜の谷を行く』桐野夏生/過去の心の重し - 書に耽る猿たち

              『夜の谷を行く』桐野夏生 文春文庫  2020.4.7読了 過去に連合赤軍の「山岳ベース」から逃れ、5年間の刑役を務めた啓子は身を隠すようにひっそりと暮らす63歳の女性。ある日熊谷という元同士の男性から電話が来る。忘れかけていた、いや忘れたかった過去の出来事が少しずつあぶり出される。 序盤は現在の出来事で途中から過去に遡るかと思いきや、終始現在が軸となり話が進む。面白いのが、メインのメンバーでなく当時からあまり目立たず脇役だった女性が主人公になっていることだ。桐野さんが描く女性はやはり男勝りで強いイメージだ。今回も啓子だけでなく、妹の和子、姪の佳絵、かつて山岳ベースから一緒に流れた佐紀子も皆強い。 連合赤軍事件といえば、あさま山荘事件と山岳ベース事件がある。もちろん当時私は産まれていなかったので、テレビに流れる映像で見たり、本の中で知ったという程度だ。どちらかと言えば、あさま山荘事件で軽井

                『夜の谷を行く』桐野夏生/過去の心の重し - 書に耽る猿たち
              • 桐野夏生 『抱く女』 | 新潮社

                吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動。 女性が生きづらかった時代に、切実に自分の居場所を求め続けた20歳の直子を描く永遠の青春小説。 ――『抱く女』は、1972年9月からの数か月間を描いています。なぜあの時代を描こうと? 1972年は、2月に連合赤軍のあさま山荘事件、5月に沖縄返還とテルアビブ空港乱射事件などがあって、ものすごくざわざわしている一方、気分的には「終わった」という終了感、寂寥感がありました。全共闘運動は、その二年後から激しい内ゲバ時代に入っていくのですが、この年の学生たちは完全に白けていたと思います。こんな終わり方をするのか、という失望感だけが残った。もっと面白いことがありそうだったのにって。 同時に、大衆消費社会も来ているんですよね。「平凡パンチ」や「anan」もすでに創刊されていて、音楽も映画も充実していて、文化的にすべてが新しくて、面白く感じられる時代だった。その意味での文化的

                  桐野夏生 『抱く女』 | 新潮社
                • 桐野夏生 『残虐記』 | 新潮社

                  ■サルトルを連想した ■「変な一行」から始まった ■中途半端の面白さ ■はずしていく快感 ■闘う想像力 サルトルを連想した 福田 評論家が言うようなことじゃないんですけど、『グロテスク』を読んだばかりで、またもう一冊を読めてうれしいというのが率直な感想で。これは「週刊アスキー」に連載されていたのですね。 桐野 連載のときは「アガルタ」というタイトルだったんです。二人だけの、閉じ込められた世界が、もしかしたら地底の楽園みたいなものかな、というイメージから始まっていたので。後で改稿する際、たまたま谷崎潤一郎の『残虐記』を読んだら非常に面白かったので、初めてのことなんですが、「大谷崎」のタイトルを頂きました。タイトルを変えることによって、かなりドラスティックに改稿できたという印象を持っています。 福田 このテーマの小説は、例えば小林信彦さんの『監禁』など幾つかありますが、『残虐記』は、つまりポス

                    桐野夏生 『残虐記』 | 新潮社
                  • 80年代バブル期、夜中まで営業電話をかけ続けた証券会社の企業戦士たち。桐野夏生が描く成り上がりの物語『真珠とダイヤモンド』 | ダ・ヴィンチWeb

                    トップレビュー80年代バブル期、夜中まで営業電話をかけ続けた証券会社の企業戦士たち。桐野夏生が描く成り上がりの物語『真珠とダイヤモンド』 『真珠とダイヤモンド』(桐野夏生/毎日新聞出版) 1974年生まれの筆者は、バブル経済の恩恵にあずかった記憶がまったくない。1970年生まれの社会学者/詩人・水無田気流も言っていたが、私たちの世代は、バブルのツケを払わされ、その後処理をさせられた。桐野夏生の新刊『真珠とダイヤモンド』(毎日新聞出版)は、そんなバブルの狂騒と絶頂と衰退までを描ききった大作である。 物語はバブル前夜の86年春、福岡にある中堅の証券会社だ。怒号の飛び交う社内で、朝7時から夜中まで営業の電話をかけまくる「企業戦士」たち。彼らは、実現不可能としか思えないノルマを課せられ東奔西走する。へとへとになって社員寮に帰ると、今度は竹刀を持った寮長のその日の反省をさせられる。睡眠時間は3時間く

