キックボクシングのRISEのフェザー級王者、那須川天心(23)とKー1スーパーフェザー級王者、武尊(30)が対戦する注目の格闘技イベント「THE MATCH 2022」(6月19日・東京ドーム)の中継を見送ることを5月31日、フジテレビが発表した。これを受け同イベントの製作実行委員会が緊急会見を開き、実行委員長の榊原信行氏がファンに対して経緯と事情を説明、自ら辞任する意思を明かした上で「断られてもあきらめきれない。もう一回戻ってきて欲しい」と放送の再検討を訴えた。放映権料で折り合いがつかなかったわけではなく、週刊誌報道に端を発するコンプライアンスの問題を理由にフジテレビのトップが経営判断を下した可能性が高いが、ボクシング界では、7日にノニト・ドネア(39)と3つのベルトをかけて注目のリマッチを戦う井上尚弥(29)のビッグカードが地上波で放映されないなど、もう地上波の時代ではなくなっている。