会見で総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官(C)朝日新聞社 大下英治氏(上田耕司撮影) 自民党内で「次の総理は菅で行こう」という路線はどのように敷かれて行ったのか。菅義偉官房長官と二階俊博自民党幹事長の両方と親しい間柄であるノンフィクションライターの大下英治氏が全内幕を明かす。 【写真】大下英治氏 速攻で首相の座を奪取しにいった菅氏。安倍晋三首相が官邸で辞任を表明した8月28日の翌日、菅氏と二階氏、森山裕国対委員長の3人が赤坂議員宿舎で密談し、菅政権で行くことに決めたという。大下氏はこう語る。 「二階さん1人でも菅さん1人でも、天下は絶対獲れない。そこに森山さんが加われば、3人寄れば文殊の知恵ですよ。これまで、ポスト安倍の候補に何人もの政治家が上がって来たけれど、私は今回は菅さんがふさわしいと思っていた。だから、菅さんは総理になるためには二階さんと組むべきだと思っていた。自民党内で雪崩を