                      80年代バブル期、夜中まで営業電話をかけ続けた証券会社の企業戦士たち。桐野夏生が描く成り上がりの物語『真珠とダイヤモンド』 | ダ・ヴィンチWeb
                    • 桐野夏生さんの新刊「砂に埋もれる犬」インタビュー 虐待された少年、つぶされていく心 |好書好日

                      桐野夏生さん=大野洋介撮影 主人公は12歳の少年、小森優真(ゆうま)。母・亜紀は無職で、交際している男の部屋に優真、4歳の弟とともに居候している。男と近所の遊技施設に入り浸る亜紀は、平気で3日も4日も子どもたちを部屋に残す。マンガ雑誌や衣類のちらかった部屋で、兄弟は優真がコンビニでもらってきた、廃棄されるはずだった弁当をめぐっていがみあう。 優真は母親からの愛情を受けられずに育ち、女性への憧れや甘えを充足させられないまま思春期に入る。そこにミソジニー(女性嫌悪)の芽があるのではないか、と桐野さんは考えた。 「男が女を馬鹿にしたり、ヘイトしたりするのは、もちろん男尊女卑的な環境もあると思いますが、女、それも母親との関係に対する裏切られた思いや、いらだちのようなものが幼少時からあったからではないか、という気がします」 その「仮説」は、書き進めていくうちに導き出されたものだという。 「書くという

                        桐野夏生さんの新刊「砂に埋もれる犬」インタビュー 虐待された少年、つぶされていく心 |好書好日
                      • セミリタおっさんの再読小説⑭桐野夏生「OUT」 - セミリタイア始めます。アラフィフ独身男のブログ。

                        2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は桐野夏生「OUT」。 1997年発表作品。 日本推理作家協会賞受賞作。 OUT 上下巻セット 講談社 Amazon 桐野夏生は1951年生まれで、自分より二世代は上の女性作家さん。 女性を主人公にした強烈な物語に圧倒されることが多い作家さんです。 「柔らかな頬」で直木賞を受賞してますね。 本作「OUT」は著者の名を世に広めた出世作。米国エドガー賞にノミネートされたことも話題になりました。 物語の舞台は東京郊外。深夜の弁当工場のパートで働く世代の違う4人の主婦はそれぞれに家庭の問題があり、鬱屈した思いを抱えて生きています。 その中の1人が、クラブの女に溺れて闇カジノで借金を作った夫を発作的に絞殺してしまうことにより物語の幕は開くことに。 4人はパートでの知り合いと云うだけの繋がりであったのに

                          セミリタおっさんの再読小説⑭桐野夏生「OUT」 - セミリタイア始めます。アラフィフ独身男のブログ。
                        •  桐野夏生『グロテスク』 - 西東京日記 IN はてな

                          東電OL殺人事件をモデルにした小説ですが、事件をなぞるのではなく、事件からはるかに深くそしてまさに「グロテスク」な世界を描いてみた傑作。 桐野夏生は『残虐記』を読んだことがあったのですが、『残虐記』は面白いもののやや図式的な気がしましたが、この『グロテスク』は筆がほとばしっている感じで、とのかく面白い! Amazonの単行本の方に掲載されている著者のインタビューで桐野夏生は「私ね、この世の差別のすべてを書いてやろうと思ったんですね。」と言っていますが、まさに差別とそれを生み出す悪意といったものをとことんまで書いた小説。お嬢様の集まる名門Q女子高に高等部から入った「私」と和恵、天性の美貌を持つ私の妹のユリコ、そして中等部から入って学年トップの成績をキープするミツル。差別と悪意のうずまく学校をサヴァイヴする4人は、やがて壊れていき、ユリコと和恵は夜の娼婦になっていきます。 まあ、この和恵が東電

                             桐野夏生『グロテスク』 - 西東京日記 IN はてな
                          • やっぱ桐野夏生嫌いかもしれない◇『リアルワールド』『光源』: deco★decocool

