ひところ、国ごとの新型コロナウイルス感染症対策の成否は、感染者数(確認された陽性者数)ではなく死亡者数で、それも死亡者数を人口で割った人口あたりの死亡者数で評価されるべきだとの主張がネットで盛んになされていた。これは正しいと私は思うが、どういうわけかこの主張は最近はあまり聞かれなくなった。 前記の主張を行っていたのは主にネトウヨだった。彼らがなぜ人口あたりの死亡者数にこだわっていたかといえば、それはかなり長い間、日本が韓国に「勝っていた」、つまり人口あたりの死亡者数が少なかったからだ。宗教団体による集団感染に見舞われた韓国では、初期の段階で感染拡大が早く、死亡者も多かったのだ。累計の死亡者数を陽性者数で割った「致死率」の方は、最初は日本が韓国よりも高かった(悪かった)が、これも3月下旬頃に逆転して日本の方が低くなった。すると、ネトウヨは致死率にも言及し始めた。しかしその後、日本で韓国に遅れ