                            長さ的には『リアルワールド』ひと風呂、『光源』ふた風呂ぶん程度で、下半身浴読書用にはちょうどいいんだけど、読後翌日くらいまで不愉快感が続いてわりと周囲に迷惑なことに気付いたわたくし。 . . 『リアルワールド』 こないだタイーホされた殺人犯の未成年時に起こした「親殺してチャリ逃走」事件をモデルにしたと思われ。 偶然犯人の隣の家に住んでた女子高生(主人公)が殺害時の音を耳にし、その後チャリと携帯を盗まれたことから、主人公を含めた女子高生仲良し4人組それぞれがその犯人と接触を持ち、中の一人は犯人の逃避行中の物語の一部として、もう一人は自我の重さ故に死を迎え、主人公は二人の死を無造作に手渡される、といった感じの話。 実際の事件をきっかけに作品を作るのは桐野がよく使う手法で、まあこれもそもひとつなわけなんだけど、このカテゴリの桐野作品が基本的に大変な不快感を残すのは、もう特徴だなあというか、それは

                            • 桐野夏生「燕は戻ってこない」のあらすじと感想 - まつりパンライフ

                              桐野夏生「燕は戻ってこない」の登場人物 桐野夏生「燕は戻ってこない」のあらすじ 桐野夏生「燕は戻ってこない」の感想 まとめ 桐野夏生「燕は戻ってこない」の登場人物 桐野夏生著「燕は戻ってこない」は、2022年3月に集英社から発売された小説。 初出は「すばる」2019年3月号~2021年5月号。 全445ページ。 リキ 本名・大石理紀。29歳の主人公。 草桶基 バレエダンサー。43歳。 草桶悠子 基の妻。イラストレーター。44歳。 草桶千味子 基の母。バレリーナ。 青沼薫 生殖医療クリニックのスタッフ。 寺尾りりこ 悠子の友人。 テル リキの同僚。25歳。 ソム太 テルの恋人。 ダイキ セラピスト。 日高 リキの元上司。 桐野夏生「燕は戻ってこない」のあらすじ 都内の病院で、派遣社員として働くリキ。 同僚のテルから「エッグドナー」のバイトに誘われる。卵子を提供するための登録を行うのだという。

                                桐野夏生「燕は戻ってこない」のあらすじと感想 - まつりパンライフ
                              • 桐野夏生が語る 林芙美子と従軍ペン部隊の真実 戦時中に似てきた「不寛容な日本」 | AERA dot. (アエラドット)

                                桐野夏生さん(撮影:写真部・加藤夏子) 林芙美子(C)朝日新聞社 1943年にジャワ、南ボルネオを訪問した芙美子(中央)。ジャワ・トラワス村で村長夫妻と現地の服を着て歩いた(C)朝日新聞社 【週刊朝日99周年記念企画】 【林芙美子さんの写真はこちら】 週刊朝日1938年11月20日号に、『放浪記』で有名な作家の林芙美子の講演録「皇軍の勇姿に後光輝く──漢口入城女性一番乗の感激」が大々的に掲載された。従軍作家として日中戦争の現場に赴き、激戦地の漢口(中国・武漢市の一部)に「一番乗り」を果たした芙美子は一躍注目された。帰国直後の講演を収録したのがこの記事だ。 戦時中、軍に協力した作家は芙美子だけではない。内閣情報部は38年8月、菊池寛に戦線を視察する「ペン部隊」の結成を求めた。菊池の要請で、吉川英治、尾崎士郎、佐藤春夫など20人以上の作家が参加。芙美子もその一人だった。週刊朝日との関わりは深く

                                  桐野夏生が語る 林芙美子と従軍ペン部隊の真実 戦時中に似てきた「不寛容な日本」 | AERA dot. (アエラドット)
                                • 桐野夏生氏の新作『日没』は「表現の不自由」がテーマ(王様のブランチ放映)/戦前的検閲か、ポリコレか… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                  生涯で、「王様のブランチ」なぞを情報源にすることがあるとは思わなかった(そもそも見ていないし)。だが本日、偶然つけたチャンネルが知らないうちに同番組で、こういう本を紹介していた。 日没 作者:桐野 夏生発売日: 2020/09/30メディア: 単行本 ■推薦のことば これはただの不条理文学ではない。文学論や作家論や大衆社会論を内包した現代のリアリズム小説である。国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由。その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ。 筒井康隆 息苦しいのに、読み進めずにはいられない。桐野作品の読後には、いつも鈍い目眩が残ると知っていても――。自粛によって表現を奪い、相互監視を強める隔離施設。絶巧の文章が、作中世界と現実とを架橋する。 荻上チキ 個人的な価値観、個人的な言葉、個人的な行動をもとにして作品を創る。それは自由への具体的な希求であり表現だ。その基本がいつの

                                    桐野夏生氏の新作『日没』は「表現の不自由」がテーマ(王様のブランチ放映)/戦前的検閲か、ポリコレか… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                  • 一年の終わりに(9) #桐野夏生『日没』について

                                    一年の終わりに(9)

                                      一年の終わりに(9) #桐野夏生『日没』について
                                    • 桐野夏生の最新刊&文庫本を紹介!【作品一覧のすべて】 | ネイネイブログ

                                      桐野夏生の最新刊は、2024年7月25日(木)発売予定の『インドラネット (角川文庫)』です。 本記事では、『オパールの炎 (単行本)』などの桐野夏生さんの最新刊の予定&文庫本の情報や、デビュー作品から現在までに出版された全作品一覧をご紹介します。 まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。 MEMO 単行本と文庫本など、複数出版されている場合は、最初に発売された日を出版日としています。また、アンソロジーや雑誌掲載のみの作品等は、除いておりますのでご了承ください。

                                        桐野夏生の最新刊&文庫本を紹介!【作品一覧のすべて】 | ネイネイブログ
                                      • 『I'm sorry, mama.』(集英社) - 著者:桐野 夏生 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                        著者:桐野 夏生出版社:集英社装丁:文庫(262ページ)発売日:2007-11-20 ISBN-10:4087462307 ISBN-13:978-4087462302 内容紹介: 児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。その背景に、女の姿が浮かび上がる。盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々。次第に明らかにされる過去。救いようのない怒りと憎しみとにあふれた女は、どこからやって来たのか。邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描き切った問題作。 今、女性性の中にひそむ”怪物”を描かせて、桐野夏生の右に並ぶ作家といえば笙野頼子くらいしか思いつかない。そのくらい傑出した存在なのだ。児童福祉施設で育ったアイ子を主人公にしたこの小説でも、『OUT』『柔らかな頬』『グロテスク』などの既作でお馴染みの、対象を突き放す透徹した視線をも

                                          『I'm sorry, mama.』(集英社) - 著者:桐野 夏生 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                        • 市川沙央さんが桐野夏生さんと対談 読書バリアフリー「能動的に」:朝日新聞デジタル

                                          すべての人が活字文化を享受できる「読書バリアフリー」への思いを芥川賞受賞作「ハンチバック」で表現した市川沙央さんが20日、作家で日本ペンクラブ会長の桐野夏生さんとオンラインで対談した。市川さんは「出版社や作家が、能動的に読書バリアフリーに向けて動いてもらいたい」と訴えた。 対談は、作家やジャーナリストらでつくる日本ペンクラブの言論表現委員会が、読書バリアフリーを進めるための勉強会の一環として企画した。 重度障害者の市川さんは、大…

                                            市川沙央さんが桐野夏生さんと対談 読書バリアフリー「能動的に」:朝日新聞デジタル
                                          • 東京島 桐野夏生 | 穴のあいた傘

                                            十五少年漂流記のように、みんなで助け合って危機を乗り越えていくという涙ぐましい美談は1つもありません。自分だけの利益を追求して生きていこうとする登場人物たちが描かれています。エゴイズムの極致を追求したあらゆる描写が収斂されています。私は著者の徹底した人間描写に嫌悪感よりむしろ潔さを感じることができました。その象徴的な人間が清子とワタナベです。 ワタナベの変人ぶりは目に余るものがありますが、彼の他人に対する嘲笑や激しい復讐心の源泉は、他者との齟齬の自覚にあります。つまり過剰な自意識の裏返しなのです。彼は無人島で孤立したことで自意識が解放され、のびのびと生活をはじめます。清子は完全無敵のエゴイスト。彼女の合理的なモノの考え方は、非情な狡猾さと表裏一体であり、生き抜くためにはどんな卑劣な手段を用いることも逡巡しない強さが秘められている。 時には島でたった1人の女性であるがゆえに、その特権を活かし

                                              東京島 桐野夏生 | 穴のあいた傘
                                            • 風変わりな挿絵、レトロな装丁… 桐野夏生 佇まい慈しむ児童文学 - 日本経済新聞

                                              レストランで、とても驚いたことがある。二歳にもならないような女の赤ちゃんが、器用にスマホを操っていたのだ。赤ん坊の頃から、遊びや情操の道具としてスマホとともに育ったら、面白いものはすべてビジュアルとして表れる、と思うかもしれない。また、苦労して探さなくても、永遠に自分を刺激し続けてくれる、と思うかもしれない。では、スマホで小説を読むようになったら、それはどんな形で心に残るのだろうか。赤ちゃ

                                                風変わりな挿絵、レトロな装丁… 桐野夏生 佇まい慈しむ児童文学 - 日本経済新聞
                                              • 桐野夏生

                                                1の悪魔払いを担当したエクソシストです。 1がこのようなスレを立ててしまい、 大変ご迷惑をおかけいたしました。 もしこのスレを読んで気分を害された方が おりましたら心からお詫び申しあげます。 1は普段は虫一匹殺せないような優しい性格の持ち主でした。 そんな1でしたが、ある日好奇心からこっくりさんをして 遊んでいました。彼にとってはほんの遊びだったのかもしれませんが、 その好奇心が彼の運命を変えてしまいました。 なんと彼は悪魔に取り憑かれてしまったのです。 その後、彼は変わってしまいました。 奇声をあげながら大小便を垂れ流し、突如自分の体を傷つけ始めたりしました。 それが終わると疲れたように部屋のパソコンに向かい、掲示板荒らしに いそしむ毎日でした。それを見かねた両親が私のところに悪魔払いを 依頼してきたというわけであります。 私が彼のもとに駆けつけたとき彼は見るも無残な状況でした。 全身は

                                                • 島尾敏雄、桐野夏生、畔柳二美 - jun-jun1965の日記

                                                  桐野夏生の『IN』(2008)は、桐野自身の編集者とのダブル不倫を振り返りつつ描き、その間に、タマキという名になっている女性作家が、島尾敏雄の『死の棘』の愛人の正体を探っていく疑似私小説である。『死の棘』は、もとより長編私小説の傑作である。作中では緑川未来男の『無垢人』となっているが、この題名はヴィスコンティの『イノセント』に倣ったものか。島尾の年齢や、子供のことなどは微妙に変えられているが、妻がまだ生きているというあたりはそのままで、その探訪のさなかに、かつての不倫相手の編集者がくも膜下出血で急死する。これは2005年11月のことだ。その後、2007年に島尾ミホが死ぬと『IN』の連載が始まる。 私は実はこの編集者氏に2002年に、藤堂志津子さんと対談した時に『小説現代』編集長として会ったことがあり、これは帝国ホテルで、編集部員二人くらいが来ていて、私のリア充時代だった。それから三年後、こ

                                                    島尾敏雄、桐野夏生、畔柳二美 - jun-jun1965の日記
                                                  • カンボジアの闇に飛び込む熱いストーリー、桐野夏生さんの新作 『インドラネット』 | BOOKウォッチ

                                                    桐野夏生さんの新作『インドラネット』(株式会社KADOKAWA)は、日本人の青年がカンボジアに親友の消息を尋ねるというストーリーだが、一歩足を踏み入れると逃れられない熱帯の闇と熱気がまとわりつくような物語である。 八目晃は高校時代の同級生で、唯一自分に親しくしてくれた野々宮空知の父親の訃報を知らされ、通夜に行く。 頭がよく、運動神経は抜群で美少年だった空知。7歳上の橙子は、空知を女にしたような美貌の持ち主でファッションモデルに。3歳下の藍もまた美少女として注目されていた。 大学生になり疎遠になった空知は、アジア旅行に出て帰ってこなかった。同じ時期に姉妹も海外に出た。彼らの消息を知りたいと通夜に行ったが、姿はなく、逆に橙子の元夫と称する安井、また藍のマネージャーだったという三輪という男たちから報酬を条件に、3人を探しにカンボジア行きを依頼される。怪しげな男たちが登場し、きなくさい予感がする。

                                                      カンボジアの闇に飛び込む熱いストーリー、桐野夏生さんの新作 『インドラネット』 | BOOKウォッチ
                                                    • 「人生が変わったこの1冊」、第8回は桐野夏生「グロテスク」です - 加藤浩子の La bella vita(美しき人生):楽天ブログ

                                                      May 8, 2020 「人生が変わったこの1冊」、第8回は桐野夏生「グロテスク」です カテゴリ:本 桐野夏生の「グロテスク」は、あの「東電OL殺人事件」に題材をとった長編です。 「東電OL殺人事件」については、記憶されている方も多いのではないかと思います。1997年に、東京電力で総合職として働いていた優秀な女性が殺された事件ですが、その女性がなんと夜は渋谷の街で立ちん坊をしていて、それがらみで殺されたらしいということで世間の好奇心をそそり、大変な騒ぎになった事件です。しかも「犯人」として捕まった、被害者の客でもあったネパール人は、終始無罪を主張したにもかかわらず有罪の判決を受けて服役し、出所後に無罪を勝ち取りました。なので、未解決の事件でもあるのです。 この事件を題材に、ノンフィクション、フィクション両方で、多くの本が書かれました。ノンフィクションの代表作は佐野眞一さんの「東電OL殺人事

                                                        「人生が変わったこの1冊」、第8回は桐野夏生「グロテスク」です - 加藤浩子の La bella vita(美しき人生):楽天ブログ
                                                      • 「若者の荒廃」に危機感…社会が抱える問題とは? 桐野夏生×前川喜平 | AERA dot. (アエラドット)

                                                        前川喜平(まえかわ・きへい 左)1955年、奈良県生まれ。79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て2016年、文部科学事務次官。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆などを行う。/桐野夏生(きりの・なつお)1951年、石川県生まれ。『顔に降りかかる雨』(江戸川乱歩賞)、『OUT』(日本推理作家協会賞)、『柔らかな頬』(直木賞)、『グロテスク』(泉鏡花文学賞)、『残虐記』(柴田錬三郎賞)など著書、受賞歴多数。2015年、紫綬褒章を受章。 (撮影/写真部・加藤夏子)この記事の写真をすべて見る 前川喜平さん(左)と桐野夏生さん (撮影/写真部・加藤夏子) 社会の歪みを鋭く切り取った小説を書いてきた作家の桐野夏生さん。長年、教育の中枢に携わってきた前川喜平さん(元文部科学事務次官)。ふたりとも昨今の事件に表れる若者の荒

                                                          「若者の荒廃」に危機感…社会が抱える問題とは? 桐野夏生×前川喜平 | AERA dot. (アエラドット)
                                                        • 「パート主婦は現代の奴隷」桐野夏生が見た貧困は今も:朝日新聞デジタル

                                                          ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                            「パート主婦は現代の奴隷」桐野夏生が見た貧困は今も:朝日新聞デジタル
                                                          • 異様で面白い小説!〜桐野夏生『残虐記』 - Yondaful Days!

                                                            残虐記 (新潮文庫) 作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (125件) を見る 薄汚いアパートの一室。中には、粗野な若い男。そして、女の子が一人――。 失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誰にも話さなかったその「真実」とは……。一作ごとに凄みを増す著者の最新長編。 桐野夏生の2004年柴田錬三郎受賞作。 タイトルの意味付け*1や、作品の大きなテーマ等は、文庫版巻末の斎藤環(精神科医)の解説に詳しく書かれている。ここで、斎藤環は、解説を以下のような言葉で結び、この作品を絶賛する。 異様で面白い「小説」を読

                                                              異様で面白い小説!〜桐野夏生『残虐記』 - Yondaful Days!
                                                            • 【爆弾魔と…】桐野夏生「水の眠り 灰色の夢」 - 超雑読と趣味と

                                                              だんだんと感染の波がひどくなっていっていますね。 ただただ基本の対策しかできないということは 歯がゆいものです。 水の眠り 灰の夢 桐野 夏生 文藝春秋 2016年04月08日 楽天ブックスで探す Amazonで探す 7netで探す hontoで探す 紀伊國屋書店で探す ebookjapanで探す 図書館で探す by ヨメレバ 爆弾魔と、奇怪な事件と。 感想 おわりに 終 爆弾魔と、奇怪な事件と。 この物語に出てくる連続爆弾魔は、その名前は知っていました。 私はそういうデータベースを閲覧するのが好きなもので 事件も、名前も憶えていたからです。 ただし、本と現実が違うのはこの事件は未解決事件なこと。 一応作中では犯人の目星とされる人が出てはきます。 (まああるいきさつで未解決扱いとなります。) 感想 多分著者の作品はお初な気がするんだよなー。 読書スタイル上、有名作家ですらフェアには扱われな

                                                                【爆弾魔と…】桐野夏生「水の眠り 灰色の夢」 - 超雑読と趣味と
                                                              • 『グロテスク』桐野夏生 持たざる人間の呪詛 - あんとに庵◆備忘録

                                                                島はトロピカ度低いどころか今日は嵐だった。重く垂れ込めた雲が海を覆い、風に煽られた波がリーフに砕け散って津軽度が3くらい。 そんな気分重そうな日には、重い本でも読もうかと、ついに積読だったこれを手にする。 グロテスク 上 (文春文庫) 作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/09/05メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 126回この商品を含むブログ (152件) を見る 映画『セブン』は七つの大罪をテーマにした猟奇的殺人が起きるという話で、ブラッド・ピットが主演していたので日本でも話題になった。「七つの大罪」なんてベタなキリスト教ネタな知識を多くの人がこの時知ったようで、「やっぱ、そういうの意識するわけ?」なんて質問されたりした。まぁジォットーもそのテーマを寓意として人物像描いてますが。 「七つの大罪」とは傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲という罪を指

                                                                  『グロテスク』桐野夏生 持たざる人間の呪詛 - あんとに庵◆備忘録
                                                                • 作家収監のディストピア、現代日本を想起 桐野夏生さん:朝日新聞デジタル

                                                                  ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                    作家収監のディストピア、現代日本を想起 桐野夏生さん:朝日新聞デジタル
                                                                  • 後味の悪い小説を教えて下さい。 - 読んだものからざっと挙げてみますと…桐野夏生「グロテスク」「柔らかな頬」平山夢明「他人事」... - Yahoo!知恵袋

                                                                    読んだものからざっと挙げてみますと… 桐野夏生「グロテスク」「柔らかな頬」 平山夢明「他人事」 貫井徳郎「愚行録」「灰色の虹」 麻耶雄嵩「神様ゲーム」 桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」 重松清「疾走」 多島斗志之「少年たちのおだやかな日々」 歌野昌午「絶望ノート」「春から夏、そして冬」 我孫子武丸「弥勒の掌」

                                                                      後味の悪い小説を教えて下さい。 - 読んだものからざっと挙げてみますと…桐野夏生「グロテスク」「柔らかな頬」平山夢明「他人事」... - Yahoo!知恵袋
                                                                    • 林芙美子・児童文学・犬…桐野夏生さんの心に残る4冊 「半歩遅れの読書術」まとめ読み - 日本経済新聞

                                                                      弁当工場で働く主婦の犯罪を描いた『OUT』など、世の中のゆがみをリアリティーのある筆致で描いた骨太な作品で知られる作家の桐野夏生さん。愛犬との出会いから、虚構をめぐる考察まで、本を読んで巡らせた思いをつづってくれました。本紙読書面の連載「半歩遅れの読書術」のまとめ読みです。風変わりな挿絵、レトロな装丁…佇まい慈しむ児童文学レストランで、とても驚いたことがある。二歳にもならないような女の赤ちゃ

                                                                        林芙美子・児童文学・犬…桐野夏生さんの心に残る4冊 「半歩遅れの読書術」まとめ読み - 日本経済新聞
                                                                      • 「週刊金曜日」ニュース : 作家・桐野夏生さんと考える言論統制

                                                                        ■反原発及びメディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム ■戦争法反対関連 総がかり行動・市民連合 ●「太田昌国のコラム」第72回(2022/10/10) ●「山口正紀のコラム」第22回(2022/6/27) ●〔週刊 本の発見〕第273回(2022/10/20) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2022/10/20) ●川柳「笑い

                                                                        • 桐野夏生が見たJKビジネスの危うさ「17歳以下の少女は肉のつき方が違うと目を輝かせ…」 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)

                                                                          「“幼いほど性的に価値がある”と考えることは、個々の欲望の問題ですから誰も口を挟めない。が、その欲望に叶うようなアイドルを提供することは非常に危険です。しかも、全国紙が特集を組み、評論家たちが魅力を語る。彼女たちに政治を学習させる企画もありました。これは一種のマンスプレイニング(男性の上から目線の説明)。こういった少女的な幼さや無知を容認する傾向がJKビジネスの発展に影響していると感じています」 週刊朝日での『路上のX』の連載は終わったが、今後続編を予定していると桐野さん。1冊完結のつもりだったが、少女たちの終わりのなさを感じ、再び筆を執ることを決めた。時代が抱える問題を一歩先取りしてきた桐野さんだが、自分の作品から、「父親」に関する記述があまりないことに気付かされたという。 「私の作品には“お父さん”があまり出てこない。父親は、妻や娘の抱える女性の問題を共有できないのだと感じます。フラリ

                                                                            桐野夏生が見たJKビジネスの危うさ「17歳以下の少女は肉のつき方が違うと目を輝かせ…」 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)
                                                                          • 『思想』2020年11 月号 【特集】桐野夏生の小説世界

                                                                            桐野夏生氏の新作長編『日没』は、現代日本を舞台としたディストピア小説、新たな収容所小説である。「エンタメ」分野の作家と見なされる主人公、マッツ夢井は、文化文芸倫理向上委員会(略して「ブンリン」)という政府機関らしいところから出頭を命じられ、事情がよく分からないまま、強制力を感じてその召喚に応じ、指定された千葉県の辺鄙な海辺の町にみずから出かけていく。しかし、主人公が連れて来られたのは、海の上にそそり立つ断崖のまぎわに建てられ、絶対に逃げ出すことのできない「療養所」で、そこに収容された作家たちは「正しい」小説を書けるようになるまで、矯正されていくのである。重苦しい主題を扱ってはいるが、素晴らしいページターナー、つまり一度読み始めたら最後まで一気に読み通させるような小説になっている。小説を読むことの面白さを久しぶりに堪能した。 しかし、もちろん、ただ面白いだけの娯楽作品ではない。『日没』は、め

                                                                              『思想』2020年11 月号 【特集】桐野夏生の小説世界
                                                                            • 桐野夏生 『魂萌え!』 : 黒猫 P の遠吠え

                                                                              2012年07月27日19:10 カテゴリBook&CD 桐野夏生 『魂萌え!』 桐野夏生の小説は結構記憶に残るのですが、これは全然覚えていません。 それで検索して調べました。 NHKでドラマにもなっていました。 あらすじを読むと思い出します。 これ、面白い小説でした。 どうして覚えていなかったのでしょうね。 なんかタイトルがピンと来ないですから。 それとこの表装、センス悪いと思いませんか。 またまた手抜きでアマゾンからの引用です。 出版社/著者からの内容紹介ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。 夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だ

                                                                                桐野夏生 『魂萌え!』 : 黒猫 P の遠吠え
                                                                              • キ-桐野夏生 : 時折書房

                                                                                17 2月 2018年02月17日 13:28 カテゴリキ-桐野夏生 桐野夏生『猿の見る夢』 猿の見る夢 [単行本]桐野 夏生講談社2016-08-09 猿的なもの。 内容紹介 これまでで一番愛おしい男を描いた――桐野夏生 自分はかなりのクラスに属する人間だ。大手一流銀行の出身、出向先では常務の席も見えてきた。実家には二百坪のお屋敷があり、十年来の愛人もいる。そんな俺の人生の歪(ひず)みは、社長のセクハラ問題と、あの女の出現から始まった――。還暦、定年、老後――終わらない男”の姿を、現代社会を活写し続ける著者が衝撃的に描き切る! 週刊現代読者の圧倒的支持を得た人気連載が、ついに書籍化!あ〜あ、疲れました。 読み終わったとき(職場の昼休みでした。ランニング関係の読書をやめてこちらを読み耽っていました)、どどどっと疲れたのを覚えています(先週の木曜日の読了でした)。 そして、この疲れの意味する

                                                                                  キ-桐野夏生 : 時折書房
                                                                                • 『東京島』桐野夏生 を読んで

                                                                                  内容紹介 あたしは必ず、脱出してみせる――。ノンストップ最新長篇! 32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生! 『東京島』特設サイト:新潮社 『東京島』桐野夏生:[書評]asahi.com 衝撃作『東京島』の桐野夏生さんに聞く:MSN産経ニュース 無人島に漂流した人間たちのサバイバル物語。 41歳の清子は夫と2人でクルーザーで世界一周の旅の途中で不運にも無人島に漂着してしまう。 後に、日本人の若者たち、そして中国人の集団がその島に漂着。 彼らはその無人島に、トウキョウと名前をつけ、いつか日本に帰る日を夢見て集団生活を始める。 桐野夏生

                                                                                    『東京島』桐野夏生 を読んで